雀風よりも「型」を意識すること。私の「先制防御」の型

「雀風について書いてください」
というリクエストがあったが、雀風というとピンと来ない。私は麻雀には雀風よりも「型」という言葉が似合っていると思っている。

武道は「型」が最重要。「型」という基本があって、応用をします。麻雀も同じようなものだと感じます。ということで私の「型」を書いていきます。皆さんも自分の「型」を意識すれば、麻雀上達のきっかけになるかもしれません。

武道のネーミングで「先制防御」というのがあります。なんか、とても意味が理解できます。先制と言えば「先制攻撃」というのが普通であり
「先制防御ってなんぞや?」
と思うはずです。しかしながら理に適ったフォームであり、私の麻雀を言い表すのにピッタリと思っています。

いくつかケースを語っていこう。
まず、相手が早く、自分がとても追いつけない。そうであればその人のあがりに対して「先制防御」しちゃおうとする。そうすれば、相手が十分な攻撃であっても、こちらも十分な防御を用意しているのです。

空気が重そうな気配があれば間髪鳴きを入れて相手をあせらせようとします。その結果、相手の手が1飜でも2飜でもさがってくれればもうけものです。
これも「先制防御」のひとつです。だが、麻雀って不思議なもので誰かの小さいアガリがきっかけで何回もあがれたりする。このあたりは言葉では言い表せない。

ただし、相手が自分の「型」であがった場合には気分が良くなるもの。その気分よく相手を麻雀させないことが「先制防御」の醍醐味です。

しかし「先制防御」は相手に刃を向けることでもあるので返り討ちにあうこともあります。しかし麻雀って自分の刃の切先を相手に向け続けなくてはいけません。完全に逃げてしまっては勝負に打ち勝つ事はできません。

例えば「1回戦目に様子を見る」という表現もありますが、私の場合はこれをすると卓に乗って戦えないことを感じます。どこかで隙を見て相手に向かわなくてはいけない。ツキの要素がいっぱいある麻雀。そのツキの髪を引っ張り込まなくてはいけません。

麻雀って正解がない。色々な選択肢があります。ミスをしているはずが、それがあがれたりするのも麻雀。

あがれれば点棒は減りません。だからと言ってしゃにむに向かえるようなものではありません。自分以外の3人との戦い。どこが攻撃なのか、防御なのか見極めなくてはいけません。この見極めが絶対的な力になります。

点棒が減れば、相手のことなど関係なく向かっていかなくてはいけない時もあります。しかし、それ以外ではどうか?小競り合いに様子見などの状況はいっぱいあります。その中でクビひとつ抜けたいというのは誰しもが思うことです。

本手なら相手はどう思うか?
さばき手てならどう思うか?

麻雀は3人との戦いの中でその心を読まなくてはいけないゲームなのです。

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