おまじないは本気で

マジックに欠かせないのが「おまじない」です。

長くマジックをやっていると、おまじないをかける部分が適当になってしまう事があります。

しかし、本来、おまじないはとても大切です。

手品の演技は、マジシャンから見ると、必要な秘密の動作がすでに終わっている場合が多いです。

しかし、観客から見ると、おまじないの瞬間にマジックが成立したと感じる訳です。

つまり、実際に行う秘密の操作と、おまじないをかける時間のずれが、マジックの秘密の一つと言えると思います。

観客が、おまじないに感じるのは、演者の意思です。

どんな魔法で不思議な事が起こるのか？

これが伝わるだけでも、観客はスッキリするのだと思います。

演者の意思を伝える為に、おまじないはとても有効です。

トリックが同じ方向でも、おまじないによって、全く違う現象に見える事もあります。

マジックを覚えるに当たって、楽しい演出を考えながら

「このおまじないは、こんな風にしよう！」

と試行錯誤するのも楽しいと思います。

楽しいおまじないが思い付いたら、全力で演じたいものです。

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