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多頭で暮らす

少しずつ、過去の過ちや羞恥を書き綴ること、問題提起することは、とても勇気がいると知った、この数日。でも、何か心配事がある時、知りたい事がある時は猫ちゃんのことを必死にネットで調べる。(インターネットって便利よね)
だから、私の体験でも、いつか誰かの何かの足しになり得るかもしれない。そんなふうに思って、今日もつらつらと書きつづる。


まだまだ書ききれていないけれど、うちには野良出身の保護猫ちゃんが5ニャン暮らしている。

先日くろすけこと、くぅちゃんが皮膚型肥満細胞種の手術をした。

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食欲が落ち、体重も1kgほど落ちて、抱き抱えると以前よりもすごく軽くなったように感じる。

それでも手術からもうすぐ1ヶ月。

今日は少し食べてくれるものが増えた。久しぶりに大好きな母について回ったりもしていた。あぁ、少し元気がでてきたのかなって嬉しくなった。

もっといっぱい食べようね、いっぱい食べていっぱい太ろうねって言いながら、缶詰を開ける。


うちにいる子はみんな野良出身で、そのうちの3ニャンは外でいったい何年過ごしたのかもわからない。でも、2020年の今、3ニャンとも高齢期ということはわかる。保護してから数年、多頭で暮らすことの難しさを最近ところどころで実感する。

まず、とにかく手が回らない。

くぅちゃんのお世話をするその傍らで、別の子が少し具合が悪く見えたり、やんちゃな子は猫じゃらしを後回しにされたり、少し寂しそう。何事も余裕が大事だなぁと痛感する。(もしかしたら、くぅちゃんが猫エイズキャリアなので、それに神経を使う必要があることも理由かもしれない)

でもどうしたって人間の手は物理的に猫ちゃんの数よりも少ないのだ。特に、5ニャンも養えるようなキャパではない我が家(私)。3ニャン目を迎えた時に、本当にこれ以上は無理。そう言いながら5ニャンまで増えてしまった。

猫ちゃん同士も人と同じで相性があって、ご飯の時間にみんなで顔を合わせると猫パンチし合ったりする子がいる。ダメだよ〜と仲裁に入る横で、誰かが誰かのパウチをぺろりと舐めたりする。あぁこれは薬が入ってるから舐めちゃダメなやつだよー!!と、あっちもこっちもで四苦八苦。

ご飯が終わった頃にはドッと疲れる自分がいる…


それから、とにかく医療費が高い。

できるだけ家の中で、穏やかに暮らしてほしい。そう思っているけれど最低限の医療はどうしても必要になる。今日も急遽夜間診療に行ってきて、ついさっき帰宅したばかり。そして気軽に2万5千円ほど飛んでいった。ちなみに、くぅちゃんの手術にはトータル15万程かかっていると思う。(細かい計算をまだしていないのでわからないけれど…)
病院によって金額はまちまちだけれど、やはり高齢期になるとそれだけの検査や処置が必要になったりする。もちろん高齢期になる前でもいろんな事があって、その都度諭吉さんはポンポーン!って気軽に飛んでいく。(本当に気軽なんだから、もう‥)
それなのに保険に入れない、入っても適用外だったりすることもある。
(私は気になる項目が保険と合わなかったり、すでに高齢や持病持ちの子、多頭分の保険料を払えるほど余裕がなかったり、それぞれの事情があり保険には入れなかった)

たくさんの人にこの幸福を知って欲しい。でも、あまり抱え込みすぎて多頭崩壊してしまわないように、よくよく考えなくちゃいけないよ…と思う瞬間は確かにある。(勢いで保護しちゃってる私が言えたぎりでもないけど‥)

でも、保護された後にどんな環境で、どれくらいの生活の質が保証できるのかを考えることも、きっと大事な事なんじゃないかなぁと最近思う。
(いや、考えたんだ、私も。でも死にそうなのを見過ごしたくなかった。見過ごす自分でいたくなかった…。ご縁を感じてしまった‥。言い訳みたいになってしまうな。)

もちろん、猫ちゃんたちは日々幸福をたくさんくれる。猫ちゃんがいるから毎日頑張れるし、たくさん笑えて家の中は楽しく喜びに満ちて循環している。
夜、添い寝してくれたり、たくさんおしゃべりをしてくれたり、猫じゃらしをもってきてくれたり。落ち込んでいる時にはぺろぺろしてなぐさめてくれたりもする。(それぞれ性格によって、してくれることは違うけど、猫ちゃんのかわいさは本当に常軌を逸する)

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今日もくぅちゃんにかかりきったら次は別の子を病院へ、そしてこれから他の3ニャンと一緒に少しだけ夜更かしをする。(ベッドにゴロゴロと喉を鳴らしながら甘えん坊しにくる子がいる)でもしばらくすると、病院から帰ってきた子は夜鳴きしたりするので、私はご飯をあげに行く。。

まぶたとまぶたが疲れでもうくっつきそうだけど、それぞれの子とすべての時間を大切に、濃密に過ごそうと必死に努力している。

果たして5ニャン受け入れたこと、今の暮らし方、お世話の仕方が正解かはわからない。

でもなんだかんだ言ったって、いつだって保護する以外に選択肢は見つからなかった。全く後悔はない。みんなと出会えた人生で本当に良かったと心底思う。

だから、迎えた子と全身全霊で最期まで共に生きる。それができた後に、いつか答えが「正解だった」と思えるように今日も明日も明後日も、猫ちゃんと共に頑張りたい。


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