ダブ東について

「古川先生が子の第一打でダブ東切ってきたらどう思うんですか?」
と聞かれたので、書いてみようと思う。

昔ある麻雀プロの先輩が
「放銃したり鳴かれたら暴牌、反応がなければ好牌先打。」
と言った。ダブ東などはその最たる物である。
「昔はそんなものは切らない。今の若いものは…」
とたしなめられたものである。

親にダブ東をポンされてしまったら…他の2人はいい顔をしない。
私の場合はついている親にダブ東を鳴かれた時には自分で切ったとしても、他の人が切ったとしても、ダメだなぁと思う。

だから、よく注意をして切りなさいということ。

字牌のドラを切って鳴かれるのと同じシチュエーションかと思う。
ポンされましたか、ごめんなさい。おります。はあまりいい様ではない。

だから、覚悟を持って切りなさい。

ダブ東もダブ南もドラも同じ。
大抵の場合、子の東などは手牌進行には要らないのである。
だから、あがりに向かうのならば切ることになる。その時に鳴かれても、自分の手牌進行のスピードが勝ると思えば、切って勝負に行っても良いと思うのである。
この判断を間違えないこと。

私が親の時に考えていることである。
本場が積まれている。ツキがある。その時にタンヤオ+ピンフの良形ができているのなら別だが、それ以外にも1ハン、2ハンが確実に作れる役牌が2枚ある場合はとてもホッとする。こういうふうに考える人は私だけではないと思う。

麻雀は親と子3家の戦いである。
親は1.5倍の収入がある上にあがれば、親権を維持できる。
なので連荘は点棒を稼ぐ常套手段である。そんな時に役牌がトイツになっている。
シメシメと思うのである。

だから、親に鳴かれる覚悟を持って切りなさいということ。

しかし、ダブ東に頼ってばかりではない。牌姿をひとつ書いてみよう。
東場の親である。巡目とかはとりあえず脇に置いてください。

四五六七 ②④④⑥ 234 東東 ドラが三で、そのドラをツモった。
皆さんなら何を切りますか?

二三四五六七 ④④ 234 東東
という聴牌を考えて②や⑥に手を掛けるというのも納得いく。

しかし、プロの定石としてこういう一向聴も考えるのだ。
三四五六七 ④④⑥⑦ 234 ?
こういう時には東を対子落としするのである。
「誰も東を切ってこないだろう」
子がこういうふうに考えていえるからの引き出しである。
サーフィン打法の古川がダブ東を切ってきたらどう思いますか?
あるいは高い打点を作ろうとするだろうともたけや吉田直がダブ東をトイツで切り飛ばしたらどう思いますか?

どちらも迫力満点である。

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