社会的な立場の違い

新型コロナウイルス(COVID19)に感染して一番驚いたのが、
当事者を囲む様々な社会的な立場の違いから、
反応がまるで違った事でした。

どういう事かというと、
治療に関わる、医療従事者、
仕事で関わる、同僚や顧客、
生活に関わる、家族や親族で
反応・対応がそれぞれ全く異なっていました。

普通の病気とは違う、今の時期のコロナならではの話だと思います。


まず、医療従事者。
彼らは、常に最悪=死亡を見据えて対応しているので、
生きているだけで丸儲け、ことある毎に励まし、勇気づけ、
回復に対して褒めてすら頂ける。
家族とも、同僚とも、物理的な距離が置かれ、
感染対策の陰圧仕様の病室で孤独に過ごす毎日を送る上で、
医療従事者だけが、唯一のそばにいてくれる「社会」になる。
自らも感染の危機に晒されながら、献身的に接して頂ける姿は、本当に頭が下がるし、ありがたく感じました。


つぎに、同僚や顧客。
コロナ感染は全然歓迎されるものではありませんが、
僕が耳に出来た範囲の中では、意外にも、応援される事はあっても
面と向かって非難される事はありませんでした。
それでも、物理的に近しい人は、濃厚接触者として、少なからず迷惑をかけましたし、日本全体で前例の無い対応を臨機応変に迅速に対応し続けた上司の方々へも、非常に申し訳ないと思っています。
また、僕の勤める会社がそこそこ大きかった事と、
比較的にテレワーク向きの業務だった事も幸いしてか、
病歴という個人情報を守って頂けたのは、理解ある会社で助かりました。
復帰する事を喜んで頂けたのは、何より嬉しかったです。


最後に、家族や親族。
「心配」を通り越して「非難轟々」でした。
ほとほと参りましたが、後に家族の切実な気持ちもよく理解できました。
実際、家族からしてみれば、1親等くらいには共有するも、
影響の度合いを考慮して、学校や勤め先は勿論、離れた親族も
結果的に嘘をついた対応をさせてしまいました。
地方部である程、噂話が具体性を帯び村八分状態になっていると聞きます。
個人情報の開示許可・開示範囲の確認を家族に対してする事になったのは、
必要な事ではありましたが、悲しいだ事の様に思いました。

僕にとって幸運だったのが、
僕自身あんまり普段から人の目を気にしない方だった事、
家族も同僚も、情報共有と情報制限を上手くしあって頂けた事でした。
とりあえずは、仕事もクビにはなっておらず、離婚もされないでいます。

仕事にとっても、生活にとっても、
僕の日常を取り戻すべく、みんなが手助けをしてくれている事を感じます。

それぞれの期待に、しっかり応えるべく、
無理ない程度に、頑張ろうと決意をしてます。

では、今日はこの辺で。


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