衝撃的な本との出会い 早瀬耕「未必のマクベス」
自分の衝撃的な本との出会いと言えば、早瀬耕「未必のマクベス」である。
書店で、何か本が欲しい、でもこれ!というものがない、かといって手ぶらで帰るのは嫌だな・・・と、そんな気持ちであてもなく書棚のあいだを彷徨っていた。そしてハヤカワ文庫のコーナーでふと目が留まった。タイトルは「未必のマクベス」。その時、恥ずかしながら「未必」の意味もよくわからなかった。自分の知らない言葉と、シェイクスピアの有名な戯曲。正直タイトルからどんな話か全く予想がつかなかった。けれども、私は本が視界に入