麻雀に「絶対」はほとんど存在しない

Mリーグの解説の中で、「絶対に○○」という言い方の人がいる。Mリーグの解説を務める方の麻雀の実力は自他共に認めるレベルだと僕も思うが、麻雀に絶対というケースはかなり少ない。実際、解説で絶対これは切らないと言った直後に切られるといったケースも見受けられるので、解説の仕方として一般ユーザーに誤解を招かないためにも言い回しを変えるべきではと感じる。

相手に断定的な言い方をする人

上記の話とは違うが、麻雀を打ちに行ったり、麻雀教室の講師や麻雀サークルの責任者を務めていると必ずと言っていいほど一人くらいは「こうしろ」や「こうすべき」と言った断定的な言い方で人に接する方がいます。(本人は教えているつもり?だと思いますが受け取った人は怒られていると感じます)

大抵のケースは相手を自分よりも格下だと思っており、相手にご自身の経験をご教授しているつもりですが、言われた人からするとなぜあなたに、しかもそんな言い方で言われなくてはならないのかと思うでしょう。言われた方は麻雀を楽しく遊ぶために参加しているのですから大きなお世話なわけです。

よく聞くケース<ドラで振り込んだ時>

ドラを切って放銃(振り込む)した際に「なんでドラなんて切るんだ!」と言う人を何人も見てきましたし、実際に言ってしまった経験もあります。ドラだからといって必ず当たるわけではありません(むしろドラで当たらないことの方が多い)さらには捨てた相手の手牌を想像して言っているわけではないので、ドラを切るほど価値のある手だったのかも知れません。

上の記事でも書きましたが、麻雀の習熟度によって覚える内容と順序があります。人に意見をする場合その人の立場を考慮して発言しないと身の丈に合わない知識が身につき、相手の正しい成長の妨げになることがあります。

大抵の場合、言った人は自分がアガれず相手の点数が大きく増えることへの不満から言ってしまうのですが、まずは言葉に出す前に、どうしてその人はその牌を捨てたのかを考えてみましょう。その理由を考えることがあなた自身の雀力向上に繋がりますし、相手の立場に立ってしてあげる優しいアドバイスは良い麻雀仲間を作るきっかけになると思います。

麻雀において絶対○○したらダメ、絶対○○すべきというものはない。そういう言い方はしない、聞かないが利口

打つ人の性格や打ち筋、麻雀のレベル、麻雀を打つ目的や目標などによって捨てるものやアガリ方は変わってきます。もし、今でも誰かに対して決めつけた言い方やアドバイスをしている方は一度見直してみてください。

私は言われている側と感じている人は言われたことは話半分に聞き、言われた内容が全てではないと思ってください。もし誰かに言われたことで疑問に思うことがある方はぜひコメント欄にご記入ください。出来る限りの回答は致します。

この記事を書いてみて

最初のMリーグの解説の話とは違う話になってしまいましたが、「絶対」をつける話し手の言うことは聞かない主義なので、尊敬する麻雀界のトッププロの方にアドバイスいただく以外は独学で麻雀を勉強してきました。
(僕が出会った麻雀の世界の人は、こうしろ!って教える人が多かったもので)
そんな勉強を続けた今でも、新しい発見は日々ありますし、相手のレベルに合わせた講義をすることは毎回難しいと感じています。

偏った価値観や考え方ばかり持たずにいろんな角度から麻雀を考えてみてください。きっと世界が広がると思います。絶対にね!www

mahjong academy channel 新谷

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