【介護と介助の違い】ヒト型ロボットへの多額出資と、問われるニンゲンの介護
今回は元同僚たちに向けて「お金の学び」を伝えるグループ内で投稿した内容を共有します。
いよいよ来たか…という記事を見つけました。
【記事の概要】
・アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏や半導体メーカーのエヌビディアなど大手テクノロジー企業が相次いで、ヒト型ロボットを開発するスタートアップの米フィギュアAIに出資する。
・最先端のテクノロジーを実世界のタスクに応用させることで、ロボットはAI業界にとって重要な新境地として浮上している。
・フィギュアAIは見た目も動きも人間そっくりのAI搭載ロボットの開発に取り組んでいる。
・同社は「フィギュア01」と名付けたこのロボットが人に代わって危険な作業を行い、労働力不足解消に寄与すると期待している。
【ヒト型ロボットが人の代わりになる】
これまで何度か「介護ロボット等テクノロジーやAIが介助を代替する」とお話ししてきました。
それでも具体的な情報が降りてこなかった為、まだまだ先の話だろう…と気を緩めていた部分もあるでしょう😳
今回の記事は「ヒト型ロボット開発のスタートラインに立った」だけでなく、『出資レベル』にまで実現可能性が見出されたことに意味があります💵
というのも、どれだけ壮大な計画でも実現できなければ「絵に描いた餅」です。
名だたる企業が出資を決定するくらいには「見通しが立っている」と考えられますから、遠からず「ヒト型ロボット」がお目見えすることになるでしょう🤖
そのロボットの精度にもよりますが、「出資した大手企業から」ロボットで代替可能な仕事は置き換えられても不思議ではありません。
その時にどれだけの失業者を出すことになるのか。
今の段階からここに意識を向けて動き出した方が良いのでしょう😧
【介助はロボットに、介護はニンゲンに】
前回【愛と愛情、そしてAI】でもお話ししたように、人間に残される仕事は「人に『情』を与えること」になります。
介護・福祉分野で言うならば、「介助はロボット、介護はニンゲン」がやるよう仕分けされることとなるでしょう。
そしてこれは「愛は構造であり、愛情は心である」と同じ話なのです😮
【介助と介護のちがい】
ここで改めて「介助」と「介護」の違いを見ていきます。
介助とは「日常生活で必要な動作をサポートする行為」。
介護とは「高齢者や障がい者など身体の不自由な方に対して、身体的・精神的・社会的なサポートを行うこと」。
前者は「支援システム」、後者は「権利擁護」と言えます。
介助が「行為」である以上、その行為は利用者個別に設計されますが、「提供されるサービスの内容」自体は同じです。
食事介助なら食事摂取、水分補強。入浴介助なら清潔保持、身体観察が目的となり、そのやり方は利用者ごとで差が出る、ということですね👨🏻🏫
これ自体は既に介護現場で取り入れられている手法であり、評価スケールも使われています。
そして科学的介護が推し進められる日本の介護では、今後
「科学が評価できるもの」=「数字で再現可能なもの」
の情報を集めて『介助の最適解』を導き出し、「いずれ介護ロボット等テクノロジーへと代替できる情報を蓄積」していくことになります。
これに対し、介護とは「権利擁護」であり『情』の領域です。
それは例えば、「食事接種や水分補給が目標値に達成しているか」ではなく「その食事が美味しいか、楽しめているか」をみて、改善していくことを指します。
介助の満足度・幸福度といった『ニンゲンの尺度』を利用者の尊厳を守る立場から配慮するのが介護だと言えます。
これはニンゲンという『自然』に紐づけられた『時間』+『空間』の領域ですから、科学(ロボット)では実現できないものとなります。
【ロボットに『介護』させるには?】
こうなると「ロボットに『介護』をさせるにはどうすればよいか」という問題が生まれます😑
ただ、この問題自体は「ロボットの構造的に解決不可能」なので、問題自体を解決するのではなく
「問題が解決している風に装う」
ことが予想されます😨
今の社会が『科学的根拠』を重要視するようになったのは、根本解決ではなく表面上の問題解決を図り、「良くなったように思い込ませる」為だと見ることもできます。
この場合、実際には「問題を解決していない」ため、良くなるどころか段々と悪化している訳ですが、
「それで良いという『空気感』」
さえあれば人々は納得するので、解決を装う、もっと言えば「ごまかす」ことができてしまうのです😓
それらしい数値目標。
それらしいデータ。
それらしい根拠。
こうしたもので「それらしい成果」を出せていれば、それが『正しい』。
ホモ・サピエンスが
『虚構』(現実にないものを「ある」と思い込ませる力)
によって種の覇権を取ったのと同じく、『正しさ』を信じ込ませることができれば、すなわち「正解を装う」ことができれば人を簡単に誘導できるのです😔
介護・福祉もまた
「介護ができている風」
を装われ、科学的根拠やデータに基づいた『正しい介助』(=装われた介助)によって、利用者の尊厳もまた「不利益・被害」を受けることになるでしょう😭
尊厳ある人間のように扱われながら、実態は人として扱われず、
「データの『正しさ』をより証明する為のサンプル1」
として扱われるようになり、これまで体験したことのないような『未曾有の孤独』に追い込まれることが予想されます🥲
そうならない為に、人として『情』が与えられるニンゲンの介護・福祉職が社会には必要なのだと考えられます。
【まとめ】
今回は「ヒト型ロボットに多くの出資が募った」という記事を見ていきました。
【愛と愛情、そしてAI】が介護・福祉に関わる仕事をする人には大事な話」といった理由がわかってもらえたかと思います。
ただ、「だから介護ロボットはダメ🙅🏻♂️」という話ではなく、
「どうやって新しい技術・価値観と共存していくか」
これを自分で調べて、学んで、考えて選んでいくことが大切なのです。
悲しいかな、今のニンゲンだって暴言・暴力を振るう人もいますし、窃盗や虐待、最悪の場合殺人を犯す場合もあります😢
「『情』があれば良い」ということにはならない訳ですね👨🏻🏫
ニンゲンであれロボットであれ『自律』できるかどうか。
ここがポイントであり、ニンゲンが快楽に溺れて刺激中毒となった今では「ロボットの方が安心」と思える人も増えていることでしょう😞
問題を起こすのはいつだって『自分の意識』です。
「ニンゲンだから」「ロボットだから」と『誰かのせい』にしているうちは、目の前の問題は解決しないのです😔
「自分のせい」という『自責』で世の中を捉えて、一人ひとりが「まずは自分から変えていく」と心掛けていけば、そこに調和が生まれます。
愛を装うか、愛情をもたらすか。
どう生きるかは、あなた次第。
今回もここまで読んでもらい、ありがとうございます☺️
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