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勘違いされがちな”手縫い”とその魅力

皆様こんにちは。

GWを過ぎて5月も終わりますね。雨が増えてきてもう梅雨入りですね。5月中の梅雨入りは珍しい。そして梅雨が終わればすぐに夏。暑い日々が始まります。

さて、今回は手縫い、そして特にナポリについて考えてみたいと思います。
皆様は”手縫い”というキーワードに惹かれますでしょうか?
筆者は惹かれる側ですが、一方で疑問に思うことが多々あるのも本音です。

手縫い、そして手縫いの聖地といったイメージがあるナポリについて興味がある方はご覧ください。

手縫いの良さとは何か?

RING JACKET Napoliのシャツ

手縫いの良さとは何なのか?
手縫いだから着心地がいい?手縫いならではの温もり?柔らかい雰囲気?

筆者が手縫いに求めるのは着心地であり、”ほどほど”の手縫い感。
これは人によって違うところでしょう。
多くの人が手縫いが最高峰、手縫いの方が着心地が良いと考えていると思います。

実際、ビスポークスーツは着心地に影響する部分は手縫いで仕立てられます。いろいろな方に話しを伺いましたが、手縫いの方が着心地が良いと仰っている方が多いのも事実。
靴についても9分仕立てといわれる「ハンドソーンウェルテッド製法」の靴は、グッドイヤーウェルテッド製法の靴よりも、履き心地が柔らかく足に馴染みやすいと言われています。
これらは筆者も実際に仕立てて同じ感想を持っております。

一方でシャツについてはどうか?
筆者はシャツを手縫いにすることで着心地が良くなるとは思っていません。こちらもいろいろな方に話しを伺いましたが、シャツを手縫いで仕立てることで着心地が良くなるという話しを聞いたことがありません。

つまり手縫いによる着心地の向上は見込めるもの、見込めないものがあるた、いずれにせよデザイン面(見た目)での影響はあります。

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