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ナイジェリア国鉄旅 9

エピローグ

ラゴス→カノ間 各駅停車の旅は残り223kmを残して断腸の思いでリタイヤとなったが、その分取り返そうと、ルートを考えた。カドゥナ→ラゴスは飛行機に乗ってしまえばすぐに帰れてしまうのだが、それでは面白くない。

そこで考えたルートは以下だ。
①カドゥナ→アブジャ 2017年7月開通の高速鉄道🚈
②アブジャ→空港 2018年9月開通のライトレール🚇
③空港→ラゴス 飛行機🛩

①②を乗れば、現在走行しているナイジェリアの鉄道全制覇となるので、そこに目標を変更した。

下車したカドゥナジャンクション駅と、高速鉄道の始発駅RIGASA駅はカドゥナの街の東西反対方向に位置するので、まずは夜明けのカドゥナを3輪タクシーで移動、さすがにこの時間はガラガラだ。

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途中でタコ焼きみたいのを見つけ、朝食にするが、米粉を焼いたもので、実に美味しい。

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固形石けんとピュアウォーターを買って、ローランドに手伝ってもらいながら洗髪、シャワーはできないが着替えをして気分転換。

駅は、できたばかりで真新しい。なぜか男性と女性に分かれてチケットを買い、身分証明書を見せて登場車名簿を作るが、この作業が遅くてかなわない。ここも男女別。

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前から2両がファーストクラス(シートが2 2)それより後はセカンドクラス(シートが2 3)の中国製。

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ファーストクラスは各シートにコンセントがあり快適そのものだ。またもや進行方向が背中方向だったので、列車が出発してから進行方向を向いた空いている席に移ったのだが、そのとたん自動小銃を携えた屈強なボディガード警官がやってきて、指定された席に座っていないことで烈火のごとく怒られてしまった。一人1000ナイラずつ支払って許してもらう。

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車両にはドリンクサービスや軽食のカウンターがあったのだが、そのサービスはやっていなかった。

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カノ線と違いたったの1時間40分で快適に空港新線ライトレールの乗換駅であるアブジャ近郊のIDU駅に着いてしまった。

そして駅を出てとなりのライトレール乗り場に行くとゲートが閉まっていた。聞くと、そこで衝撃の一言を告げられた。

「ライトレールは、土日は運休でぇす」

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えーー😫 なんで空港へのアクセス路線が土日休業なんだ。唯一の浜松町→羽田モノレールが休業しているようなもんだ。

全線制覇の夢も未完!!!

新しい夢も破れて、ライトレールなら10分の距離を、鉄道に並行した道がないために、タクシーで50分かけて思いっきり大回りして空港に向かったのだった。(レインボーブリッジがないために竹芝からお台場まで豊洲経由で行く感覚かな?)

空港で、有名なニュースキャスターHarriet Agbenyiさんに出会えたのが救いか。

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アブジャからは、運行が始まったばかりの新航空会社MaxAirで1時間、これまでの修行がウソのようにあっけなくラゴスに到着。

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こうしてイースター休暇、列車の旅は終了するのであった。

本当におしまい

長編にお付き合いいただき、ありがとうございました😊

番外エピソード

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