ふたりにニャったよ
2013年7月13日にパトラが家族に加わって、うちで暮らす猫ちゃんはふたりになりました。
推定生後1ヶ月半程でうちにやってきたせたじは、その時9ヶ月程に成長していました。
せたじにとっては、初めて間近で見る猫ちゃんです。
初対面の時には、せたじは驚いておめめをまんまるにして、ダッシュで逃げました。
逃げた後は、別室からパトラをこっそり観察することが増えました。
そして、だんだん距離を縮めます。
パトラの存在に慣れてくると、せたじはやっぱり同じ猫だとわかるのか、興味がでてパトラにちょっかいを出しに行くようになりました。
パトラがケージから出てくるようになると、追いかけたり、戯れついたり、オレの方が上ニャ!とばかりに、主張してみたり。
(人間は、パトラが怒ると、やりすぎるせたじを止めに入るけど、今度はパトラが人間にも怯えるもんだからもうめちゃくちゃ。)
それまでひとりで人間たちの視線を独り占めしていたのに、急に人間が繊細なパトラにつきっきりになるのを見て、ヤキモチを焼いたりすることもあったのかもしれません。
できるだけ、先住のせたじを優先できる時はしましたが、せたじも少し寂しい思いをしていたと思います。
だけど、パトラが来て初めて知りました。
猫ちゃんの『生き生きする姿』を。
それまでのせたじは、遊び相手は人間だけ。
暇になるとお外の世界を窓からのんびり見たり、気まぐれに人の膝の上に乗ってみたり。
それが、パトラがいると一緒に追いかけっこをしたり、寝床を奪い合ったり(?)、寄り添って寝てみたり。
どちらかが病院に行く時、人間がキャリーを持ってくるとふたりで同じ場所に逃げたり。
せたじにとっては新しい刺激だらけ。
少し寂しい思いをさせてしまったけれど、とても楽しそうに過ごすことも多かった。
せたじとパトラ、ふたりっきりでいられた時間は、せたじにとって、とても豊だったと思います。
以前書いた、せたじに噛む強さを教えてくれたのも、シャーの仕方を教えてくれたのも、パトラです。
パトラは野良生活が長かったせいか、狩りもすごく上手。
猫じゃらしで遊ぶ時の勢いがせたじとは違います。絶対に仕留めます。
横でせたじはこれまた戦々恐々としながらパトラを見ています。
きっと、せたじはパトラに多くを学び教わっていると思います。
保護してから慣れるまで和室で過ごしていたパトラさんは、家中フリーで動けるようになっても、和室を好んでいました。
ふたりの姿を探すとそばで一緒に寝てる、なんてこともよくありました。
猫ちゃんには猫ちゃんの世界があるんだなって、せたじを見て本当に実感しました。
だから私は、新しく猫ちゃんを迎えることを考えている方には、仲のいいふたりを引き取るのもとってもいいよ〜ってよく伝えています。
もちろん、人それぞれ、経済面などいろんな問題があると思います。
もちろん、猫ちゃんの性格によってはひとりきりの方がいい子もいます。
でも、ご縁があった時には、初めて猫ちゃんと暮らすから‥などと恐れずに、ふたり一緒にお迎えするのを選択していただければと思います。
ひとりよりもふたりの方が、猫ちゃんもお留守番も寂しくないし、心強いシーンがあるようです。遊び相手もいて、人にとってはお世話がしやすくなる面もあります。
写真に写るこの時のふたりは、なんだかんだ本当にいい関係だったんだなぁと思います。この時は‥。
そのうち、うちに猫ちゃんが増える度に関係性は変わっていきますが、同じ場所で保護されたふたり。
ご飯の好みや性格、行動なんかもすごくよく似ています。
パトラは、せたじと初対面した時からとても友好的で、なんだか前からせたじを知っていたかのような素振りでした。
きっとパトラは猫社会で揉まれて生きていたから、抵抗がなかったのかもしれません。
でも、もしかすると、私のいた職場で子育てをするのはパトラさんかチビ(パトラの娘)くらいで、職場で突然1ヶ月程で現れたせたじのことを考えると、親子か血縁関係があるのかもしれません。
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