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髪は女の命かも

今朝はとても良い気分だった。

昨日髪を染めたからだ。私は定期的に自分でリタッチしている。地毛に近い色で。


きっかけは息子が小学2年生の時だった。車を運転していたら後ろに乗っていた息子がいきなり「おふくろ白髪あるやんか!」と言い、泣き出したのである。

びっくりした。息子は幼児期からちょっとやそっとでは泣かない子だったからだ。

しかしそんなことを言われてもどうしようもない。ましてや運転中だったので。

けれども息子にショックを与えたことは悪かったと思った。なのでこの時からもう二度と白髪(ちらほら程度だったが)を息子に見られないようにしようと決めたのだ。

(白髪は息子を出産してから間もなく出てきた。自分でもショックだったが産後身体にこれくらいの影響が出るのは仕方ないと思っていた)

そういえば、息子は保育園に通い出してからすぐに「〇〇くんのママはいいな。だって若くて綺麗やもん」と言っていた。

わずか3歳で、美人か否かということに加え、若いか否かまで判別することに驚いたものだった。

時を同じくして息子は、私が美人のママ友と話しているときは待っていてくれたのだが、そうではないママ友と話していると「しんどいから早く帰ろう」と私の手を引っ張った。

ひどいときには「気持ち悪いからもう嫌だ」と涙目で訴えてきて、その場を離れた後にはえずきながら「おふくろは平気なん?あんな人と喋ってて」と、本当に辛そうに言った。(ひどいときというのは、息子の反応がひどいときの意)

息子の美的感覚には閉口するしかなかった。

白髪染の話に戻る。あれから息子のために2週間毎に欠かさず行っていたが、息子も反抗期には私の顔すら見なくなった。

けれども染めることが既に習慣になっていたので苦もなく私は続けていた。

美容院へ行く度に、スタイリストさんから「完璧ですね」と言われるほどにやりづらい後頭部もきっちり染められていた。

それが今回、なんと4週間も経ってしまっていたのだ。もちろん2週間の時点で気にはなっていたのだが、なんだか急に面倒になってしまったのだ。

それで久しぶりに染めてみて気分よく朝のブラッシングが出来たというわけだ。

昔、「髪は女の命」と誰かが言っていた。

ちなみに私の髪は肩甲骨の下まであるロングだ。結婚前も、当時はソバージュというパーマが流行っており、私もロングのソバージュヘアだった。

けれども結婚してから元夫に「切れ」と言われ、婚姻状態にあった間はずっと短めの髪だった。

離婚してからは髪型も自由になり、再び伸ばし始めてアラ還になってからもずっとロングヘアのままだ。

髪の手入れはたいへんというより楽しい。

今後も2週間毎にリタッチしよう。誰でもない自分のために。


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