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伝えていくべきこと

「女の子だからピンクがいいな」

僕には4歳の娘がいるのだが、子育てをする上で心掛けている事がある。

「こーじゃなきゃいけない」

という考えを出来るだけ持たせないようにする事だ。

実際に僕自身、この歳(現在33歳)になるくらいまでこの考えでだいぶ遅れをとった。「芸人だったらこーあるべき。」や「ツッコミはこーゆうもんだ」など、偏った考えでいたために中々苦労し、今でもハッとする時がある。

時代のせいにしてしまえば簡単なのだが、単純に知識や考え方が狭かっただけの話である。なので自分の娘には偏ったものの見方や考え方にはなって欲しくないのだ。

冒頭の娘が洋服を選ぶ際に何気なく言った言葉。

「女の子だからピンクがいいな」

そんな気になる言葉ではないのだけど、単純に娘がピンクの服に魅力を感じてピンクを選んだのならば何も思わない。しかし「女の子だから」というのであれば気になってしまう。男の子がピンクを選んだって良いし性別で色を決める必要はない。

女の子として育ててはいるが、将来的に自分のことを女性と思っていなくても構わないし、異性を好きにならなくてもいい。自分がいわゆる”世間一般的”ではないのか?と思った時に「だからなんだよ」と思えるくらいにしてあげたいのだ。

それは自分自身に対してだけでなく、人に対してもだ。

偏見を持てば持つほどもったいない。思考の選択肢が減る。出会える人の数が減る。世界が狭まる。そう。もったいないのだ。

そんな事を思っていたら、小学生の頃に父親に怒られた事を思い出した。

僕のサッカーの試合の日、他チーム同士の試合が行われていてその中に背の小さな子が試合に出ていた。その子が必死にボールを追っかけているのを見て僕は「あの子一人だけ小さいね。」と笑った。その発言に父親はブチ切れた。「小さいからなんだ。あの試合に出る資格があるから出てる。ただそれだけの事だろ。」

あの時はなんでそんな怒るのかわからなかったが、今になって父親はちゃんと伝えようとしてくれていたんだなと思う。

父親すげーな。かっけぇな。

そんなこんなで僕自身も娘の可能性や世界を狭めない為の勉強が必要であるなと日々感じている。

去年末の格闘技イベントRIZINを見ていて思った。

もし娘が総合格闘家になりたいと言ったらどうしようと。

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今まで散々人としての選択肢がどーの。と言っていたにも関わらず答えを即決できない。

もちろん娘がやりたいと思ったことは全力で応援するし、尊重するべきだ。あくまで個人的、親としての気持ちの部分では大反対だ。

どこの親がスポーツとはいえ知らない人に力一杯殴られているところを見たいのだ。勝ってる試合ならまだしも負けてボコボコにされていたとしたら、僕は身体中から全ての液体を垂れ流すだろう。

しかし、親の気持ちで娘の人生を潰すわけにはいかない。

そこで僕は悩みに悩んでなんとか一つの答えを絞り出した。



「とにかくディフェンスを練習しなさい。」

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