最近観た映画〜「バービー」「ほつれる」「逆転のトライアングル」

最近、予定のない休日は自堕落に過ごしてしまって自己嫌悪に陥るというパターンが多く、むしろ仕事をしている日の方がちゃんと人間らしい営みをしていて自己肯定感が上がるという、そんな日々を過ごしている。

ちなみに今日唯一有意義に使えたと思える時間はコメダで2時間読書をしたことであり、何も買わずにイオンモールをぶらぶらした1時間、マッチングアプリを眺め続けた2時間、YouTubeをダラダラ観した4時間は何の生産性もない時間だった。

もともとインドア派の人間なので、じゃあ無駄にしなかった時間で何がしたかったのかと言われれば首を傾げてしまうが、年末からまったくやる気が出なくてしていない部屋の掃除をするとか、外食ばかりなのでたまには自炊をしてみるとかが本来やるべきことなのだろう。とりあえず、年始に帰省したときの荷物がそのままになっているのは、早急に片付けるべきだと思う。

とりあえず、無駄な時間を削って、観たい映画や読書に費やすというのが、自分にとってもためになって、充実して過ごせる時間の使い方ではないだろうか。愛聴しているラジオ、「アフター6ジャンクション」内のコーナー「ムービーウォッチメン」で宇多丸が評論した映画は、出来れば観ておきたいと思っている。特に、年末に放送されるシネマランキングのコーナーで、宇多丸と番組ゆかりの有識者が発表するランキングを聴いて、「この映画評判良かったのに、見逃してた…観なきゃ」と思うのが、毎年この時期の恒例。というわけで、番組でも触れる人が多かった作品をちょくちょく観た。

「バービー」は2023年、全米ナンバーワンヒットとなった作品で、2023年を象徴するような作品だとの声が多数。僕はバービー人形にはまったく触れてこなかったが、なるほど、バービーの世界観を忠実に映像化することで、とんでもない今の世の中に対する痛烈な皮肉であるというのが面白い。この面白さは男女逆転番「大奥」に通じるところがあるかも。ちなみにこの「バービー」、僕が大好きなドラマ「セックス・エデュケーション」のキャストが何人も出てて、テンション上がった。やっぱりマーゴット・ロビーとエマ・マッキー似てるよね!?

「ほつれる」も絶対自分好みの作品だろうなと思って鑑賞。こういう静かで、何も起こってないようにみえて、登場人物たちの思惑が渦巻いてる作品大好き。門脇麦の、何かに流されてズルズル、みたいな役上手すぎる。田村健太郎の、ねちっこいモラハラ夫の役がすごいってことで話題になってたけど、僕はちょっと田村健太郎タイプだったので、このネチネチと責め立てられる感じ意外と嫌じゃないななんて思ってしまった。塩顔メガネ男子って素晴らしい。ちなみに主人公の友人役で、黒木華が出てて、やっぱ好きってなった。おとなしい、大和撫子的な役よりも、サバサバした低い声で喋るワンレンボブの最近の黒木華がかっこよすぎて好き。

「逆転のトライアングル」は、このうえなく風刺の効いたブラックコメディで好き嫌い分かれるだろうなーって感じだけど、僕は好きだった。主人公の男の、とにかく器小さすぎなところが冒頭から出てて良いし、第2幕での皮肉の効いた金持ちたちのエピソードや顛末は、いろいろと笑った。第2幕のクライマックスは文字通りゲロまみれクソまみれなので、汚物が苦手な人は絶対観ちゃダメ。食事中も絶対ダメ。

どんどん手軽に観れるエンタメを摂取することで、楽に楽しむことに流されがちだけど、ちゃんと2時間とか集中することで得られる面白さが映画にはあるよなーって改めて感じるので、今年こそたくさん映画を観たい、って毎年思ってるんだけどね。

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