「働けるデイサービス」と『老い』の始まり
今回はこの記事を見ていきます。
【記事の概要】
「働く」ことで社会参加をもたらし認知症予防に努める、といった内容です。
🧑🏻🦳「元気で働けるのは、ありがたいことじゃ」
👨🏻🦳「みんなで和気あいあいと話せるところが気に入っている」
と、本人たちにも好評の様子です😊
【社会とのつながりが意識を変える】
さて、認知症というと
「普段は物忘れがひどく話も通じないのに、ケアマネさんが面談に来るとシャキッとする」
というのはよく聞く話です😅
これはケアマネさんという『外部の人』が家の中(内部)に入ることによって、「社会に加わる」という意識が芽生えるからだと考えられます。
家族だと本人にとって「内部」であり、切り替えスイッチが入らない訳ですね。
この「ウチ」と「ソト」という感覚が人に社会性をもたらすのは、何も認知症の方に限った話ではなく、誰にでも当てはまります。
例えば家ではだらしない格好をしていても、外ではスーツを着こなす人はそこかしこにいます。
この現象は「社会からそのように求められているから」と意識して『自分を変える必要性』によって起きているのです。
人は、社会とつながることで意識を変えられるのです✨
【変えられない、変わらないの罠】
ひるがえって「変えられない」「変わらない」という人たちもいます。
そういった人たちは「内に閉じこもる」傾向が見られ、自分たちの視野を内側に向けて「変えられない・変わらない」と言っているのです。
「変わらない自分」を見続けている訳ですから、自分たちから動かないと内部が変わらないのは『事実』です。
そしてそうした「変化のない自分」を見続けていくと意識がぼんやりとしていき、脳機能が衰えていくのです😨
高齢者が骨折などでの入院をきっかけに認知症状を悪化させるのは
「あまり動けず、ほぼ天井しか見ていないから」
であり、これは老若男女関係なく誰にでも起き得ることなのです。
つまり「内側の自分」だけを見て「変えられない・変わらない」という『事実』だけに目を奪われていると、ドンドン衰える訳ですね😔
水の流れが止まれば濁るのと同じように、誰もが自分の「ウチ」に変化を生み出す為、「ソト」とのつながりを持つことが大切なのです。
【まとめ ー『老い』の始まりー】
今回は「働けるデイサービス」の記事から、社会と関わり変化を生み出していく重要性の話をしました。
「ウチ」の人は時間が減速し、やがて止まって衰えていきます。
「ソト」の人は時間が加速し、次第に変化が生まれます。
この「ウチ」と「ソト」の構造はいろんな場面に当てはまります。
たとえば「コロナ禍の大学生」でも
・キャンパスに行けないから友だちができないと嘆く人(キャンパス内という「ウチ」を見てる人)
・時間が十分あるから趣味でプログラミングを始め、その技術が企業に認められて契約を結んだ人(キャンパス外という「ソト」に目を向けた人)
とでは、『時間の流れ』がまるで違うことがわかります。
この話は2020年当時、僕が周りの職員にしていた
「今は全員が足止めされている時だから、ここで追いつき、追い越すのが大切だよ」
とお伝えしてきたのと同じことです。
この「皆が足止めされた三年間」は二度と来ない訳で、2023年の今、社会は「コロナ禍」を過去のものとして前に進んでいるのです。
「どこも変わらない」と言われがちですが、社会全体を見れば少しずつ、しかし確実に変わっているものなのです。
「ソト」の変化についていけなくなった時、人は足を止めて「ウチ」に向かいます。
もしかしたらその瞬間こそ『老い』の始まりなのかもしれない。そう思わせる記事でした。
今回もここまで読んでもらい、ありがとうございます😊
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