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カジュアル面談をやめたという話

どうも、AIです。

さて、今回は人事ネタ。
採用の現場においてすっかり定着した、「カジュアル面談」について私の見解と弊社でのエンジニア採用の現場における扱い方や方針ついてご紹介させていただきます。
※カジュアル面談という名称がイケてないと考えているだけで、その内容自体や実施意義に関して全否定するものでは無いです。

※会社のステータス情報はこちらを参照ください。
https://www.wantedly.com/companies/company_1816014
(職種比率はエンジニアとその他で1:1くらいです。)

カジュアル面談廃止後の選考フロー

さて、表題の通り弊社では今まで全てのエンジニア正社員の候補者に対して実施しておりました「カジュアル面談」を廃止いたしました。 

弊社ではエンジニア採用フローは次の2つのパターンで実施しており、
「候補者と弊社でどちらが先に興味を持ったか」をベースに上記のフローを使い分けています。

★自己応募の候補者
1次面接 → 2次面接 → 最終面接

★ダイレクト・リクルーティング(スカウト)の候補者
会社のご紹介 → 1次面接 → 2次面接 → 最終面接

自己応募候補者に対しては実施を廃止して、面接に変更し、
スカウト候補者に対しては「会社のご紹介」というものに変更しております。「会社のご紹介」は自社のプレゼンを行うもので、別名1対1の会社説明会です。実施目的は広く会社説明会が行われる理由と同様で、ゴールは「その後の面接プロセスへ進みたいと感じていただくこと」になります。
※自己応募の候補者については面接プロセスに進みたいとすでに感じて頂いているという判断のもといきなり面接としております。

次に、なぜこのような変更を実施するに至ったのかをご紹介していきます。

カジュアル面談の実施を辞めた理由と「会社のご紹介」を代わりに取り入れた理由

  1. カジュアル面談が事実上の1次面接になっていた。

  2. カジュアル面談に対する候補者の認識に大きな違いがあり、共通認識が取れない。

  3. 候補者(及び面談官)がカジュアル面談に慣れていないことが多い。

  4. カジュアル面談の目的が曖昧。なのでゴールがよくわからない。

  5. 選考や採用についてはカジュアルである必要性が無いという個人的持論。

カジュアル面談が事実上の1次面接になっていた。

 これが一番大きな理由でして、弊社ではカジュアル面談としつつも、終了後にはフィードバックシートを記入し、合否を記載するオペレーション(判断つかずも選択にあります)となっており、カジュアル面談ならぬカジュアル面接として実態としては運用されておりました。
 こうなると面接官の負担も大きく、会社のことを説明しながら合否判断を行うことが求められることになるため合否判定の質も下がります。
 また、カジュアル面談として実施している以上、落選候補者に対してお見送りメールを送るわけにもいかないので、書類選考を実施したうえでご連絡となるのですが、これもオペレーションが煩雑であることに加えて、なにより就職活動中の候補者にとって非常に大きな負担となってしまうため、実施したくはないフローでした。
 もし、カジュアル面談として実施するのであればカジュアルに徹底的に振り切るほうが良いかと感じます。

カジュアル面談に対する候補者の認識に大きな違いがあり、共通認識が取れない。


 候補者によってカジュアル面談の認識が様々で、面接だと思ってくる方もいれば、雑談タイムだと思ってくる方もいます。
 このように認識がずれる原因は企業側にあり、企業側が、カジュアル面談を実質面接だと扱っているところもあれば、会社説明会として捉えているところもあるからです。
 そのため、カジュアル面談では面談の開始時点で趣旨や意図、ゴール、持ち帰ってほしいものといったものを先んじて共有することになるのですが、事前に共通認識取れてないという本質的な課題をコメントアウトでごまかしているだけに感じておりました。

 そこで、弊社では「会社のご紹介」という名前付けを行うことにしました。(プログラミングにおいて名前付けは最も大事なことです。)
これは、ほとんどの候補者が経験している新卒での就職活動では、会社説明会と面接のみが普通のため、会社説明会と面接に関しては馴染みが深く、候補者、面談官ともに共通認識が取りやすくギャップが生まれにくいという仮設がありつけた名称です。
 カジュアル面談を廃止して、「会社のご紹介」としてよかった点の一つです。

候補者(及び面談官)がカジュアル面談に慣れていないことが多い。

 運用のなかで気づいたことなのですが、面談官及び候補者がカジュアル面談に慣れていない(進め方がわからない)と感じました。
面談官について言えば、弊社は初回面談に関しては事業部のメンバーが担当するのですが、面接経験のないメンバーも多く何を聞いていいのかわからないという意見が多く発生しておりました。
 候補者に関しては、「カジュアル面談」という形式自体が中途採用特有のイベントであるため、転職が初めてだったりするとカジュアル面談が初めての方も多く、不慣れなことが多いことに気づきました。(私も前職で3年目あたりから中途の面接もアサインいただくようになったころ初めて「カジュアル面談」というものを知りました。)
 そこで、「会社説明会」や「面接」といった候補者及び面談官が就活時の共通体験を持つイベントとすることで、お互いにとってのハードルが下げることができました。

カジュアル面談の目的が曖昧。なのでゴールがよくわからない。

会社のことを知ってもらうのが目的なのか、選考として見極めを実施するのか、志望動機のヒアリングなのか、といった目的が曖昧なことが多く、結局
「会社のことを知ってもらい、良い方であれば口説いてください!」といった全部詰め合わせの要求となりがちです。
現実には、1時間で全部やりきるのは難しくできたとしても面接官の自己満足だったりします。

運用の中で明確な現実的なゴール設定が必要と感じました。
そこで弊社では、会社の魅力を伝え、その後の面接プロセスへ進みたいと感じていただくことを「会社のご紹介」におけるゴールを決めました。

選考や採用についてはカジュアルである必要性が無いという持論。

最後に、私の完全に個人的な見解を少し、、、
 私の個人的意見もありますが、「選考」や「採用」の場面において、カジュアルな接触機会というのは一切必要ないと考えています。
 候補者にとって、会社選択というのは人生を彩るとても大切な選択のはずです。少しでもクリアな頭の状態で会社や自身について長く考えたいはずですし、真剣に話をしたいはずです。そういったニーズに対して、カジュアルな機会というのは似合わないと思っています。
 選考フローの中にランチや、お酒の場があるような会社さんもあるようですが、弊社では一切設けるつもりはなく、内定者面談なども含めて、時間いっぱいまで正面から向きあうスタンスを大事にしていきたいです。

まとめ

上記の背景から、カジュアルという名称は外し、「会社のご紹介」という堅苦しいものに変更しました。

共感いただける部分があれば嬉しい限りです。

以上が今回のエントリーでした。



■AIのプロフィール
エンジニア兼マネジャー兼人事で役員の
日本だとどうも「CTO」と呼ばれるらしいです。


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