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ヒヤリハットのシェアリング.#23~食事形態はどうする⁉~

前回のヒヤリハットのシェアリング
目的や意図の理解のお話でした。
関連した事例が上がりましたのでシェアします。

     

※弊社で行っているヒヤリハット(インシデント報告書)の活動内容をそのままシェアする回となっています。     

※弊社のヒヤリハットの活動は、インシデントのみならず、気づいたことや良かったこともシェアする内容となっております。     

※弊社のヒヤリハットの活動については、    

https://note.com/magokoro_kaigo/n/nec32e3369fa4?sub_rt=share_pw    



    

1.原文

Aさんが刻み食対応との引継ぎから、最初から刻むのではなく、
ご本人に確認をしながら調整していたのは良かった。    


2.コメント

もう10年以上も前の話ですが、
特養時代にソフト食やミキサー食をそのまま提供すると食欲がわかないので、魚なら魚の形にして提供すると良いと言われておりました。
要は、見た目。
視覚から得られる食事への刺激です。
これは誰しもが影響の大きい要素ですが、
認知症となると食事の認識というそもそものスタートから大きな影響力になります。
ここは小規模なデイなので、ひと手間をかけやすい環境です。
この環境のメリットを活かさない手はありません。
まさに、そのまま提供して、
食べにくいものだけご本人に確認しながら刻む。
この心配りがとても大きな意味を持つのです‼  


3.詳細補足

Aさんは、しょうがい者共同生活支援を受けられている方で、
義歯の不具合から調整をしている最中のため、
大きいものや固いものを食べることに難しさがあります。
そのため食事に時間を要することから、
生活先の施設では時間内に食べられるようにと刻み食対応をしており、
弊社でも同じ対応をしてもらいたいと要望を受けました。


4.シェアリングタイム

前回のヒヤリハットのシェアリングでは、
目的や意図を理解しましょうという内容であったと思いますが、
まさに類似ケースです。

▼前回の記事はこちら▼
ヒヤリハットのシェアリング.#22~目的・意図の理解|真心の介護福祉士 @ma5ko6_2021 #note https://note.com/magokoro_kaigo/n/nc025b31d107e?sub_rt=share_h

この対応の目的は、義歯の不具合からの食べ難さ。
生活先の職員さんの意図は、食べやすく且つ時間内に食べ終わること。

弊社では、食事時間はゆとりをもって提供できるので、
ある程度は時間を要しても問題はありませんので、
ご本人がどうかという視点が鍵になりそうです。

ご本人の咀嚼力は十分にあり、嚥下機能も問題ありません。

その日の義歯と痛みの調子によって、
不具合なく食べられている日もあれば、
食べ難そうにされていることもあります。

と、いうことは、

弊社では、
その日の義歯と痛みがあるときに、
食べやすい状態で食事を提供することで目的が達成できるということになります。

刻み食で提供の依頼を受けたからと言って、
最初から刻まれた食事が目の前に並ぶのと、
周りの利用者さんと同じ形を有した状態で目の前に並ぶのと、
どちらが食事の意欲を刺激するか。

後者ですよね。

「食べ難い」を、
しっかりと意思表示できる方なので、
何でもかんでも私たちが整えて差し上げることはないのです。

「食べ難い」を、
伝えていただけたときに、
あるいはその時の様子を見て、
食べやすい形にお手伝いして差し上げる。

そもそも、
箸では難しくてもフォークやナイフを準備するだけで、
自分で食べやすい大きさにすることだってできるかもしれないですよね?

目的と意図をしっかりと考えることで、
一度立ち止まり、
自分たちの対応を見つめ直すことができます。

生きる力を、できるだけ長く、最期まで使っていただく

小さな、
些細な、
心配りが、
その支えになります。

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