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『キャプテン翼』と『ブルーロック』人気サッカーマンガ2作品の共通点を分析する

こんにちはこんばんは。マンガファンの為のマンガサイト「アル」でマンガライターをさせていただいております、もり氏と申します。一部界隈では『キャプテン翼』激推しライターとしてもひっそり活動しております。よく使う単語は「なにィ!?」です。

突然ですが、皆様『ブルーロック』という作品をご存知でしょうか?週刊少年マガジンで連載されている「史上最もイカれたサッカー漫画」の異名を持つ超個性派サッカーマンガです。

青い監獄…ブルーロックという収容施設に集められた全国津々浦々のストライカー300人が生き残りをかけて争うサバイバルの模様を描いた、サッカーマンガ史上最もぶっ飛んでいると言っても過言ではない独創的な作品です。

相手を蹴落としてでも自分が生き残るという、日本人の苦手とする圧倒的なまでのエゴを剥き出しにして進化していくキャラクター達の姿に日本サッカーの新たな可能性を感じさせてくれるワクワク感。

そう、このワクワク感、あの作品を読んだ時の記憶を思い起こさせてくれましたね。

そう、皆様ご存知レジェンドサッカーマンガ『キャプテン翼』です!現在noteで小学生編が無料公開中です!

本記事では、私が『ブルーロック』と『キャプテン翼』を読んだ中で感じた、サッカーマンガであるという以上に様々見出すことが出来た2作品の様々な共通点を挙げさせていただきます。あくまで個人の感想です。優しい気持ちでエゴ剥き出しの本記事をお楽しみください。

エゴ剥き出し

まずはこれしかない、と言う共通点ですがとにかくキャラクターがエゴを剥き出しな点です。

『ブルーロック』プロジェクトの責任者、絵心 甚八(えご じんぱち)はこう言います。

そう、世界一のストライカーになるには世界一のエゴイストでなければならないのです。

その言葉の通り、作中に登場するキャラクターは己のエゴ全開です。

エゴという言葉がエグいくらい登場するのがブルーロックの特徴です。

そんなエゴに塗れたブルーロックと双璧をなすエゴを感じさせるシーンが『キャプテン翼』のこちらのコマです。

そう、キャプテン翼におけるエゴの権化「猛虎」日向小次郎です。小学生時代から怪我が怖いなら辞めちまえ!とチームメイトに己のエゴを全開にする日向君🐅

中学時代は学ランをマントに見立ててもはや番長のような佇まいを見せる始末。これはもう完全にエゴイスト認定です。

ちなみにキャプテン翼における真のエゴイストは全国各地を転々としまくり、息子を30回以上の転校に追いやっている放浪画家、岬一郎なのかもしれません。

挙げ句の果てに小6の息子に入学手続きをさせにいく始末です。父親とは、、?

3点差をつけられてむしろテンションが上がる

サッカーにおいてかなり厳しい状況である0-3という点差。こんな絶望的な状況下においても両作品の共通点を見出すことが出来ました。

3点差をつけられて絶望するチーム状況の中、むしろこの状況を楽しんでいるかのような蜂楽廻(ばちら めぐる)の表情。これこそがサッカー選手に必要な逆境を楽しむマインドです。

この蜂楽のワクワクした表情を見てはっとした読者も多いことでしょう。そう、これこそ『キャプテン翼』のあのシーンの再現と言っても過言ではありません。

第1回ワールドJrユース大会、VSアルゼンチン戦でアルゼンチンの生んだ天才、ファン・ディアスの活躍により早々に3点差をつけられた日本代表。

意気消沈するチームメイトをよそに1人笑顔で「3点差、ちょうどいいハンデだぜ」とポルトガル語で言い放つ大空翼。この逆境を楽しむマインドこそまごうことなき共通点と言えるでしょう。

チームがピンチの時こそ、笑って自分を鼓舞することができる選手の存在こそが光となるのです。見切り発車の本記事でしたが、思いのほかここまでいい感じに来ている気がします。

頻繁にザコ扱いしてくる

段々と本記事もエゴみがまして来ましたが、次の共通点がこちら頻繁に対戦相手をザコ扱いしてくることです。

相手を必要以上にリスペクトしていては勝てるものも勝てません。目障りなクソザコどもに目にもの言わせてやるくらいの気持ちでプレーすることでしか生き残れない厳しい世界なのです。

そしてそれは『キャプテン翼』の世界でも同じことです。とりわけ気の強い選手が多いポジションであるGKには、相手をザコども扱いするプレーヤーが多い印象です。

大空翼以外を完全にザコ扱いする小学生時代の若林くん然り。

空手キーパー若島津くんも、都大会決勝まで勝ち残ってきた対戦相手に「こいザコども」と強気の発言です。

チームメイトの不甲斐なさに厳しい言葉をかける翼くんも、内心味方をザコ扱いしていた可能性も否めません。そんな俺様気質の強気のキャラクターもたまりませんね!

顔面ブロック

顔面ブロックといえばもうお馴染みでしょう。ご存知対戦相手のエースのシュートを顔面でブロックする男、石崎了です。

どうですかこの劇画タッチ!にわかには信じられないかもしれませんがこれはサッカーマンガです。

そしてこの石崎了への憧れを隠しきれていないキャラクターが『ブルーロック』内にも登場するのです。

そう、彼がブルーロックにおける顔面ブロッカー五十嵐 栗夢(いがらし ぐりむ)なのです。

何故足でも胴でも背中でもなく顔面なのか。それは気持ちだからとしか言いようがありません。顔面 is my  heart  

蕎麦は手で打つのではない、心で打て、的なやつです、きっと。

ある意味両作品において最も共通する要素と言えるような気がしています。

守備に空手の要素を取り入れている

こちらも作品を読む中で偶然にも発見した奇跡の一致ポイント、GKが守備に空手の要素を取り入れている、です。

U-20日本代表との戦いに挑むブルーロック選抜のGK我牙丸 吟(ががまる ぎん)。彼の圧倒的な身体能力によるワンチャン逆立ち死守です。このシーンを目の当たりした時、私の中であのシーンがフラッシュバックしました。

そう、『キャプテン翼』における空手キーパー、若島津健が小学生時代に見せた空手後ろ蹴りセーブです。

これはもう完全に一致案件です。臥牙丸のプレーを見て、あの時の翼くん同様「ああっ」と声が出てしまったことは言うまでもありません。

発想が異次元

最早発想が異次元、これこそ両作品の声を大にしてお伝えしたい共通点です。

一瞬の閃きで生まれた想像を超えたプレー。サッカーの醍醐味とも言える瞬間です。

そして重力を支配しているとしか思えない凪のこの超絶トラップ。スパイクにアンメルツ塗ってるのかと言うくらいのピッタリフィットです。

しかし異次元度合いならキャプ翼も負けてはいません。

ご存知空中サッカーの申し子、立花兄弟のスカイラブハリケーン!

このまま大気圏に突入できそうな勢いです。そしてさらにこの超絶技巧を進化させた「スカイラブハリケーン2段発進」!最早時代は5Gです。

さらには立花兄弟のスカイラブハリケーンを警戒して、あらかじめゴールポストの上に登るという対抗策に出る南葛中学のこの破天荒ぶり。

史上最もイカれたサッカーマンガと評される『ブルーロック』ですが、正直イカれ度合いでも『キャプテン翼』は全く引けを取っていないと言えるでしょう(良い意味で)。

それでも読んでくれてありがとう

そんな訳で、結構しっかりめのボリュームで『ブルーロック』と『キャプテン翼』の共通点を私なりにご紹介させていただきました。

あくまで個人の見解であり、実際の答えはピッチの中に眠っている状態ですが、それでもここまで読んでくださってありがとうございました。

お付き合いいただけたことが幸せです。

最後に、両作品において最も共通する点。それは読者にサッカーの楽しさを教えてくれていることです。

これからも驚きのプレーと新しい発想で、読者に今まで見たことのない景色を見せてくれるであろう両作品に敬意を抱きつつ、本記事を終わっていきたいと思います。ご拝読頂きありがとうございました!

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