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キャリアブレイク日記

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※画像の出典:キャリアブレイク研究所

おかゆホテルの北野さん(https://twitter.com/hiiiiir0)との交流を通して自分のキャリアブレイクについてたくさんの人の前で話す機会を頂いたので、そのメモとしてこの記事を書きました。内容としては、自分の休職から離職、そして社会復帰までを上の「無職の5段階」に沿って時系列で簡単にまとめていきます。ちなみにメモなので綺麗な文章ではありませんが(いつも綺麗じゃないのは置いといて)ご了承ください〜

休職の経緯

新卒から営業職として5年間働いた頃に休職。商社という職種柄基本男性社会で、自分を殺しておじさんに同化するか、結婚や出産を目指すのか、両立はできないだろうという暗黙の了解。休日はゴルフ、タバコ部屋で大事な話を決めるような文化で、急な出張で海外とかが日常茶飯事で、早朝に出勤して深夜まで残業、飲み会と、プライベートを犠牲にしてきた。同期の結婚式にも行けなかった。そんなことが重なり、自分って何してるんだろーと虚しくなった。当時住んでいた東京は物価が高くて家賃も高くて狭いワンルームで、在宅勤務もしんどい。自分の生活を良くするために働いているのではなく、働くために生きているみたいな感覚になった。その時の感情は今すぐやめたい、消えたい、とか、家に帰って泣いて、ひどくなって会社出た瞬間泣いて、それも我慢できなくで職場のトイレで泣いて、、みたいな、身体的にも、仕事のことを考えると常に胃が痛くて、新卒から年々体重が不健康に落ちていく、やつれていく状況。生理も体調不良も休暇に合わせてやってくる完全な社畜体質が完成していた。今思うとかなりボロボロに病んでいた。人生で初めての心療内科、カウンセリングを経験。これ以上うつがひどくなる前に休んだほうがいい。悪い状態ではいい決断もできないから、転職するにしてもまずは心身回復した状態にした方がいいとアドバイスを受けた。そして適応障害の診断書を提出して休職(リアルタイムな感情は以前の記事ご参照)。

解放

朝起きて休めるという嬉しさが込み上げて生きる元気が湧いてきた。食欲が増した。金曜の夜から月曜に思いを馳せて憂鬱だったのがなくなった。心療内科のHSPカウンセリングに行って色々話した。まずは勇気出して休んで偉いねと言ってもらえて泣いた。何度かHSPカウンセリングに通い、通常のカウンセリングに切り替えた。その中で、とりあえず先のことを考えないで、今やりたいことだけをやってみるというのをおすすめされた。HSPは特にいろんな情報を深く読み取りがちで、機嫌が悪い他人を見ても自分を責めてしまったりすることがあって自分にナイフを刺しがちなので、それをゆっくりぬいてあげることが必要と言われた。1日の中でゆっくり回復する時間が必要で、私はその時間が土日だけでは足りてなかったみたいだった。

虚無

ひたすらに眠かった。朝起きてご飯食べて寝る、昼ごはん食べて寝る、晩御飯食べたらもう深夜みたいに眠い、みたいな日々が続いた。これまで睡眠不足気味で気持ちが張ってたのが、緊張の糸がプツンと切れた感じで倦怠感がひどかった。セロトニンを増やす薬も試したが余計にめちゃくちゃ眠くなりすぐに中止。なるべく外に出て太陽の光に当たるようにと言われた。しばらく外出の時とか倦怠感が続いた。心療内科では好きなことしなさい、と言われていた。メンタル面では、昼間散歩して小学生を見かけたとき、小学生でも毎日登校して偉いのに、大人の私はぐうたらしててごめんなさい見たいな気持ちになったりした。

実は

ずっとやってみたかったクリエイティブの勉強。SHEと出逢い。自分の場合はガッツリSHEタイプ。毎日もくもく会、イベント、たまにオフライン、SHEとの出会いで生活のリズムや本来の回復ができた。大切なライフイベントになった。いつかSHEに関わるお仕事ができたら素敵だなという夢も出来た。

休職中に新しく始めたこと、推し活。大きく3ついいことがあったと思っている。仲間と共通の話題で盛り上がれる。ポジティブで頭が満たされる。不安を埋めるためには考えることをやめるのは不可能。他のことを考えるしかない。あとは感謝すること。自分の好きなアイドルっていつまで活動してるか応援できるかわからない。それと一緒で大切な人と一緒にいられるのも当たり前ではない。感謝をしっかり伝えようと思える様になった。カウンセリングで学んだこと。勉強、新しいキャリア、推し、不安なこと嫌なこと以外に考えることを増やすことを意識した。自分を癒す方法はたくさんある方が良い。SHEでいっぱいにしたのもその一つ。ヨガで頭の中空っぽにする。気が付いたら過去の後悔、未来の不安で頭がいっぱいになって今に目を向けていない自分がいたので、マインドフルネスの考え方で今この瞬間に集中することを意識した。

現実

どんな職業でも同じように目指したから絶対になれるということでもなく、最初に目指した職業に就くことだけが正解でもないと思っている。例えば自分のように未経験でデザイナー、クリエイターとして稼ぐことの難しさ。考えたらシンプルで、デザイナーって簡単みたいなスクールの広告とか最近よく見るが、デザイナーに限らず他の職業で考えてみたら、例えば未経験の美容師、とかシェフ、とか、、自分だったら、そんな人に頼まない。最低でも学校で学んで、どこかで修行してほしいって思う。だから修行しようと思った。(自分を追い詰めるタイプの人は会社員キツい説、逆にフリーランス向いてるかもしれない説も検証中。会社は頑張らなくても仕事が降ってくる基本鬼畜スケジュールなのでいかに適度に休めるかが大事。フリーランスは自分で努力し続けないと、追い込まないと仕事が完了しない)

接続

ブランクからの復帰ということでまた以前のようにボロボロになるのではという怖さ、スキルの問題と、個人の仕事も続けたいという気持ち、また通院の必要性もあり正社員の前提ではあるが、Webクリエイターのアシスタントという形で折り合いをつけて社会復帰を予定。

今!感じてること

周りを見て焦る気持ちもあるが、比べるべきは過去の自分のみと思っている。今は休む前より正常な考え+アルファ一回り大きくゆとりを持てるようになった。休むことに対しての恐怖感みたいなものが拭えた。ただよくも悪くも休む前の自分には戻れない気がしていて、以前のような激しい働き方はできないと思う。新しい自分にこんにちはという感覚。1番身近な夫との関係性は良くなった気がする。以前はよく悪い意味で自分にも人にも厳しい私がカリカリしていたが穏やかに接することができるようになった。

結果、休んでよかった!と言える。

当初目的としていた心身の健康の回復という面においては絶対良かったと言い切れる。それだけじゃなくて、ずっとやって見たいと思いながらもできていなかったことに挑戦できた。無理してボキっと折れるのではなく、少しはしなやかになれたと思う。SHEでの学びとか、コンペとか、新しいお仕事を通じて自分には無理、と決めつけるのではなく、ダメでも良いからやってみる姿勢ができた。「しなやかに熱狂する」という言葉がとてもしっくりきた。やらないで年を取るよりは挑戦してみてよかった。失敗しても学びがあるし後悔はない。キャリアに関しては、今回はアシスタントという形にはなるが、未経験からWebデザイナーへの一歩を踏み出した状況。もしそれができていなかったとしても、挑戦してよかったと思えていたと思う。挑戦せずにもしかしてやればできたかな、とか、やってみたかったな、という状態が1番後悔が残ることだと思うので、やってみてやっぱ違う、とか前の方がいいなと思ったとしても、それは大きな収穫だと思うので、どんな結果になったとしても挑戦してみることのメリットは大きいと感じた。

最後に、

北野さんとも話していたのは、子供の頃から頑張り方は教えられるけど、頑張れない時はどうしたらいいか、自分を大事にする考え方はあまり教えてもらえないということ。だからこそ休んだら終わり、怖いという感覚を抱きがち。知らないことが怖いに繋がる要因。北野さんの方針に共感したのは、みんなにむやみやたらにキャリアブレイクを推奨するわけではないけど、選択肢の一つとして、休み=悪ではなく、前向きな期間として、どう休みを過ごして、どのようにまた復帰していくのかという方法みたいなのを知っておくのはいいんじゃないかと思ったこと。

もしこれから休職するか悩んでるという人がいたら、人によって状況って変わると思うし、ポジティブな理由の人もいるかもしれないが、身体や心の調子が悪くなって休む場合は休みの間に何かしなきゃと思う必要はないと思う。とりあえずゆっくりする!何も出来なかったとしても、何もしない時間って貴重だと思うので、休みを存分に噛み締めて飽きるまで休むというのも一つだと思う。私自身も休んだ当初は「何もしない、予定を詰め込まない」を目標にしていたくらいなので、そうやって休む中で本当にやりたいことが思い浮かんだら少しずつやってみてもいいかな、くらいの心構えでいいと思う。

以上

ということで、これは一個人の経験談でしかありませんが、誰かの勇気になったり、少しでも参考になれば嬉しく思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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