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「七人の英雄」と「八人目の英雄」について考えてみた(前編)

※筆者はBotWと夢をみる島(switch版)をクリア済みですが、他の作品は未プレイです。
どうかゼルダの伝説に新しい旅人が来たと思い、一個人の考察又は妄想として読んでいただけると幸いです。

※ネタバレがあるのでご注意ください。

七人の英雄と八人目の英雄

今回はゲルド地方にある祠チャレンジ「七人の英雄」とミニチャレンジ「八人目の英雄」について考えてみた。

※色々と調べていたら他のことも分かったのだが、今回は英雄の話の中だけで完結したいと思う。(一緒に考察すると私が混乱したので)

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画像は七体の巨像が円形に並んでいる祠チャレンジ「七人の英雄」の場所。

七人の英雄とは
・ゲルドの守り神とされてきた。
・一つの力を「心・技・耐・知・飛・動・柔」の7つに分けて、それぞれが各々の力を担ってきた。
・今は巨像が建てられ祀られている。
とされている。(ゲーム内抜粋)

八人目の英雄とは
・七人の英雄伝説には実は八人目がいた。
・赤褐色の巨神という異名を持つ。
・彼女を慕う者たちによって今でもゲルド高地に祀られている。
と噂がある。(ゲーム内抜粋)

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※「七人の英雄」はゲルドの街にいるロテインから、「八人目の英雄」はゲルドの街の周りを走っているボテンサから受注することが出来る。

色々見て考えた結果、私は二つの考察をすることが出来た。(上記画像は八人目の英雄像)
一つは「ガノンドロフ」説、もう一つは「勇者」説だ。

前編では「八人目の英雄はガノンドロフ」という結論に至った考察について書こうと思う。

似ているようで違う英雄像

七人目の英雄と八人目の英雄は似たような見た目をしているが、相違点が四つある。

一つ目は剣を握っている手。

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▲七人の英雄

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▲八人目の英雄

八人目の英雄だけ右手で剣を持つ形になっている。

二つ目は像に掘られたゲルド文字である。

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▲七人の英雄

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▲八人目の英雄

八人目の英雄像に書かれている文字は反転している。
書かれている文字は「THE SEVEN SAGES(七人の賢者)」

三つ目は、巨像の色が違う点である。

四つ目は八人目の英雄像のものと見られる剣の下にだけ、何故かゲルドの両手剣が刺さっているのだ。
※「八人目の英雄」クリア後に出る「忘れられた剣」から(下記画像)

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▲忘れられた剣

上記だけを見ると、巨像の形は似ているがそれだけにしか思えず、七人目の英雄に八人目がいたという説は無いに等しい気がする
しかし、七人の英雄に似た八体の像が存在するのだ。

イーガ団アジトにある八体の像

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▲イーガ団アジト

イーガ団アジト内部にある八体の像。
像の形自体は違うが、七人の英雄との類似点は三つある。

一つ目は剣を持つ手が同じ。
二つ目は像の配置が同じ円形。
三つ目はゲルド文字が書かれている。
(ゲルド文字は英雄像とは違う文章が書かれているが、ゲルド文字ということから類似点とする)

相違点と類似点から分かること

上記に書いたことから
・剣の持ち手や文字が反転しているのはその逆だという比喩
・ゲルドの両手剣があったのは忘れられた剣がゲルド族のものだという印
と推測することが出来るが、これだけでは「八人目の英雄はガノンドロフ」とは考えられない。
しかしゲルド族には忘れてはいけない歴史がある。

ハイラル史で語られているゲルド族
ゲルド族には女性しか産まれないが、100年に一度だけ男性が生まれ、その男性を王とするという掟がある。
そして魔王ガノン(魔獣ガノン)と呼ばれる存在が出来たのは、時のオカリナに出てくるゲルド族の長ガノンドロフがトライフォースを手にしたことによって生まれたからという史実がある。

結論、そして振出しに戻る

上記を仮定するなら「賢者ではない」「男性」「ゲルド族」「ガノン」というキーワードを導き出せる。

そして
「賢者ではない」=王
「男性」「ゲルド族」=ガノンドロフ
「ガノン」=ガノン
と推測でき、「八人目の英雄像は本来ガノンドロフを象徴するもの」と結論付けることが出来る。

しかし上記で結論付けたことは、言わば巨像の間違い探しの末に導いた答えだ。

もし「七人の英雄伝説は偽りの歴史であり、八体の像が本当の英雄であり本来の歴史である」や「七人の英雄と八体の像の歴史は別物である」と、歴史から見るのであれば、八人目の英雄像は誰?という振出しに戻ってしまう。

何故ならハイラル王国に対しガノンドロフが味方だったという歴史は、今現在のハイラル史には無いからだ。

仮説の崩壊と新たな考察

そもそも「七人の英雄」というのはゲルド族だけの歴史なのか、ハイラル全土の歴史なのかも分からない。

ロテインの話だと七人の英雄はゲルドの守り神とされているが、全員ゲルド族だとは明言されていないし、イーガ団アジトにあった八体の像が七人の英雄と関連しているということも断言出来ない。
それに巨像の賢者たちがはるか昔にゲルド地方を救ったのならば、英雄として像を建てられても不思議ではないのだ。

そしてロテインやボテンサの話では英雄になっていたが、巨像に書かれていた「THE SEVEN SAGES」は直訳すれば七人の賢者という意味だ。

この辺は、HEROにしてしまうと男性をイメージしてしまうからSAGEで!となったかも知れないが、もしHEROが採用されているとするならば、上記で書いたキーワードの「男性」「ゲルド族」が無くなるのである。
すると「賢者ではない」=王と「ガノン」という二つの仮定も作れなくなり、仮説が根底から崩壊してしまう。

しかし崩壊したからこそ見えてくるものもあり、それが二つ目の考察になる「八人目の英雄」=勇者説の糸口にもなった。

後編に続く

おまけ

イーガ団アジトに書かれていたゲルド文字(ほぼ直訳)

GERUDO THERE IS NO STRIFE
GERUDO LIKE WATER WE FLOW WITH LIFE
GERUDO AN UNBLEMISHED DESERT FLO…
ゲルドに争いはなく
ゲルドは水と私たちは命と共に流れる
ゲルドは汚れのない砂漠の…

原文が詩的なので訳す人によっては解釈が様々だと感じるものだった。
(筆者は英語は好きだが読めない話せないなので翻訳機能を使って解釈している)

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