いちばん仲良くて、いちばん嫌いなママ友
複雑なタイトルだがそのままの意。
前回PTA役員になったことについての記事を投稿したが、私をPTAに誘ったママ友のことである。
あのときはまだ離婚していなかった。
彼女とは息子が保育園に通っていた時からの付き合いになるが、離婚するまではいちばん仲が良く、趣味や嗜好、考え方も似ていた気がする。
彼女はとても頭が良くて回転も速く、話のテンポも良く合った。ツーと言えばカーみたいな。
周囲からも私達は仲良しとみなされていたようで、推薦委員のひとからも「是非一緒にされてみてはどうか」と言われた。
そんな仲だったので断りきれなかったのである。
けれどもそれから2年、事件は起きた。
私の息子と彼女の息子は一緒に塾に通っていた。
ある夕方遅く、塾の先生から電話がかかってきた。
「〇〇くんを待っていて息子さんの帰りが遅くなりました。怒らないであげてくださいね」と。(そんなことで怒ったりはしないのだが)
先生は続けて、「せっかくこんな時間まで待ってくれていたのに、〇〇くんたら先に帰ろうとするので注意したんです」と。
私はよくわからないけど、先生が注意してくださったならそれでいいと思った。たいしたことではないと。
ところが帰ってきた息子は怒っていた。「待ってあげてたのに、僕より早く塾から出てって何も言わずにブアーて帰って行きおった」と言って。
まあまあと、私はなだめた。無事でよかったと。
繰り返し言うが、たいしたことではないと思っていたのだ。
けれども、その子の母親(ママ友)から電話がかかってきた。
「うちの子が待ってあげてたのに、そっちが先に帰ったって?こんな時間やのにどういうこと?」と。
少し前からこのママ友の子は問題を起こしたとき、どうも嘘を母親に伝えるらしいと、別のママ友からきいたことがあった。しかも、このママ友側が悪いとなって謝りにきても、言い訳ばかりしていて、いったい何しに来たのかと思った、というようなことも耳にしていた。
あの子はまた嘘の報告をしたんだなと思ったが、彼女との直接的な口論は避けたかった。
「こっちには先生から、〇〇くんを待っていて遅くなりましたって電話があったよ。もう一度〇〇くんに聴いてみて」と言った。
しかし彼女は自分の子を信じて疑わなかった。
「わかった、じゃあ私から先生に確認してみる」と私は言って電話を切ろうとしたのだが、想像もしない返事を彼女はしてきた。
「こんなこと言っちゃなんだけど、塔子さん離婚したんだよね」
誰にも言っていなかったのになぜ知っているのか、一瞬頭が真っ白になった。息子との約束だったから。
黙っていると、
「先生から聞いたんだよね。…だからなんじゃないの?」と言われた。
だから?離婚とこの事に何の関係が?
私は腹が立った。
離婚したら子どもは嘘つきになるのか?
許せない物言いだと思った。
それから何を彼女が言ったか覚えてない。言い返したかどうかも覚えていない。
塾の先生に電話したのは覚えている。
「なぜ離婚したことをわざわざ他人に言うのか」と。
でも私が甘かった。塾の先生に言っておく必要があると思って言ったことだったが、別に言わなくてもよい話だった。塾の先生にそんなこと関係ないからね。
このトラブルについては、先生はもう一度彼女に電話して説明してくれたらしい。
が、彼女は自分の子の言葉を疑うことが出来なかったんだろう。その後塾を変えたと聞いた。
塾を変えて、私とも連絡を絶ってくれてよかったんだが、未だに連絡してくる。「お茶しよう」と。
私は適当なことを言って断ったり、久しぶりに会ったりしているが。なぜ誘ってくるのだろう。
私のこと、馬鹿にしているのかな。10年以上も。
そうだ、今ここで心に決めよう。
もう会わない。私からブロックしよう。
彼女とはもう友達でもなんでもない。
ママ友だった時代はもうとっくに終わっているんだ。
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