見出し画像

【第15話】コーヒーに本気で向き合い始めた時期

製薬会社で猛烈に働くかたわら、コーヒーの専門学校に通い始めました。
コーヒーを学び始めた理由は2つありまして。

1つはこれから自分の手で仕事を出来る技術を身に付けたいということ。

もう一つは日本人の日常生活の中で欠かせないものの中から選ぼうとしていたので、日本人が毎日していること、持っているもの、飲んでいるもの、食べているものをずっと観察していました。

すると、どこの駅前にもコーヒーショップがあるし、
コンビニでもコーヒーがいっぱい売られてて、
喫煙所にいるおじさんたちはみんな片手に缶コーヒーを持っている。

ただ、、、どのコーヒーを飲んでも焙煎して焦がした味か、牛乳たっぷりの中に少し苦味を入れるくらいのもの。コーヒーってこんな味だったっけと本当のコーヒーの味を忘れてしまうほどに、本来のコーヒーの味からかけ離れているところに少しの勝機を見出しました。

コーヒーを極めて、インドネシアの豆を使って、美味しいコーヒーを日本のどこでも飲めるようにしたら、どうなるんだろう。

昼間は外国人が1人だけの職場で、専門用語ばかりで、しかも無菌室に入ったり、風邪をぜったいに引いちゃいけなかったりで頭は使うわ、気は使うわで会社から帰る時には倒れたくなるくらいぐったりするような毎日でしたが、そんな仕事終わりにバリスタの専門学校に通う毎日でした。

もちろんそこでも外国人は僕ひとり。そんな中でまたバリスタの専門用語を浴びさせられながら、いろんな味のコーヒーを淹れては飲み、淹れては飲み、カフェインで酔ってしまい気分が悪くなりながらコーヒーと本気で向き合っていました。

そんな生活にも少し慣れて来た頃には、違うコーヒーの専門学校にも通い始め結局4校ほど渡り歩きました。というのもそれぞれの専門学校で強みが違うということがわかり、エスプレッソ、ラテアート、ドリップ、焙煎とそれぞれのスペシャリストになりたいと思い、どれだけ昼間の仕事で疲れ切っていても自分の求める「夢」を追いかけたくて、必死でコーヒーに齧り付いていました。

昼はお薬、夜はコーヒー、昼はお薬、夜はコーヒー、といったような日々が続く中でも昼の仕事の方でも大きな仕事にかかわらせてもらうこともありました。

ある日、社長に呼ばれて話をしていたら、

「インドネシアに進出し、工場を作りたい」

と話を切り出されました。
学校行けなくなるけど、ちょっとそこでインドネシアで更に大きなコネを作るためにもやってみたいな、と思いそこからはインドネシアに行ったり、日本に帰っていろんな人と調整をするための打ち合わせをしたり、また飛行機にのってインドネシアに行ったりと、またもや慌ただしい日が続いてましたが、ある時許せないことを言われてしまいました。

あの日のことは今でも忘れません。

★ポッドキャストはじめました!

★MAHAMERUコーヒーとは?

NHKにも出演したオーナーのリノが運営する松戸のインドネシアのコーヒーのみを取り扱ったカフェです。

URL:https://www.mahameru.tokyo/
住所:千葉県松戸市本町6-8平野ビル1F

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?