見出し画像

短歌7・由比ヶ浜

歩いてた夜の自分に教えたい いま横にある澄んだ寝息を


太陽の無い世界では影も影にすらなれない ぬるいかたまり

ブランコがちょうど良い夜だからもう抜け出したいなこのホテルから

わこわことみかんを剥いた手を見せてきいろと笑ったこたつを捨てた

すぐ波が奪ってくから砂文字はあの秋のまま今もどこかで

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?