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高宮まりプロの選択<ヘッドレスのイーシャンテン> 修正版

こんにちは、マージャンアカデミーチャンネルの新谷です。昨日(2020年12月18日)のMリーグ2回戦東1局高宮まりプロの手牌を解説していきたいと思います。本日のテーマは「ヘッドレスのイーシャンテン」教室でも度々取り上げてきましたが、1シャンテンの形はアガリに直結する大事なポイントなので再度取り上げることにしました。お付き合いよろしくお願いいたします。

ヘッドレスとは

ヘッドレス⇨頭が無い=雀頭が無い手牌のことで、そのまま雀頭無しで進行していきテンパイすると、雀頭がないため単騎待ちのテンパイとなる。
チートイツの単騎待ちは必ず1種類しか待つことはできないが、メンツ手の場合は単騎待ちといっても他のメンツにくっつけることにより、ノベタン(1234)や亜リャンメン(7899)3面待ち(1234567)(2344567)(4567899)のような形が作れるためリーチさえしなければ待ちをよくする事も容易い。

ヘッドレスの1シャンテンは受け入れが広い

では昨日の高宮プロの手牌を見ていきましょう。東の1局なので点数は動いていません。ドラメンツが完成しているシュンツ3つリャンメンターツが2つのヘッドレスの1シャンテンです。

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2枚目の画像の通り、リャンメン2つのヘッドレスの形は8種28枚受け入れがあり、テンパイする可能性の高い1シャンテンの形となります。

ヘッドレスの弱点

ヘッドレスの1シャンテンの弱点はテンパイ時単騎テンパイになる可能性のある点です。実際のこの後の高宮プロの進行を見ていきましょう。

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1巡ツモ切り(持ってきた牌をそのまま捨てること)をはさみ、7巡目に四をツモリ単騎のテンパイとなります。この時の選択は③を切っての②単騎待ち。役が無いので出アガリをするためにはリーチが必要になりますが、メンツ手でピンフの狙える形なのでここでリーチはしません。ここでリーチをしてしまう人は手替りが何種類あるのか考えてみてください。(別の記事で取り上げます)

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次巡二をツモリ、打②とする。(ここでも役なしのテンパイ)

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そこに内川プロからリーチがかかる。待ちは①④

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一発で掴む④。ここは現物(リーチ者が捨てている牌)の一を打ち一発での放銃を回避した形。ただし1シャンテンに戻っている。

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次巡、赤五をツモリ四七待ちのピンフドラ2のテンパイとなるが④が内川プロの当たり牌で放銃となる。ヘッドレスの1シャンテンは優秀な形です。テンパイしやすさで言えば上位に位置します。しかし、今回のように先にメンツが完成し単騎待ちのテンパイとなることも多いのです。メンツ手の単騎テンパイはチートイツのように単騎で待つ牌を残しておくことはできないため良い待ちになる手変わり待ちの時間が生じてしまいます。そのため今回のように先にリーチをされ放銃にまわってしまったり、降ろされてしまう隙を作る弱点もあります。

次回予告

今回の放銃してしまった④は選択次第では自分のツモアガリ牌でもあったのです。あの時その選択肢はあったのか選ぶことはできたのか次回の記事もよろしくお願いいたします。

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