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Ⅰ トリック・シフト・クリエイションⅰ 〜ブランドを構築する『オリジナル・パフォーマンス』の作り方〜

お仕事としてのマジック」と、
趣味としてのマジック」って違います。

例えば、

「このマジックは好きなんだけど、
  角度的に厳しいから現場では演じられない」

「このマジックは魅力的なんだけど、
  第一現象までの時間が長いから、
  現場向きじゃない」

「このマジックやってみたいけど
  一般のお客様にウケるかな?
  個人的には好きなんだけどな」

といった具合です。


プロマジシャンとして、
「現場」
(ニーズ・シチュエーション)
に合わせる力が付けば付くほど、

マジックに対するかつての純粋な楽しさや
モチベーションが失われてしまう、
というパラドックスを経験したことが、
あるはずです。

これは実力のある人
訪れる感覚です。

しかしだからといって、
趣味を仕事にするのは愚かな選択だ」
と思うでしょうか?

本気で取り組んだ末に
それがいやになってしまうのであれば、
それはそもそも
いずれ飽きてしまった
ステージを変える必要のあった —
こと。

大切なことは、
“やり切った” これまでを祝福して、
ここからいかに、
次のレベル」に向けて、
新しい理想や目標を描いていくか?
ではないでしょうか。


今回ご紹介するのは、
マジックを作る・演じる
楽しさを見失わずに、
マジシャンとしての
仕事を継続していくための、

『マジックの生み出し方・作り方』

です。


ややレベルの高い内容ですので、

○ 最低限のマジックのレベルはクリアし、
   自分でマジックを作れる
  or アレンジ程度ならできる

○ 現場でのお仕事の経験が十分ある

○ クロースアップマジックの
   専門用語もある程度は理解している
 (最低限の知識がないと読みにくいため)

という自負のある、
一定レベル以上の方のための内容です。

分かりやすいよう、
クロースアップマジックを
ベースに説明していきますが、
ステージやサロンマジックでも、

「やりたいマジック」と
「仕事」のバランス
について、

同じ発想から
解釈していただくことができます。

それでは行きましょう。

『あなたの次の次元』へと。



⒈「コア版」と「シフト版」を2つの発想でマジックを作る


ではいったい、
どんな発想でマジックを作れば

— マジックやお仕事と関われば —

創作意欲や演じる
モチベーションを途切らせることなく、

『自分のスタイル』
を見失わずにマジシャンとしての
活動を継続できるのでしょうか?


結論から言ってしまいます!

マジックを生み出す際、
次の2つの順に発想します。


① そのマジックを
  「最高のもの」にするには
   どうしたらいいか?
   と考えて構想する・作り込む。


この時現場のこと、
お金時間などは一切考えず、
既存のシチュエーションや環境、
条件とらわれないこと。

あなたの楽しさ、嬉しさ、
「やりたい」といった
『自分軸』を最優先して。


最高のマジックとして
構想を描けたら…


② 各現場やシチュエーションに
   適応させるにはどうしたらいいか?
   と考える。


つまりマジックを崩したり、
現場仕様にアレンジしたりします。

これだけです。

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