人読みと人読みを反映させるには? サーフィン打法その3

サーフィン打法第3弾である。今回のテーマは人読みと人読みを反映させる打牌をどのようにすればいいかということがテーマである。
今回は字牌を中心にして語っていこう。

まずは同卓している人の打牌の傾向を察知すること

普段私が対局する舞台ではどうしているか、例えば、プロは中々役牌を切り出さない。どのくらい字牌にこだわるか、沢崎と私がバチバチと戦っている風景を見ていただく。
ちなみになぜ字牌を簡単に切らないかの詳細は後日語ろう。

絶対トップを取りたい時でさえ②を選ぶ。
沢崎は古川対策をしているのです。

2023年度の達人戦のプレーオフ最終戦の3回戦、東2局2本場。
みなさんの馴染みのある赤ドラを使った対局である。
沢崎はある程度高いトップが必要。私をラスにして、沢崎がトップなら大逆転。とても点棒が欲しい。この場面ですら、この時に選んだのは②である。
普段皆さんが麻雀を打っているのならば、一を先に切り、聴牌まで早くたどりつけとばかりに南や發を切りたいはずだ。
しかし、この卓には古川孝次がいるのである。
実際、私の手牌こう。
沢崎は「發か南は古川さんにある」としての選択である。

実際に發は私のトイツ。發を急いで切ったらすぐに聴牌である

沢崎は手が基本として手が進んでいった時に字牌を切り出す。ツモ北の時、南を切り出して様子見、そしてリーチ宣言と同時に打發。
「古川さん、リーチしてる私に発鳴けるの?」
と言わんばかりである。
「舐めるなよ」
ともちろん私はそれをポンして、ギリギリまで勝負をするサーフィン打法を持って対抗する。結局は沢崎につもられてしまった。

沢崎はぎりぎりまで発を絞り、リーチ宣言牌を發。
こちらもポンをして応戦したが…
沢崎のツモあがりである。

解説の瀬戸熊は「發を切らないところが勉強になるところですね」を評し、
沢崎は「ポンさせたら待ちが分からなくなるからね。」
感想を語ったそうだ。

皆さんはこのような打ち手をする相手ばかりいたのならばどう考えるだろうか?A1リーグの対局、達人戦の対局ではこのように字牌がかなり遅く出てくる。
とするならば、字牌に対してどういう対策をすればいいかを考えてみてください。

打ち手の傾向を考えないのは自己都合の運麻雀

そもそも、何故対策を考えるのか?
「麻雀は絵合わせだけのゲームじゃない」
ある程度経験のある方から聞いた言葉だろう。実際に私もそう思っている。麻雀に慣れていない人はもちろん牌効率の勉強を実践でたくさん勉強しての欲しいのだが、私が対局する相手はこんな程度はとっくの昔に習得済みなのである。
そうすると、絵合わせのところで実力差がでない。
運任せになる。そこで絵合わせばかりに集中していることは自己都合だ。運があればあがれるだろうが、無ければごめんなさい。そういう麻雀では生き残れない。
では運任せにしないにはどうすればいいか?
この方法は千差万別。
瀬戸熊ならば運がある時に強く攻めることで相手をおののかせる。
藤崎ならば気配を消してのダマテン。
寿人は数字合わせ以上の手数で勝負し、手数で無理ならあっさりと降りる。
各自「絵合わせの運任せ」にしないための対策を用意している。
雀風と言ってもいいだろう。

私の場合は本手が仕上がる前にさばいてしまおうと考えるが、他にも答えがある。その一つを披露しよう。

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