日記:20230225

相変わらず枕が変わると眠れない。それでもビジネスホテルにしては隣室や廊下の物音がほとんど聞こえず静かだったので、数時間は眠れた。
早起きして三条のパン屋さんで朝食購入。はじめて旅行支援クーポン使った。サンドウィッチのパンがとても美味しい。シチューパンもカリカリで美味しかった。
お散歩を兼ねてブラブラして、豪快な駐車場を発見。

ホテルの近くに激安自販機があったけど、商品ぜんぶ売り切れになっていた。最後に補充したのいつだろう。電気の無駄遣いでしかない。


昨夜のバスの混雑に恐れをなしてpippaというシェアサイクルを利用することに。他にもいくつかシェアサイクルはあったけど、pippaがダントツでポート数が多くて料金も安かったので。
京都は坂がほとんどないし、車道の左端に自転車用レーンがあるので乗りやすい。ただpippaの自転車は22インチくらいで電動アシストもないので、自分の身長には合わなくて長時間漕ぐのはきつかった。

空には晴れ間がのぞいているのに雪がちらちら舞っていて不思議だった。京都は高層ビルが少なくて空が広いからだろうか。

京都駅前の本屋さんで支援クーポンを使って読みたかった本を購入。クーポンの使える飲食店は全国チェーンのお店ばっかりだったので、それなら本でも買ったほうがいいんじゃないかという魂胆。書店で支援クーポンなんか使う人ほとんどいないのか、レジで店員さんを戸惑わせてしまった。

そこから今度は30分ほどかけて、徒歩で四条河原町あたりのカレー屋さんへ。狩猟資格を持った店員さんが自ら獲った鹿肉のカレーが売りのお店。
鹿肉ステーキのカレーを楽しみにしていたのだけど、今日は品切れだそうで残念。
かわりに鹿もも肉のカツカレーをいただく。鹿肉のカツは優しいお味がした。鹿は優しい生き物だから。


ふたたび自転車でKBSホールへ移動して、きのホ。主催のフェス「ホ。フェス」を見る。

奇妙礼太郎
なんて歌声してるんだ。即興を交えたり、客席に歌わせてみたり、当意即妙な大人のパフォーマンス。最後に少しだけ時間が余ったからとサザエさんを合唱して終わり。Good As Yesterdayが聴きたくなってしまった。

タイトル未定
素晴らしいの一言。フェスなので盛り上がる曲多めかなと思ったら、シリアス目の曲で真っ向勝負のセトリだった。
特に勝負曲の「薄明光線」、見るたびに冨樫さんが違うアプローチで表現していて、歌に生命を吹き込むパフォーマンスだった。だからタイトル未定のステージからは生きているライブ感が伝わってくるのか。
川本空さんももう新メンバーと呼ぶ必要がないくらい表現力・歌唱力が増していた。イノセントな声はそのままなのも素敵。

ONIGAWRA
めちゃくちゃ盛り上がっててめちゃくちゃハッピーだった。よそのファンの人の感想で、二丁魁を「プロのエンターテインメント」と評しているのをよく見かけるけど、むしろガワラにふさわしいのでは。二丁魁のライブはもっと切羽詰まったものがあると思うのだけど、まあそのへんは個人的な思い入れが強すぎるせいもあるので置いておくとして、ONIGAWARAたいへん楽しかったです。

fishbowl
そろそろ腰痛くなってきてるのに、fishbowlの曲を聴くと勝手に体が動く。昨日のリハできのホ。陣営が「熱波」をカバーしていたのを受けて、「相合傘」のカバーから「熱波」につなげるセンスに頭が下がる。しかもこの日のカバー用にリミックスした音源らしい。

ここでいったんフロアを離れて二丁魁の特典会へ。ミキティーに「今日の出演者、いいね」って言われて、やっぱりこちらの趣味を分かってくれてるから、と自意識を過剰にしてみた。
あと「でも負けないから」という言葉に、カウントダウンの時の今年の目標を思い出した。自分としてはアイドルもプロレスも、勝敗を超えたところにあるものに惹かれるのだけれど、二丁魁が勝ちに行くのであれば全力で応援する所存です。

ドリンクを交換しようとして、間違えてクロークの預かり札を出してしまって慌てる。あちこち探したけどドリンク券がなくて、たぶんコートのポケットに入れたままクロークに預けてしまったことに気づく。喉カラカラ。

眉村ちあき
どんな誘惑にも負けない人は手をあげて、みたいなノリから手を上げてた人を一人選んで、その人以外全員着席させて衆人環視の中、ひとりのヲタクを誘惑するという地獄の客いじりが壮絶だった。誘惑に勝てる自信がなくて良かった。
序盤のMCで、今日は絶対に負けないといったことを繰り返していて、さっき特典会で二丁魁が言ってたことと重なった。やっぱり眉村さんと二丁魁はライブに挑む根本の姿勢が共通しているんだろうな。
推しへの思いを歌った「lovely days」も、二丁魁のやめとまと通底するものがあると思う。「lovely days」の歌詞、ものすごく良かった。「花弁のようなその頬は 愛した人だけに触れてもらってね」美しさと切なさで泣きそうになった。

二丁目の魁カミングアウト
耳すまショートバージョンから始まる初見とかどこのファンとか関係なく盛り上がれるセトリ。マスクびしょびしょになるまで踊った。
がっついて前の方で見ていたので、会場全体の様子がわからなかったのだけど、体感では「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」の時の客席の雰囲気がすごく良かった気がする。ぶち上げ曲以外(やめすことかホモサピとかG.A.Y.とか)がセトリに入っていても、この日のフロアにはしっかり届いていたんじゃないかな。
最後のMCでミキティーが「楽しかった人ー?」と聞いて、後ろを振り返ったらみんな手が上がってて感動。手応えがなければそんなMCしないだろうし、きっとステージからみんなが楽しんでる景色が見えていたんだろう。それが何より。

くぴぽ
入り口脇の通路みたいな場所だったけど、ちゃんとしたステージと音響でまた見たいと思わされるライブだった。新衣装もかわいい。
「初恋ランデブー」と「恋(2023Ver.)」がすごく良かった。とてもやさしい曲。「恋」のまきちゃんの語りパートがグッときた。まさかくぴぽのライブで泣きそうになると思わなかった。

NaNoMoRaL
いやー本当によかった。lovely daysつながりで「ビューティフルデイズ」聴きたいなと思っていたらやってくれた。ものすごく良かった。
唖然呆然の1番終わりの間奏中にときどき拍手が起きることがあって、特別なライブを見ている感覚になれて嬉しい。あれはきっと良い曲すぎて自然に体が反応しちゃってるんだろう。

きのホ。 
初めて見た時と比べて、各メンバーのスキルやステージ上での立ち振る舞いの差がなくなってきてるし、でもそれぞれの個性はそのままなのがとても良い。気持ちの伝わってくるパフォーマンスでありつつ、ウェットにもならずにカラッと楽しめた。

けど、イベント開始時からずっとKBSホールの象徴であるステンドグラスを覆い隠していた幕を「爛漫」で下ろすという演出にはがっかりした。あれですっかり気持ちが冷めてしまった。
フェスではなくワンマンであれを見たら素直に感動していたと思う。綺麗だったしさ。
でもそれは、たとえば野外イベントで会場を壁と屋根で囲んでおいて、トリの主催グループの時にだけ取っ払って「どうです?野外ライブって開放的でしょう」と言われてるようなもん。
せめてステンドグラスを覆う幕にも会場装飾のような手作りの装飾が施されていたりしたら、意図を汲んで文句は言わなかったと思う。
あの殺風景な白い幕は、きのホ。のこと"だけ"が好きなファンを喜ばせることしか考えていない演出に感じた。実際にあれを見て肯定的に受け止めた人がどこのファンとかは関係なく。

全国ツアーではヨーロッパ企画が作・演出に入るとのことなので、そっちには期待しています。タイトルからするとゾンビものなんですかね。


終演後も自転車でホテルに戻る。堀川通に車の通らない広い道があって、快適に自転車を走らせることができた。二条城越しに見える月が綺麗。写真はぶれていた。

ホテルの近くのうどん屋さんが22時までやっていることを事前に調べていたのだけど、21時過ぎに早仕舞いしていた。
仕方なく近くのスーパーでお寿司やら惣菜やら豚汁やら購入して、ホテルの部屋で食べることにした。なんかこういうの旅慣れてる人っぽいんじゃないかと自己満足。


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