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 ひとりぼっちのヒヨドリ その12


   

   前のお話 ➡ ひ とりぼっちのヒヨドリ その11



1か月余り後。

ヒヨドリは相変わらず毎日ひとりでやって来て、
グミの木の枝に
私がピンチで挟んで固定したお皿の前に止まり、
ひとしきりせわしくあちこちをキョロキョロ見てから
刻んだ果物(リンゴやミカンなど)や
玄米のご飯をくちばしで挟んでは
上にちょっと放り上げるようにしてキャッチして食べる。
その様子がたまらなくカワイイ。


この子は、
頭の羽根をボサボサ頭みたいに膨らませることが滅多に無いので
間違いなくメスなのだと思う。

「ひよちゃん」と名付けた。
        
         
     ➡  ヒヨドリのカップル

  (「週間☆清水zoo」 さんの動画をお借りしました)
  
        ちょっとだけ見たらこのページに戻ってね!



実は、
ナントうかつにもキウイフルーツの原産地
ニュージーランドって熱帯地方なんだと
良く考えもせずになんとなく思い込んでたワタシ。
           ( ゚д゚; )    

なもんで、
ヒヨドリは熱帯系の果物が苦手だと聞いたので
これまでキウイをひよちゃんに上げたことが無かった。
              
                
リンゴが終わってしまってから、
ひよちゃんには
ミカン、玄米ご飯、バナナ、レーズンだけにしていたのだが、
ある時ふと

  あれ?ニュージーランドは南半球だけど
  緯度は日本とほぼ同じじゃなかったっけ?


と気が付いた。

  そう言えば、
  この辺りでも庭にキウイを作ってるお宅あったっけ!! 
     わあーー
  ワタシって  なんてウカツ
 ((+_+))
 

念のため
「ヒヨドリ キウイ」で検索してみた。

あるある、
庭に作ったキウイフルーツをヒヨドリが食べに来る話。

また別のブログには
キウイの皮には実の部分の2倍も栄養がある
という話も。

ニュージーランドの人々は皮ごと食べるのだそうだ。

  あ~あ、私ってつくづくバカ!

         マヌケ!


   キウイなら一年中有るじゃん!


早速、良く熟れたキウイを
皮を剥かずに
ヒヨドリの一口大と思われる大きさに刻んで、
グミの木のお皿に入れた。


しばらくしてやって来たひよちゃん、 
美味しそうに食べてる 食べてる ( ^。^ ; ) 

ひよが飛び去ったあと、
玄米ご飯を食べやすくサラサラに水洗いしたのを
少々置いてあげた。

お腹いっぱいになるほどの量を与えるのは
ヒヨドリのためにならないと思う。


  自然界の物もバランスよく食べてね。


時にはお食事の後、
お皿の手前の枝にこっちを向いてポテッと座り込んで
もっと無いの?とでも言いたげに
チラチラこちらを見て首を傾げたり
遠くを見たりしながら数分間くつろいでいたりして
その姿がもうたまらなくカワイイ。 
 


そしてしばらくすると
決まって東の方へ飛び去っていく。

ひよちゃんのお気に入りのエリアが
その方角にあるのだろうか?

ひとりで何をして過ごすのだろう?

エサを探して飛び回っているのだろうか?


私の勝手な思いなしか なんだか寂し気で、
まだカレシできないの?
と、気になって仕方ない。


時々ひとつがいのヒヨドリが来るので
その度に「あ!連れ合いができたのかな 」と見ていると、
そのつがいが飛び去ってから入れ替わりに
一羽でやって来るから、
(ひよちゃんは幾分小柄だから判別できる)
「なあんだ、別のヒヨドリのカップルだったんだ」と
その度にガッカリさせられる。



ある時ふと気付いたのだが、
私の見ている限りでは、
そのつがいのヒヨドリが
ひとしきりエサをついばんで飛び去った後、
入れ替わりに必ずひよちゃんが来る。


  あれ?ひょっとしたら先に来るご夫婦は  
  去年コブシの木に営巣した
  ヒヨドリなのかな?!
  ひよちゃんの親の・・・
  
  そうだとしたらヒヨドリって
  成鳥になっても親子の絆があるの?
  
  ほかの3羽のヒナたちは独立しちゃったけど、
  ひよちゃんは遅れて巣立ちしただけに
  ひ弱で成長が遅れてるから
  親鳥たちがまだ世話をしてるの ?

      (・ _・;) 


   つ づ く

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  ひとりぼっちのヒヨドリ その13



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