競うマージャンと学ぶ順序

競うマージャン

マージャンは最終的(半荘終了時)に点数を多く持っている順に
1着(トップ)・2着・3着・4着(ラス)のように着順を付け競うゲームです。
マージャンでは大抵の場合、着順に応じて順位点(ウマ)が付き、持っている点数から順位点を加減算して最終的なスコアがでます。

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これを繰り返し行い、大会やリーグ戦であれば規定回数を終えた時点で優勝者・2位・3位・・・・最下位と順位を決めていきます。

より高い順位(最大は優勝)になることが競技麻雀の目標であり、半荘で1つでも良い着順で終えられるようにすることが目標を達成するためにすべきこととなります。

良い着順で終えるための手段

マージャンは半荘終了時に持っている点数を競うゲームであり、点数を増やす為にはあがる必要があります。更に1局にあがることの出来る人数は4人中1人(ダブロンありの特例を除く)しかおらず、人よりも早くあがる必要があります。

しかし、いかに早くあがろうとしても配牌が悪い時は無理な話です。早くアガれないと思った時は、点数を失わないためにオリる必要があります。「ロン」と言われてしまった場合、一人で支払うのがマージャンのルールなので手が悪い時は振り込まない技術を身につける必要があります。

あがることは良い着順で終えるための大切な手段
オリることも良い着順で終えるための大切な手段

ツモられて点数を失ったり、勝負して放銃したり点数を失う機会の方が点数を得る機会よりも多いゲームです。(ノーテン罰符の支払いもその一つ)
失った点数よりも得る点数が少ないとマイナスで終わってしまう訳ですから、毎回早くあがる為に安いあがりばかり狙っていては勝つことはできません。マイナスで終わらない為には『高い手をあがる技術』を身につける必要があります。

高い手を狙うことも良い着順で終えるための大切な手段

自分の手が早くあがる手牌なのか高くあがる手牌なのか、あがりを諦めるような手牌なのかを見極めることが雀力(マージャンの総合的な力)として求められてきます。

あがることもオリることも勝つための手段であり目的ではない

学ぶべき順序

マージャンに必要な技術を全て完璧に身につけている人はいません。どれだけタイトルを持っているプロでも新しい戦術や対戦相手の打ち筋の傾向を学んだり、ルールや大会形式によって打ち方を変えたり、日々の鍛錬を怠ることはありません。競技の麻雀は歴史が浅いのでこれからどんどん新しい戦術などが出てくると思います。マージャンプロは成績も大事ですが、探究心を持続させ常に向上する意欲のある人しか向いていない世界だと思います。

マージャンの知識を僕が覚えた方が良いと思う順番に紹介していきます。その中でも優先順位の高い順に重要度をつけたいますので参考にしていただけたらと思います。

<重要度の目安>
マージャン初級教室の方は「特大」が出来れば合格
中級教室から健康マージャン例会(遊ぶ)の方は「大」まで
一般の大会参加やフリー雀荘(一人で打ちに行く)で遊ぶ方は「中」まで
競技麻雀(プロアマ混合)に参加される方は「小」まで
麻雀プロとして活躍したい方は全て

ステップ1 重要度 特大 効率良く揃えてあがる『牌効率』

「孤立牌・メンツ候補の受け入れ枚数」「待ち牌の把握(多面張含む)」など

ステップ2 重要度   高い手であがる『点数効率』

「手役作り」「点数計算」「リーチ効率」など

ステップ3 重要度 大 振り込まないための『ベタオリ手順』

「危険牌と安全牌の見分け」など

ステップ4 重要度  あがりに向かうかオリるのか『押し引きの判断』

「自分の手が良ければ押す・悪ければ引く」「安牌を残しての手牌進行」

ステップ5 重要度  『捨て牌読み』

「捨て牌相」「鳴き読み」「絞り」など

ステップ6 重要度  逆転する為には?『点差計算』

「何点を誰からあがると逆転するのか」「狙った点数の手を作る」

ステップ7 重要度  手出し・ツモ切りから見る『捨て牌読み』

「捨て順による危険度比較」「山読み」「喰い延ばし読み」など

ステップ8 重要度 小 持ち点や立場・条件・捨て牌から相手の狙いを読む
ステップ9 重要度 ? 対局の記録を再現『牌譜検討』

今思いつくのはこの程度でしょうか。ステップの中に細かい項目はいくつもあるとして、最後の方は勉学としての域は脱していると言いますか普通に麻雀を遊ぶ人にはあまり関係のない領域と言えるでしょう。

普通に遊んで勝ち負けをつけるのでしたらステップ4の「押し引き」までで十分勝てるようになりますし、かなりの人がここに辿り着くことはありません。多くはステップ1の効率通りに捨てることが出来ておらず、あがりが遅くなっています。その先のステップ2の点数計算は多くの人を悩ませるでしょう。点数が計算できない状態で次のステップ3に入ると、安手や遠いところから押したり、良い手牌やかわせそうなところからオリたりするようになり、負け越すことが多く本当にツイている日だけ勝てるといった「普通に下手」な打ち手になります。下手の横好きとはよく言ったものでマージャンは「遊び」ですから下手であっても楽しく遊べれば「勝ち」のようなものですが、どうせ遊ぶなら勝てるようになりたいと思うのが自然ではないかなと僕は思います。

同時にアレコレは難しい

麻雀の実力(雀力)は総合力です。自分の事から他家3人の事まで全体を理解し、その時に出来得る一番の最善を尽くすこと。これを継続して続けられるかが鍵だと考えています。

いきなり全てのことを同時に成長させるのは難しいことです。できること、優先順位の高いことからマスターしていきましょう。あがることがままならない人がオリることを覚える必要はまだありませんし、点数計算が出来ないなら順位を意識して打つ必要はありません。まずは自分に合ったレベルで覚えるべきことを学んでいきましょう。



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