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三人の魔術師:番外編 モノベさんの日常②「金曜日のコロッケ丼1」

神山さんも健康に留意しはじめて…仲間ができたよろこびがあった。

初めてまだ数週間、過剰な節制はしないようにはしていたが、結局外食では健康かつれいてきに進化につながる食事は難しいと痛感した。

日々弁当持参で行きはじめてからはますます余計な食べ物を買わなくなった。

しかし、今日は金曜日だ。週一のおたのしみの日なのだ。
ごはんは玄米ではない。
無農薬の米はさすがに高くて気が引けた。
スペルト小麦のほうが高いともいえるが、しばらくは白米に寒天を入れて炊いている。

今夜はコロッケを買ってきた。安いソースは捨てたのだが、以前お歳暮のお裾分けでもらったどろという名前のソースだけは捨てられなかった。

野菜と納豆にアボカド、食後にはココアを低温殺菌牛乳とともに飲む。コーヒーも紅茶もやめた自分にはいまはココアを薄くして飲むか、アマゾンで買ったよもぎ茶だけがたのしみになっていた。

お菓子もやめた。代わるものはスペルト小麦全粒粉パンにおにぎり。

いつまで我慢できるかわからないが、タンパク質はイリコを毎日定量と大豆製品にナッツに時々魚と卵ひとつ。結構面倒だが、まだフレイルとかにはなりたくはない。

定量イリコを今日は多めにして、野菜とともにこまぎれにしてオリーブオイルを多めでおかずにした。
大根の葉っぱと玉ねぎにピーマンにしいたけ。
かなり豪華な食卓になった。


今日はたわむれにどんぶりにひらたくご飯を盛り付け、コロッケを全部ご飯にのせて、ソースにしょうゆに醤油糀に岩塩をかけてコロッケ丼にしてみた。最近は少食になってきたが、こういうときの私は普段の3倍は食べることができる。

汁物は作らなかった。まず、野菜をすべて食べ尽くした。そして納豆。少しご飯を納豆の皿に加えてぐるぐる回してから食べる。糸をたくさんだして細かく米とまぜこむ。うまい。醤油糀は塩分も控える意味以上につくるのがたいへんなので少しだけにしておいた。


しかし、コロッケ丼のコロッケいちには醤油糀はたっぷりのせている。
アボカドだが、凍らしたものを解凍してるためコロッケ丼には合わない。
残念だが、それだけ食べる。
しかし、ご飯と食べたくなったのでなるべく水を切って色が変わらないように加えた酢に醤油をまぜてから、コロッケ丼のコロッケよんの下のヨンブンノイチあたりにアボカドをまぜこむ。
さらにオリーブオイル。
よだれがでてきた。アボカド飯の上にさらに揚げ物が乗ると、もう減量節制の意識はとんでなくなった。

コロッケにところっけさんには醤油をほんの数てき。
その上に1回目のどろを少なめにかけた。

コロッケよんには岩塩を少しとあらびきこしょう。
ここまで冷静にできたことが奇跡だが、前菜の野菜や納豆がここで意味を持つのだ。

前菜が消化がおそいため、意外と食欲は爆発しない。

ここで卵ひとつを料理し忘れていたことに気づく。これは失態だ。
だがコロッケ丼のフィナーレを考えてここはスクランブルエッグにすることにした。

極力塩分を控えて、コロッケ丼の真ん中、コロッケを少しどかして中に入れた。コロッケでふたをする感じ、いい~。

満を持してコロッケ丼が始まった。

【続く】
©2023 tomas mowa