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響きの素敵な「エコ的な暮らし亅は、「労力亅と「時間亅のかかる暮らし

環境に配慮して、有機栽培の野菜を買う、環境に優しい洗剤を使う、こういった「消費亅の中で環境を意識して、多少のコスト増を惜しまずに生活するというのは、私にとって最もハードルが低くてできそうなこと。
これまで使っているものを、少しいいものに置き換える。財力さえあればなんの苦労もない。

でも何が難しいかって、これまで買っていたもの、使っていたものの中で、環境によろしくないものを、自分で作って補ったり、再利用可能なものに変えてこまめな洗濯をして使ったり、そういうプラスαの労力と時間がかかる暮らしを選ぶこと。例えば、サランラップで包んで使い終わったら捨てていたものをタッパーに変えたり、飲み物はペットボトルを外で買うのをやめて家で作って水筒に詰めて洗ったり(持って行く手間も、帰ってから洗う手間も、、)といった簡単なことですら、私にはハードルが高く、ついつい「ここは、、亅「今日は、、亅と自分を甘やかしてしまう。

スモールスタートでいいのさ、心がける気持ちが大事さ、というご意見は最もだけれども、やっぱりそんな小さな変化だけでは、この緊急性の高い環境問題に対処しきれないし、人々の根本的な意識は変わらないのではないかと思う。

今の日本において、本当に環境的な配慮のある暮らしをしている人々は、経済的にも時間的にも一定の余裕があるように見える(もちろん、そこに焦点をおいているからこそその環境を作っているのだろうけど、気持ち的な優先順位だけの問題ではないはず)。
そんな労力と時間を惜しまず、丁寧な暮らしを自分の意思で洗濯しているような人々を見て、こんな暮らし憧れる!素敵!と思いながらも、「私にはできない亅と思って行動に結びつかないというのは、私だけではなく多くの人が思うことではないだろうか。

見栄えのよく、聞こえのいいような環境的な暮らしは、その裏に時間的・労力的コストが必ずかかってくるし、楽しく美しいだけの生活にはなかなかなり得ない。基から自然が大好きでそんな手間とも思わない!という素晴らしい人は例外で、今の便利な生活から抜け出せないような多くの人にとってハードルとなる部分だと思う

そんな私のような人間が、心から望んで、エコ的で、労力と時間のかかる暮らしを選択することできるのか。迷うことなくその選択肢を選び、便利な暮らしに後ろ髪を惹かれることなく幸福を感じられるには、どんな働きかけがマインドチェンジにつながるのか。旅行などで自分の環境から離れたときに、再び便利で非エコ的なものを選択せず、違和感を感じれるようになるのか。そのマインドセットは持続的なのか。
研究の末に、そんなことを明らかにしたいと思っている。

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