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自己肯定感が低かったっぽいのでレベルアップしたい
たまにSNSで「自己肯定感が低いと……」っていう文面が回ってくる。
あれ、あんまりちゃんと見た事がなかった。だって自己肯定感が低いと思った事が無かったから。
高いとも思ってなかった。あくまでも「普通」。得意な事は得意、苦手な事は苦手と割り振ってるだけ。
「あれ、おかしいな」と思ったのはつい最近。アイドルの推しが出来た時。
元々の私の推しは声優。私がアニメを見るようになったのは中学生の時だけど、当時は所謂「オタク」ってやっぱりバカにされがちな所があったから中学以降ずっと、アニメを観ていることは一部の友達以外には隠してた。大学はその友達とも別の学校だったから誰も知らない。その声優を好きになったのも、ライブや舞台に行くようになったのも大学の時だけれど誰も知らない。学校から直接イベント行くからお洒落した日も「ちょっとね」なんて誤魔化して。
社会人になってもそれは変わらない。今やオタクは別に迫害されるものでもないし、私の推している声優さんは元々売れっ子だったけどさらに売れて知名度も高い。たぶん、別に「この人が好きです!」と言っても引かれたりしない。
けれど、長年の癖は抜けないものでやっぱり私はその辺を隠して生きている。
そんな私に最近新しい推しが出来た。
とあるアイドルグループで、一応その中でも推しは居るけど基本は箱推し。
アイドル好きなんてのめり込まなければ全然言ったって問題無い。なのに私は職場で聞かれて、つい濁してしまった。堂々とこのアイドルが好きです、この人が好きです、こういう所が好きです、と答えられなかった。
客観的に見て、そのアイドルは推すことを恥ずかしく思うようなグループではない。テレビにだって出ている、これから頑張って売れようというアイドル。アイドルにのめり込んで生活を疎かにしている訳でもない。いやまぁ最近ちょっとお金使ってるなーとは思うけど。別の記事でかこうとおもってるけど声優推しに比べてアイドル推しマジで金がかかる。
まあでも、やっぱり「このアイドルが好きです」って言っても何にも問題は無いはず。なのに私は勝手に批判されるんじゃないかな、バカにされるんじゃないか、くだらないって言われるんじゃないか……そんな風に思って隠してしまった。
でも、それって変だなって思った。
SNSでそのアイドルに関連するものを観ているから必然的に他のファンの投稿も見るんだけど「好き」の熱量が凄い。声優ファンの方はもうベテランなので安定感あって気づかなかったけど、アイドルの方は「皆に布教して売れよう」の気持ちが凄いし、動画投稿とか供給が多いから「ここの動画のここが好き」みたいな「好き」が溢れてる。
私はそれを、素敵だと思った。「好き」って言うのは素敵な事だと思った。そして、好きと言えない自分の自己肯定感は実は低いんじゃないかと思い始めた(漸く本題)
思い返せば、そうなった心当たりは大いにある。
実家で暮らしていた時に同居していた祖父母だ。
祖父母はまぁ、年齢的には普通なんだろうけど頭が固い人だった。
「お姉ちゃんだから」「女の子だから」とかね。
とにかく自分の常識の外にあるものは認めない、くだらないと切り捨てる。
例えばテレビで「昨日○○のライブがありました」とニュースが放送されてその様子が映し出される。会場にはたくさんの人、ファンが「最高」とか「楽しかった」とかコメントする。すると祖父母は「くだらない」「何が楽しいのか」「みっともない」エトセラエトセラ文句を言い始める。そういえば演歌とかか歌謡曲以外の音楽も「何言ってるかわからん」って文句言ってたっけ。
後は服や化粧も言われたな。「似合わない」「お前らしくない」って。なので基本服は無地かチェック。未だに花柄でさえ買うの勇気が必要。
……あれ、もしかして私、このせいで好きなものを好きって言えないのでは??じ実は自己肯定感低かったのでは?
27歳間近にして思い至る。
というわけで27歳へのレベルアップと同時にレベルアップしたいこと!
『好きなものを好きって堂々と言う!』
推しだけじゃない。出掛けた先の景色とか、キラキラのアイシャドウとか、可愛い服とか。
好きだなって思った物を「好き」って言えるようにレベルアップしたいと思います。
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