敗北を知りたい・・・
小学生のわんぱく相撲大会のわんぱく小僧
小学5年生の夏休み前のことだった
同級生のノムチャンに誘われてわんぱく相撲大会の団体戦に出ることになった。
ノムチャンは当時170cm80kgくらいあったのだろうか。学校の休み明けの全校集会では、相撲で表彰されるほど、見るからに相撲少年であった
一方僕は140cm40kgくらいだっただろうか?
とりわけ大きいわけではないものの、いわゆる喧嘩っぱやいちっこいガキ大将みたいな子供だった。
「相撲の団体戦があるんだけど一緒に学校代表で出てみない?」
喧嘩に負けたこともなかったし、根源のない自信があった僕は「いいよ」と二つ返事で夏休み前に出ることを決めた。
細かいことを全く覚えていないが、僕とのむちゃん、そこに小学3年生の弟を加えて大会へ乗り込むこととなった。
去年まではノムチャンと一緒に相撲をやっていたお兄ちゃんとその同級生の相撲コンビにノムチャンという最強の布陣だったが、我々が5年生になるのと同時に中学へと彼らはあがっていった。
今年はずいぶん小さいチームになったなぁときっと思われていただろう。
そんな周りの声などお構いなしに地域の大会はすべて勝った。
とんとんと大会は進み、迎えた決勝。
弟が負け
僕が負け
ノムチャンだけが勝った。
僕らはチームとして負けた。
大将戦の前にむしろ負け戦だった。
ノムチャンは別に怒りもしなかったし、責めもしなかった。
相手はノムチャンと同じ相撲教室に通う全国レベルのチビッコスモウレスラーだった。
めちゃくちゃ悔しかった。
僕は相撲を習うことを決意した。
そう
敗北を知ったのだ
こいつに勝つ。ただそれだけだったと思う。
っていうかそもそもノムチャンに勝てないことに僕はむかついていた。
当時の僕に体格差なんて関係なかった。
同級生でなんで勝てないんだ
ただそれだけだったような気がする。
そこからノムチャンと同じ相撲教室に通い
相撲の厳しさを知り、泣きながら練習していた記憶がある
初めの頃は、弟を道ずれに連れて行っていたがいつの間にかフェードアウトして、もういつの間にかそんなことお構いなしに僕だけが行くようになっていた。
はじめは土日の週末だけ行っていた練習も、気が付くと平日も1日2日、土俵を持っている家庭(当時全国レベルだったのでガチで家に土俵がある家庭があったw)に夜稽古もいくようになっていた
まさに
である
ノムチャンの前に自分のせいで団体戦のまけが確定したこと
体格差があるとはいえ同級生に歯が立たず負けたこと
それらが悔しくて練習してとにかく
飯を食った
ひたすらに
飯をくった
たしか1日5~7食こなしていた
小学校を卒業する頃には、自分と体重差が30kg以上あっても相撲が取れるようになり、3割ほどは勝てるようになっていた。
小学校を卒業し、アルバムが出来上がったある日みんなにとんでもなく笑われた。
重大な変化に気いたのだ。
僕はパンパンだった。
相撲が強くなった代償にパンパンだったのだ
負けてたまるか。の一心で飯も5食以上食べ続け
縦にほぼ伸びることがなく143cmのその体は60kgを超えていた
当時好きな女の子もできて、思春期に突入した少年まげは
めちゃくちゃ恥ずかしかった
おれってデブやん!!
衝撃である。
卒業アルバムを見るまで自覚などしていなかった。
なぜなら相撲とソフトボールのキャッチャーという横のでかさが
正義なスポーツに打ち込んだことによって僕は客観的美的感覚などなくなっていたのだ
#エンジンがかかった瞬間 part2
である。
まげ少年相撲をやめて、剣道とバスケをしだすのである。
しかし当時のバスケ部はリアルガチで、スラムダンク哲雄襲来、あひるの空状態であった。毎日とんでもなくいじめられる以外全くバスケなどできず、ひたすらに先輩のいじりに耐える日々であったがこの話はまた別の機会で書くこととしよう。
ついでに剣道は?というとむかつくやつが、剣道強いってことだけが自慢だったからこいつに剣道勝ったらこいつおれに勝ち誇るもの1つもないやん。と思って剣道をはじめたのだがその話もまた別の機会に書くことにしよう。
とまぁエンジンがかかって
中学3年生卒業する時には
168cm60kg
としっかりと縦に25cm伸びてなんとか人並みの体を手に入れることができましたさ。
めでたしめでたし。
結局
彼女は一人もできず、15回連続でひたすらフラレたけどね。
チャンチャン
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