自分の取扱説明書は作っておいた方がいい
人間って何でもすぐに忘れる。
〝自分の記憶力を信用するな〟は、私のモットー。
長年かけて積み上げてきた習慣でさえ忘れる。
人間はその環境への適応能力が高すぎるんだと思う。
だから、自分の取扱説明書を作っておいた方がいいと思うという話。
いい所は、どうしようもなく落ち込むときにどうしたらいいかがわかる事。
落ち込んだ時もこれがあるから大丈夫と、お守りがわりになってくれる。
そしてなんといっても、考える事で自分を知ることが出来る。
好き、嫌い、快、不快を改めて考えてみるから、自分の事を知れる。
例えば、〝あの喫茶店は落ち着くから、落ち込んだら行ってコーヒーを飲もう〟と考える。
すると「あれ、人込みは嫌いだと思っていたけど、好きなものの為だったら意外と我慢できるんだな」って気付くかもしれない。
取扱説明書を作るにはまず、センサーを張っておかないといけない。
比較的元気がいい時に自分はどんなものが好きでどんなものが嫌いなのか、しっかり自分の心を観察する。
好きな場所、好きな事、好きな物、好きな色を元気なうちに考える。
普段はブラックコーヒーだから、甘いコーヒーを飲みながら窓辺に座る、とか。
感情を抑えずに泣くとすっきりするから、泣ける映画を見ながらポップコーンを食べる、とか。
ちなみに私は〝どんなに最低な日でも、どんなに最高の日でも、入浴剤を入れてお風呂に入る〟と決めている。
これは感情を一定に保ちたいと思っているからで、毎日入浴剤を入れる時に、「日々は地続きなんだな」と思って最低な時でも少し前向きになれるし、最高な時は気を引き締めようと思う。
そして大切なのが、ちゃんと書いて残しておく事!
手帳でもスマホのメモ帳でも何でもいいから、決めたことを残しておく。
本当に自分の記憶力を信じちゃいけない。
落ち込んでいるときなんて、ただでさえ気が回らないんだから。
シール張ったりとかして、自分好みに可愛く書くのがいいと思う。
落ち込んだ時にそれを見ると過去の自分に応援してもらっているみたいで嬉しい。
元気がある自分の時には、元気がない自分の為にコツコツ積み重ねた〝自分取扱説明書〟を作っておいて、手渡してあげよう。
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