12/6 この百合がいい2023

※この記事は某鯖アドベントカレンダー企画2023のための記事です

皆さんこんにちはこんばんはおはようございます。今年もこの季節がやってきましたね。
今年はほかに書くことが思いつかなかったので僕の人生の重要ピース、『百合』について語っていこうかと思います。

同じ題材で書いた2年前の記事はこちら

それではどうぞ!!


まずはじめに

2023年、この年は個人的に「この10年で1番百合が熱い年」だったなと思っていて、なぜなら

冬クールは『転生王女と天才令嬢の魔法革命』
春クールは『私の百合はお仕事です!』
秋クールは『私の推しは悪役令嬢。』
と1年で百合作品と明言している作品が3作もアニメ化し、明言はされてはいないものの『機動戦士ガンダム 水星の魔女』や『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』、『星屑テレパス』などの「いやこれは百合でしょ」と思わされる作品のヒットも相まって、今年はめちゃめちゃ百合アニメの年だな~~~~~と個人的には思っています。

商業漫画や小説でも、新規連載や書籍化されたWEB小説が前回記事に書いた2年前とは比べ物にならないくらい増えたイメージ(イメージなので正確には調べていません)もあり、『百合』というコンテンツがどんどん市民権を得てきているんだなと実感させられます。
実際、2年前の記事で紹介した『ふつおたはいりません!』が完結から2年経った今年電撃文庫さんで書籍化され、ファンである僕自身めちゃくちゃ驚くという事件が起きたりもしました(電撃文庫さん、2年前の記事を見てくれたのでしたらありがとうございます)

そんな2023年の僕の良かった百合を改めて振り返っていこうと思います。
今回も2023年に連載もしくは単行本が出版された作品を紹介させていただきます

1.ぜんぶ壊して地獄で愛して

『あなたと私の周波数』、『君と観たいレースがある』(作画担当)のくわばらたもつ神が百合姫2023年4月号から連載している作品です
公式サイトの作品紹介がこちら

吉沢来未は生徒会長も務める優等生だが、母の束縛などのストレスで破滅的な願望を募らせていた。
ある日、教師の頼みで不登校気味なクラスメイト・直井と話をするが、上辺だけの言葉で話す吉沢を直井は蔑み、更には「ある動画」で脅してきた。その動画には、万引きをしようとする吉沢が映っていて…。

逃げ場のない毎日でもがく少女たちの、バイオレンス青春ストーリー。

ぜんぶ壊して地獄で愛して
作品紹介より

くわばら先生の劣等感や嫉妬心の描写が昔から大好きなのでこの紹介を見ただけど小躍りしました。絶対面白いやつじゃん!
『君と観たいレースがある』も楽しく読ませてもらっているのですが、作風的に上で上げたくわばら先生の好きなところがあまり見れなくて残念……と思っていたところでもあったので毎月楽しく読ましていただいています。

親とか周囲からの期待って本人の許容量と関係なく注がれるものだし、それを裏切りたい裏切ってもいいと思える強さなんて持ち合わせていない。
そんな自分が嫌いだし疲れてしまってすべてを滅茶苦茶にしてしまいたい
そんな吉沢さんの気持ちがわかるような気がして、でも自分はこんなに期待されてはなかったかもとか色々考えながら読んでます。

そしてこの本を一番勧める理由が

くわばらたもつ神が描く殴られ顔が好き!!!!!!!


2.偽りのマリィーゴールド

みせるから、幻を――

香住華は亡き兄の文通相手である漆澤りりのもとへ、
兄の訃報を報せに会いに行く。
もし兄を誑かしていたのであれば殺すつもりで。
しかし、りりは兄のことを本気で想う盲目の少女だった。
りりのために、そして自らの贖罪のために、
華は兄になりかわることを決意する――。

偽りのマリィゴールド
作品紹介より

もしかしたらこの作品は1話だけX(旧Twitter)で見た人も多いかもしれません

かなりバズってたしなんなら僕もこれ見て単行本買いました。

おそらく大正時代か昭和初期が舞台だとは思うのですが、時代背景の描写が曖昧なところもあるのでそういうのが気になる方は微妙かも。
ただ、それを差し置いても2人の関係性や主人公の華の心情描写が良いのでそこを読んでほしいという気持ち。

兄の代わりとして生きていく決めたのに、兄になろうとすればするほど兄のことを何も知らない華。
誰かになるなんてできないのに、それをやり遂げると決めてしまった彼女がどこで自らを許し華として生きていくのか。

僕は続きが気になりすぎて連載に追いつきました。毎月読むのが楽しみです。

3.この恋を星には願わない

小さな頃からいつも一緒に過ごしてきた幼馴染の瑛莉ちゃん。
いつしか友達としての好きから恋愛としての好きに変わっていたが、私はこの想いを本人に伝えることはないだろう。
これからもずっと彼女のそばにいたいから――

それぞれの「好き」が交錯する、美しく淡いラブストーリー、開幕。

この恋を星には願わない
作品紹介より

幼馴染は良い。その想いが一方通行ならばさらに。
男女の幼馴染の同性同士の恋愛ものって何回読んでも好き~~~~~~ってなるのはなんでなんでしょうね。
この作品のいいところって主人公の冬葵が1つ下なこと。冬葵の知らない1年が瑛莉には存在していて、逆に瑛莉には知らない冬葵が存在していて。
それが積み重なったら知っているようで知らない存在になってしまう。

1番の友達で居続けることを望んだのは誰だったっけ。

ああ幼馴染。好き

4.恋より青く

好評を博した読切が待望の連載化。 好きなことが見つけられない高峯と、本が大好きな咲倉。ひょんなことから知り合ったふたりの少女が過ごす放課後。友達?それとも――、少女達が紡ぐ名前のない関係――。

恋より青く
作品紹介より

この作者さんの前作『春とみどり』が好きだったので新連載を知って嬉しかったのですが、新連載も面白くて最高~~~~~~となっています。
読切ももちろん読んでいたのですが連載になるとさらに深みが出るので本当に良い。
学校の違う二人が帰りの電車のみの逢瀬で仲を深めていく描写がすごく丁寧で好きで。

好きなものとかやりたいこととか、見つからないときは見つからないし、それがあるからと言って偉いわけでも何でもないけど、思春期はそれがすごく偉くて特別に見えてしまう。
高峯さんのそういう何かを見つけたいと思う気持ちってうらやましいなと思ったり。大人になるとなかなか見つけたいとすら思えなくなっていくので。

最後に

紹介したい作品は山ほどあるのに、文章にしようと思うと文が出てこない悲しい人間になってしまいました。
口頭でなら何時間でも紹介できるので気になる方はお声がけください。

今回は4作品とも漫画になりましたが、カクヨムから書籍化されて絶好調の『週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~』やスニーカー文庫で金賞を取って書籍化された『性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話』などライトノベルも面白い作品が沢山ありますので是非この機会に探して読んでみてはいかがでしょうか。

ではでは、またどこかでお会いしましょう~~~~






P.S. 2024年春は全人類『ささやくように恋を唄う』のアニメを見なさい


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