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【数学】マクローリン展開と高校数学

対象:理系 定期試験以上

微分の近似のお話の延長です

近似のお話の最後で 無限級数にすると 厳密に一致する
というお話をしました
特に $${x\fallingdotseq 0}$$ におけるテーラー展開を
マクローリン展開 と言います
今回は それについてお話します
実際 代表的なマクローリン展開は次のようになります

いずれも 第2項,第3項あたりまでは 不等式問題の背景として頻繁に出題されます(特に最初の3つはたくさん出る)

また 各式で$${x}$$に何か代入すれば
ある値と 無限級数の極限が一致するということになります

さて このマクローリン展開から学ぶべきことは何かというと
関数混合型の方程式の解 です

例えば $${\sin x = \dfrac{2}{\pi}x}$$ などというものは
グラフを考えると交点の$${x}$$座標が $${x=0,\ \pm \dfrac{\pi}{2}}$$ というのがわかります
このような解は ある意味明らかな解ともよべるものです

$${e^x-1=2x}$$ も$${x=0}$$という明らかな解があります
明らかな解が問われることはあります
しかしそうではない解については 「求めることができない」 ということを理解しておく必要があります
$${e^x-1=2x}$$ はもう1つ解がありますが 求められません
したがって そのような解を求めよ という問題は当然出題されませんし
解こうとしてはいけない ということです
関数の種類が違うから 解けないんですよ
それは マクローリン展開からもわかる通り
無限級数で表された方程式を解こうとしていることなんで・・・
ですから 「解を求めよ」なのか「解の個数を求めよ」なのか
そういったところを読み取る必要があります

ところが その解けない方程式の解を 解けないので一時的に文字で置くことはあります

ということで マクローリン展開 のお話でした



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