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小山市 耕し日誌

夫の実家がある栃木県小山市に移住して約2年半がたった。
家のとなりの空き地を入手したのはさらに3年さかのぼって5年ほど前。
小山に住み始めたらその空き地を活かして何か始めたいと思っていた。
が、何もせずにほったらかしたまま早くも2年半。
正確に言うとほったらかしではなく、草刈りという義務はつきもので。。
草刈りは夫くんの仕事。毎年初夏の気持ちいい季節になると空き地の草が気になりはじめ、チェックをしに行ってはまだ大丈夫と言い聞かせる週末。

私たち夫婦は東京の会社に通う会社員。夫くんは毎日東京へ通勤、私はコロナの波に乗りテレワーク 派になれたため週に2度ほど東京に通う、そんな日々。
なので、草刈りなどは週末の一大労働なわけで、できるだけ先延ばしにしたい事項。そう言っている間に90坪ほどの空き地の草はあっという間に腰ほどの高さまで伸び、自然の力に感服しつつも、いよいよ草刈りから逃げられない状況に追い込まれるという夏をいくつか過ごしてきた。しかし、昨年は夏の暑さにおじけづき、とうとう「なんでも屋さん」に草刈りを依頼。屈強な男子2人がきれいに草を刈り、そしてなんと!サービスで除草剤をまいてくれる提案までしてくれたけど、この空き地で何かをしたいと思っていた私たち夫婦は、漠然とだけど「何かを育てたい」という思いもあり、丁重にお断りした。

そしてまた緑が濃くなる季節がやってきた。
今年は桜の開花も早く、すべての生物が早巻きで動かされているようで。
木々の緑がつくる木漏れ日が美しく、木陰が涼やかな庭にテラス席がある小さな店を開きたい。ハーブぐらいは庭でとれるといいな。誰もが思うようなことだけど、私もやっぱりそんな未来を思い描いているような気がする。
そのためには今から少しずつ庭をそだてなきゃ。それも今すぐに始めなければ。今年の早巻き気候にスイッチが押されたような、そんな感じで体の中の何かがざわつく。
今まで土いじりもしたことがなく、幼い頃は海の砂が足につくのを嫌がった私に何ができるのか。この衝動はつづくのか。

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