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嫌悪感〜そのスイッチは何処から?

人はどういったときに人に嫌悪感を抱くのだろう。


信じ難いことかもしれないが、私達の脳は人を「ひと」として認識出来ない場合があるらしい。

それは、見るからに貧しそうな人。わかりやすい例えを示すとホームレスの人である。(裕福そうなホームレスの人っていない。たぶん)

私はいちどだけホームレスの人に遭遇したことがある。仕事先の近所の、大きな交差点で信号待ちをしていたら風上からとても嫌な臭いがしてきたので思わず見てしまったのだ。それがホームレスの人だった。

あのとき私の脳は、その人を「ひと」として認識していなかったことになる。事実、目で確かめたことによって「臭い」と感じた原因が分かり、反射的に目を背けた。そして早く信号が変わってくれと思った。


話を本題に移す。数日前知人からnoteの更新を知らされ拝読した。

彼女とはある方のオンラインサロンで知り合い、Facebookのメッセンジャーで時々やりとりをしていた。

私は内向的なほうなのでオンラインサロン(zoomで受講)の中でも言葉を発しないほうなのだが、彼女はいつも積極的に発言していてとても目立つ存在ではあった。

けれども私は彼女に好意的な感情を持つことはなかった。なぜなら、外見に全く構っていない性格だと見てとれたからだ。率直に言うと、清潔感がない感じがしたのだ。

年齢は私よりも5〜6歳年上のように思っていた。発声の仕方や声の張りからすると70歳前後かとも思えた。

彼女に興味も好意もなかったのだが、同じ市内に在住していることから自然とメッセンジャーでやりとりする仲になっていた。彼女は自身のnoteに投稿するたびに「読んでください」とリンクを送ってきた。

読み出して知ったのだが、彼女は私よりも若かった。今時老けて見える女性ってどうなのか?と思ったが、それは前述の通りに彼女は清潔感に欠けていたので老けて見えるのだと感じた。

また彼女は自分の写真だけでなく、自宅アパートの部屋の中の写真もnoteに投稿していた。

正直、そんなに散らかった部屋の写真をよく見せられるなと、見ているこちらのほうが恥ずかしくなるほどだった。(良いほうに捉えると、飾り気のない純粋な人だと言えるのかもしれないが)

ところが数日前、彼女の投稿した新しい記事を読み、彼女に対して完全に嫌な感情を抱いてしまったのだ。

彼女はある本を読んで、それに触発されたらしく自身のセクシャリティについて赤裸々に語っていた。男性に対しても同性に対しても欲情し、しかもひとりずつではなく、マッチングアプリを利用して同時期に複数人男性と性交していたことまで語っていた。

私は今、出来るだけ言葉を選んでここに書いている。彼女は生々しい表現をしており、そのままを私が書き写すには抵抗があるからだ。

LGBTQについては特に偏見などはないつもりだ。偏見はないつもりだが、性的な行為や事柄については基本秘め事だと私は思っている。(下ネタがどうということではない。そこまでカタブツではないつもりだ)

ただ、訊ねてもいないのにわざわざ自分から余りにもあからさまに性癖を語るのは暴力的なのではとすら感じるのである。淫らである事を「それも私の一部だから認めて欲しい」という身勝手な承認欲求までも感じてしまった。

全く受入れられない。

SNSだけの関係であればブロックすれば済む事なのだが同じオンラインサロンのメンバーであり、しかも来月彼女が主催するイベントに出席する約束になっているのだ。(私は誘われたら断れない性格なのだ)



数日間、彼女の投稿に衝撃を受けて動揺しているだけだと自分を落ち着かせようと試みたが、無理のようだ。嫌悪感は払拭されない。

そもそも第一印象からして、冒頭の脳の話から彼女を「ひと」として認識していなかったのかもしれないと思えてきた。

彼女はオンラインサロンへの月々の支払いが出来、Wi-Fiの整った環境に居るのは間違いないのだから貧しいはずはないのだが、清潔感に欠けて老け見えするというのは、貧しいひとにありがちな状況かと思える。

だとしたら、数日前急に嫌になったというより、最初から脳細胞レベルで彼女を拒否していたことに今更ながら気付いただけのことかもしれない。

イベントには角が立たないよう顔を出して、すぐ失礼しようと思う。


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