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僕とカチョーとナポリタン

今朝、業務スーパーで買い物した帰りにSUNのマスターとすれ違い、挨拶をしました。マスターはココスナカムラからの帰りで、買い物かごの中にはしっかり味の素が入っていました。以前からどこのうま味調味料を使っているのか気になっていたのですが、なんと家庭用の味の素でした。

マスターは「いいねの森、24日に再放送されるって連絡がきました」と嬉しそう。僕がナポリタンの名店として紹介したシーンが再放送されるようで、僕のところにも放送予定の時間帯に他に出演がないか、つまり裏かぶりがないかの確認がありました。

2017年の秋に駒草出版の方からナポリタンの本を書かないかと言われ、少しずつ書き始めました。2018年の1年間ほどかけて、エッセイ風の「僕のナポリタン史」というようなものを書いたのですが、担当の編集者も僕もなんだかしっくりいっていなかったのです。2019年になって、編集の方から「マグロさんなりのナポリタンランキングを冒頭にもっていきませんか」と言われた。それまではエッセイ風にお店がまばらに出てきていたのだけれど、それらを全部1章にもってきて、ランキングにしてみました。

ランキングを作ってみれば、なるほど、おもしろいけれど、何か物足らないのです。というわけで、そのランキングを固めるためにも、さらにナポリタンを食べ歩き始めました。すると、灯台下暗し、我が家から歩いてすぐのSUNのナポリタンに出会ったのです。それで、一気に本の方向性が決まりました。

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「懐かしいけど、新しい」。SUNのナポリタンはそんな感じでした。当時、僕はメシ通というサイトで「料理人の賄いメシ」という連載をしていて、そこで取材させてくれないかと申し上げたら、賄いは母親の弁当だとおっしゃるので、ダメもとで「では、このナポリタンの作り方を教えてもらえませんか」とお願いすると、OKが出たのです。

レシピを聞いて、新しいさを感じたのはガーリックパウダーや輪切りの唐辛子が入っているところで、懐かしさを感じたのはうま味調味料だということがわかりました。

それまで僕は自宅でつくるナポリタンにはカチョーを入れていませんでしたが、それ以来、我が家のナポリタンにも必ずカチョーを入れています。

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おいしくいただきました。

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