日記:20230819〜西永福→鶯谷〜
西永福JAMで「sonance」を見る。
1組目のアイドルが2023年に「ぱーりーぴーぽー!」とか言っててびっくりした。主催の水着ライブのイベントをやるそうです。がんばってください。
始発待ちアンダーグラウンド。
ミダレさんが夏風邪でお休みしたり、ブン・ブンさんが喉を痛めたりとメンバーの体調が心配だったけど、病み上がりを感じさせない熱量だった。ムラタセンセーのパフォーマンスはもちろんのこと、アスミさんが歌でも引っ張っていく感じが伝わってきて頼もしかった。
ステージとフロアの熱気がお互いを掻き立て合うようなライブ。これが始発待ちですよ。
saka-sama。
何度もメンバーチェンジを経てきたグループなのに、楽曲も衣装もメンバーの雰囲気も、saka-samaの世界観にぴったり合っているのが不思議。
始発待ちの後の出番で、「終電はとっくに終わった」という歌詞を歌っていたのがよかった。真夜中のスケッチ。
Leo-Wonder。
良い曲ばっかりだなあ。本当にもったいない。ラストライブまで、あと何回見に行けるだろうか。
チェキの時、Rinさんから「8月19日、今日はなんの日でしょう」と訊かれ、とっさに「俳句の日」と答えたんだけど、「ハイキューの日」に聞こえたらしく、しばらくすれ違いコントみたいになっていた。結果的に「ハイキューの日」が正解だったので、まあよし。
西永福から鶯谷へ。どっちも特定のライブハウスに行く以外の理由で訪れたことがない駅。
鶯谷のレストランQという洋食屋さんで昼食。ハンバーグ、ポークソテー、カニコロッケのスペシャルセットをいただく。ポークソテーが驚くほど柔らかくて、脂身もしつこくなくて美味しかった。
壁に寺山修司や福島泰樹のポスターが貼ってあるのもポイント高い。鶯谷は本当に素敵な洋食屋さんが多いな。
食事を済ませて、二丁魁の前物販。生写真とペンライトを購入。勢いよく振りすぎなのか、ペンライトがすぐ壊れてしまう。これで3代目。
同じ写真のない生写真は貴重なグッズでうれしいけど、ノスタルジツアーTシャツとかのグッズがないのはすこし寂しく感じた。制作周りに余裕がないのかな、とか心配してしまう。
開場時間までドトールで時間を潰して東京キネマ倶楽部に戻る。
東京公演は東京出身のぺいちゃんがメインでセトリを考案したとのことで、1曲目はノスタルジスター(オリジナルVer.)から。続いてG.A.Y.、人好き、としっとりした曲が続く。
人好きの後はシャイシャイで、この2曲は作曲者が同じで曲調が似通っているので、リリースするか迷ったという経緯がある。その曲をあえて並べてきたのが興味深い。
an happy day から青春とつないで、リリカルで感傷的な曲のみで最初のブロックが終了。an happy dayはいつも以上にエモーショナルで、力のこもった歌い方が印象に残る。
MCでミキティーがぺいちゃんの組んだセトリについて、「だんだん大人になっていく」と表現していたことにハッとさせられた。
ノスタルジスターの「記憶の中の少年(ぼく)」が、たった一度の出会いとたった一度の別れを繰り返しながら、迷いの多い青年期(シャイシャイ)を経て、大切な人の幸せな笑顔に拍手を送れるようになるまで成長していく物語だった。
MCを挟み、ぺいちゃん1人がステージに登場し、生誕祭で披露したソロ曲「咲顔」。静かなバージョンのほう。
二丁魁メンバーを呼び込み、ここからは笑顔が咲くようなアップテンポの曲が続く。
途中、「どこで壊れたの?Oh my friend」が挟まれてびっくりした。ペイちゃん的には、ここがかなり重要な選曲だったらしい。そういえば、どこフレは明るい曲調に隠れて、人との付き合いを避けてひとりでいたいと思ってしまう気持ちを描いた曲で、シャイシャイやそっ閉じとも通じる歌詞なんだった。
本編ラストの「カエルの歌」で、ミキぺいがわちゃついていたのがとても良かった。子供がペットを可愛がりすぎて弱らせてしまうような重すぎる愛情をぺいちゃんがすかすことなく受け止めてる光景が最愛。
アンコールになり、まずぺいちゃんが一人で登場し、昔の自分への手紙を読み上げる。生誕の時もそうだったけど、ぺいちゃんはお手紙で歌詞を引用しがち。それだけミキティーの歌詞に自分の気持ちが詰まっているんだろうな。
ふたたび4人が舞台に揃って、いよいよ予告されていたこの日のために振 り付けや歌詞をアレンジした「ノスタルジスター東京」。
ひずんだギターの音が特徴的で、くるりとかの邦楽ロックっぽい。ぺいちゃんの音楽遍歴も反映された曲調なんだろう。
メインで歌い続けるぺいちゃんの体に、他のメンバーがかわるがわる触れていく振り付けがとても印象に残る。ノスタルジスターの歌詞で言えば、「人のぬくもり」を表しているように思えるし、違う曲だけど人好きの「たった一度の出会いとたった一度の別れ」にも通じるような気がする。
逆に2番では歌っているぺいちゃんに、メンバーがぶつかりながら通り過ぎていく表現があり、これは都会の雑踏の中での孤独を表しているように感じた。
東京版の歌詞は「少し老いた手のひらは僕だけのものだった」に、ご両親が体調を崩してぺいちゃんも苦しかった時期があったと話していたことを思い出したりした。ひとりっこなぺいちゃんならではの思いが描かれている歌詞で、これを書けるミキティー凄すぎて怖いよ。
二丁魁の特色でもある過去を振り返ることへの執着が、守るべき大切なものが今ここにあるからであり、みんなで探しにいく未来への希望があるからだと伝わってくるライブだった。
スケジュール的にも沖縄、北海道への遠征は難しいのだけど、4箇所全部を見たくなってしまった。それぞれがどんな思いでセトリを考えたのか、それぞれのノスタルジスターにどんな気持ちが込められているのか、ツアー後にトークライブや配信でじっくり語ってほしい。
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