【ネタバレ無】あちこちオードリーオンラインライブ2022感想

こんにちは。あちこちオードリーを毎週リアタイしているまひくんです。

年に一度の奇祭、あちこちオードリーオンラインライブ「夢と希望だけじゃ生きていけない 私の絶望ワイドショー」が昨日行われました。ゲストはドランクドラゴン・塚地武雅さん、銀シャリ・橋本直さん、そしてSPゲストにCreepy NutsのDJ松永さんが名を連ね、大いに盛り上がりました。

あちこちオードリーのオンラインライブは内容の根幹に関わるネタバレを禁じている(有料オンラインライブのため)ので、直接的なネタバレは控えますが、見ている人たちには伝わるように、見ていない人たちには深い部分が分からないように、感想を書いていこうと思います。衝動で書いているところも多く、違うことを書いてしまっているかもしれません。そういうところがあってそれに気づいたら後で修正します。

企画概要

今年のオンラインライブの内容は「私の絶望ワイドショー」と称して、過去に仕事やプライベートなどで自分が絶望したことをワイドショーのように発表するというものです。ゲスト欄にはいないあの人が「絶望エピソード」を大事件かのように紹介していました。

悲しい独り身の先駆者

ドランクドラゴン・塚地武雅さんは芸人だけでなく俳優としても活躍している方です。塚地さんの出すエピソードは独り身の悲しさと、ドラマの現場に芸人が受ける不当な扱いという部分が非常に押し出されていて、聞いていて非常に悲しくなるような話題だらけでした。特にドラマの現場の話は、当時芸人さんがドラマ出演することが今ほど多くないという背景があったので、苦労が伺えました。芸人俳優の先駆者である塚地さんはこれ以外にもまだまだ苦労があっただろうなと思います。

今回のオンラインライブですごく印象的だったのは、塚地さんが話している話が全部悲しい話なのに、すごく笑えるということです。これはきっと塚地さんの話術が本当に素晴らしいんだと思います。当時の感情をそのまま表現しているからこそ我々にも届くし、笑える空気にさせてくれるんだと思います。他の人のトークにも的確に反応していましたし、今回の企画に一番フィットするゲストだったと思いました。

絶望の中に垣間見える人間味

銀シャリ・橋本直さんは、例えツッコミのスピードと質が群を抜いて秀でている芸人さんであるにも関わらず、テレビで思うように活躍できないと過去の放送で嘆いていました。以前アンガールズ田中さんは橋本さんに「人間味が足りない」と指摘されるも、「もう手遅れ」と諦めの境地に達している感じで、見ている我々からしても心配になるような状態でした。

橋本さんも幾つも絶望エピソードを持ってくるんですけど、その中で1つだけ希望が見える瞬間があります。そこに、僕は橋本さんの人間味が見えたんですよ。そこがこのライブで一番良いシーンでした。絶望を共感してもらった先に、霧が晴れるような希望が見えるのはこのライブ通しての共通の感覚で、橋本さんは特にその感覚を大いに感じていたのではないでしょうか。

スターになっても変わらない心の中

Creepy Nuts DJ松永さんは、ここ数年でメディア露出、個人への人気も増して、勢いのあるアーティストですが、まだ今ほど人気がなかった頃、番組初期のあちこちオードリーに出演したときは、「テレビを作ってる奴は酔狂」と言うほど不満をあっけらかんと話すようなキャラクターでした。しかし人気が出てきて徐々にそのようなことを言えない立場になってきている中での今回のオンラインライブで、松永さんは一番個人名、番組名を出して痛烈に批判していました。

松永さんが作った空気に皆が乗っていくように個人や番組が分かるような話をし始めたのでその場に松永さんがいる意義をすごく感じました。「あの時」の松永さんが帰ってきたような気がして嬉しい反面、絶望に直面してもどうにか元気に健康に頑張ってほしいとも思いました。人気者の宿命に翻弄される松永さんの葛藤はセンシティブで難しいですが、自分を貫いてほしいですね。

みんなが望むもの

オードリーの若林正恭さんも濃い話を持ってきてくれました。この話はどこを切り取っても根幹に関わりそうなので伏せますが、途中若林さんがとんでもない方向に行ってしまうのではないかと心配になる時がありました。でも俺達の若林さんは本当に心強いことを言ってくれました。あれを言ってくれたのは本当に嬉しかったし、勇気づけられました。ヒントとして、ちょっとだけ見出しで匂わせておきます。

オンラインライブ視聴者限定アクリルキーホルダーにその内容に関する言葉が載ることになりました。一見すると何を言っているかわからないけど、見た人なら分かる、素晴らしいワードチョイスだったと思います。前回のオンラインライブ限定キーホルダーは正直持っている意義をあまり感じなかったので買わなかったんですけど、今回は終了後即買いました。ついでにサコッシュも買いました。

僕たちは皆絶望している

出演者が思い思いの絶望エピソードを話したあと、最後に清々しい表情をしていたのが印象的でした。みんな絶望していて、それでもみんな頑張っているから、これからも頑張ろうと思えるという感覚が、スタジオ内だけでなく、視聴者にもすごく伝わってきました。塚地さんの細ロッカーの話の背景を聞いて、こんなに辛い話だったのか!と皆が思ったはずです。

みんな絶望していて、それでも頑張って生きているのが我々人間なんです。きっとこれからも絶望するでしょう。でも今日みたいに笑って共感できる日があれば、みんな頑張れると思います。同じ時間を過ごした絶望仲間が何万人もいる。それだけで救われることも多いのではないでしょうか。

これからの人生を強く楽しく生きるために、絶望に立ち向かっていくという気持ちになりました。素晴らしいオンラインライブでした。出演者の皆さんのご活躍を祈っています。また来年も楽しみにしています。


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