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Windows11はいつから使えるのか?

おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。秋雨が続いていますね。おかげで涼しくて過ごしやすいのですが、日照がなくても暑い日はまだ続きます。私の住んでいる愛媛松山では本日9月4日の最高気温は30度予想です。関東以北になるほど秋の涼しい気温となっているようですね。暑がりの私にとっては羨ましい限りです。

さて、前回のブログではポインティング・デバイスにおける共通の操作と各ポインティング・デバイスでの得意分野や不得意分野の紹介をさせていただきました。ポインティング・デバイスは慣れればあまり操作内容を意識することなく扱うことができるので、改めて何を行っているのかという再確認ができたかと思います。そしてポインティング・デバイスを扱うことが可能になった背景にはOSの存在があります。そのOSの中でも現在一番ホットな話題といえば先日発表されたWindows11でしょう。今回はMacOSやその他のOSの方にはあまり関係のないお話となりますので予めご了承ください。

現時点でもWindows11を入手しインストールすることは可能になっています。が、2021年9月4日現在ではまだ試用の状態であり正式リリースされたわけではありません。なのでメインで使うPCにはインストールしないようにご注意ください。PC1台しか持ってないという方はまだダウンロードとインストールをしてはいけません。システム要件を完全に満たさないPCでもし仮にWindows11を取り扱った場合、OSクラッシュ率は約52%という報告が上がっているからです。OSクラッシュとはOSが文字通り使用不可能になる状況で、端的に言うとPCが壊れてしまうことです。とはいっても物理的にハードウェアが破壊されるわけではありません。しかし、システムが動作しなくなった場合リセットをかけると思うのですが、リセット後に正常動作するかどうかの保証はまったくなく、最悪Windows11が起動しなくなる可能性もあります。Windows11が起動しないということはそれまで使用していた過去のWindowsのデータがPC上に残っていたとしてもデータへアクセスすることはもちろん、復旧作業もできないということになり、結果としてWindows11をインストールする前の元のWindowsを個人で再インストール後、各ユーティリティソフトやドライバソフトを再インストールし、それまで利用していた各応用ソフト(ビジネス用ソフト・ゲームソフトなど)を再インストール。その後Winodws周りや各ソフトのバージョンの更新を行ったあと、各ソフトの設定をし直す必要があります。文字に起こすと数行ですが実際にやると早くても半日ほど、最悪の場合は1日費やすことになります。ある程度PCに慣れている方は可能かもしれませんが、PC初心者や経験の浅い人がやるとなると相当な労力を使います。

ではWindows11を使用するために必要なシステム要件(PC環境)ですが、これはマイクロソフトのサイトに載っていますので、皆さんで確認してみてください。OSなのでそれほどクリティカルなシステム要件ではありません。Windows8.1やWindows10が動作している環境であれば充分動作する要件です。問題はTPMでしょうか。TPMというのはHDDやSSDにデータをインストールしたりコピーや移動を行う際に自動的に暗号化するためのモジュールです。Windows11ではストレージにデータを保存する際にデータの暗号化を自動で行う仕様になっています。Windows10もTPMには対応していますが、自動的にデータを暗号化はしていません。暗号化するかどうかは任意で設定しますがWindows10が動作しているPCでも古いPCだとTPMをさすソケットがないものが多く存在しています。2021年9月現在でのPCではTPMがついていても初期設定ではデータの暗号化は行わない設定になっているはずです。もしデータを暗号化する場合はUEFIというOSが起動する前に起動するPCの簡易システムソフトを操作し、TPMに関する項目をONにする必要がありますが、これもPC初心者や経験の浅い方(自作PC未経験者など)には非常に難しい項目になります。ちなみにUEFIが搭載されているPCでは異本的にセキュアブートには対応しているはずですので、セキュアブートに関してはあまり気にしなくてもいいでしょう。UEFIとは先ほど申し上げたとおりPCそのものの細かな設定を行うことができるシステムソフトで、マザーボードのフラッシュメモリにデータが格納されています。UEFI環境かどうかの判別方法ですが、マザーボードに入っているシステムソフトを立ち上げたときに(電源を入れた直後にキーボードのF2キーを押しっぱなしにするなど。PCやマザーボードメーカーによって違います)表示される画面でマウスカーソルが表示されていればUEFIです。マウスが利用できないものはBIOS(バイオス)と呼ばれており、UEFIより古いバージョンです。BIOSの場合はキーボードで操作するためマウスカーソルは表示されません。しかし、BIOSもUEFIもメニューが英語で表示されたり、そもそも扱い慣れていないとマウスが使用できたとしても混乱するはずですので、自信がない方はUEFIには入らないほうがいいでしょう。もし間違えて入ってしまった場合はPCの電源ボタンを押して再度電源を入れ直してください。

Windows11のシステム要件はそう厳しい条件ではありません。しかし、私はほとんどの方はWindows11にするに当たってほとんどの方がPCの買い替えが必須となると思っています。それがプロセッサ(CPU・APU)に関する項目です。Windows11でのCPUの必須要件としてマイクロソフトは1GHz以上で2コア以上の64bit互換プロセッサとありますが、この要件を満たしなおかつ、CPUの世代が一定以上のものしか動作保証しませんと言ってきています。現在Windows8.1以上が動作しているPCはこのCPUの要件を満たしていますが、マイクロソフト側が提示してきたCPUの世代に関してはほとんどの方が満たしていないのが現状ではないでしょうか?CPUの世代に関しては過去のブログでお話させていただいておりますので、そちらを見ていただければと思います。では、サポートされるCPUの世代に関してですが、intel製CPUは基本的にintelのCorei3、5、7、9シリーズの第8世代以降、AMD製APUに関してはRyzen2000以降となっています。これより前の世代のCPUやAPUに関してはシステム要件を満たしていてもWindows11の動作対象外となります。なお、CPUがどの世代なのかを判別するためにはWindows10ではスタートボタンをクリックしたあと、設定をクリックしその中にある「システム」をクリックします。画面が切り替わったら左側にあるメニューから「詳細情報」をクリックすると画面が切り替わります。デバイスの仕様の「プロセッサ名」のところに表示されているのが今皆さんがお使いになっているPCに搭載されたCPUやAPUの名前となり、名前から世代を判別できます。

では具体例を私のPCを使ってやってみましょう。まず私のPCのスペック(性能)を皆さんに発表させていただきます。CPUはIntel(R) Core(TM) i7-7700K CPU @ 4.20GHz。メモリは16GBを搭載。SSDは500GB。グラフィックボードはGTX1070。他にもキーボードやモニターなどもありますが、今回はWindows11のアップグレードに関してはあまり関係がないため割愛します。勘のいい方はこのスペックを見てピンときたのではないでしょうか?。

結論から申し上げると私のPCはWindows11を使用するにあたって買い替えが必要です。システム要件はすべて満たしています。マザーボードにもTPM2.0をさすためのソケットがきちんと存在しています。ですが、CPUの世代が第7世代であるためWindows11の正式な動作の保証対象外となります。intel製CPUは世代が違うとマザーボードに取り付けるためのソケットのピン数が基本的に違います。AMD製のものはピン数はそろっていても、新しいCPUに交換するにあたってUEFIのバージョンの更新が必要になります。UEFIの更新に失敗するとPCに通電はしていても画面に何も表示されません。つまり物理的ではないものの端的に言えば「PCが壊れた」状態になります。最近のUEFIは更新に失敗してもそういう事故が起こらないようにするために二重でUEFIを持っていますが、PC初心者や自作PC未経験の方にUEFIの更新をすることはおすすめできません。ということは買い換えるのが一番無難であるということになります。ノートPCの方はCPUの載せ替えは基本的に不可能なので買い替えという選択肢しかありません。

では、Windows11はいつから正式にリリースされるか?ということになりますが、マイクロソフトの発表では、2021年10月5日(日本時間)からとなっています。入手方法はWindows-Updateにてハードウェアのシステム要件を満たしているものから順番にリリースされていきます。つまり店頭でWindows11を購入する必要はありません。ハードウェアのシステム要件を満たしていてTPMのバージョン2.0が有効になっていれば無料でWindows11を入手してインストールすることが可能になります。しかし、新OSは割と不具合が多かったりOS周りの操作に関して現行のWindowsとはまた違っていたりすることがあるため、個人的には早期の導入はオススメしません。リリースからだいたい1年半か2年くらい経った頃が導入のオススメのタイミングです。その頃には新OSもこなれてきていて不具合も解消されていたり、応用ソフトも新OSでちゃんと動作するものが増えてきています。リリース時にいきなり導入してしまうと、マイクロソフト社製以外のソフトが動作しない可能性があるためです。現時点のPCではTPMがついていてもOFFになっていることが多いため、私はリリース当日になってもすぐにWindows11を導入できる方はかなり少ないと考えています。TPM2.0をONにしなければWindows11は入手できないはずなのでしばらく私はWindows10でPCを運用していきたいと思っています。

では最後の問題として現行のWindowsのサポート終了日はいつなのか?ということになります。いずれどこかのタイミングでWindows11を導入しなければならなくなることに間違いはありません。OSのサポートが終了してもPCが使用不可能になるわけではないのですが、正直なところかなりリスキーです。なぜリスキーであるのかはこちらでお話させていただいておりますのでぜひご一読ください。ではまず、現行のWindowsのバージョンはなにか?ということになりますが、Windows8.1とWindows10の2つです。ではまずWindows8.1ですがサポート終了日は2023年1月10日です。続いてWindows10のサポート終了日ですがこちらは各バージョンごとにサポート終了日が異なります。中にはすでにサポートが終了しているバージョンもあります。現行でサポートされているWinsows10のバージョンは2004以降です。1507~1909までのバージョンはすでにサポート終了しているためバージョン2004以降にバージョンアップする必要があります。そして、Windows10そのもののサポート終了は2025年10月14日で確定しています。これからもいくつか2025年までにWindows10の新バージョンが出ると思いますが、どのバージョンでも2025年10月14日でWindows10の正式サポートは終了となり、それ以降はWindows11のみのサポートとなります。

Windows10バージョン2004はサポート終了日が2021年12月14日です。バージョン20H2は2022年5月10日です。バージョン21H1は2022年12月13日です。バージョン2004の方は年内にサポートが終了しますので20H2以上にバージョンアップさせておいたほうがいいでしょう。Windows10におけるバージョンの確認方法ですが、先程搭載CPUの確認をした方法と同じで詳細情報を表示します。その画面内にWindowsの仕様という欄があり、そこのバージョンの欄を見れば確認できます。私の環境ではすでにバージョン21H1が入っていますが、2021年9月現在ではまだバージョン20H2と21H1が入り乱れている状態です。現在20H2の方でもWindows-Updateにて順次適用されていきますので焦る必要はありません。どうしても待てない方はマイクロソフトのHPからWindows10Upgrade9252とMediaCreationTool21H1をダウンロードし、インストールすることで21H1にバージョンアップすることはできますが非常に面倒ですのでメーカー製PCの方はWindows-Updateでリリースされるまで待つほうがいいでしょう。自作PCの組み立て・運用経験のある方はすでにご自身で調べられて導入されていらっしゃるかと思います(私もそうです)。PCメンテナンスのスキルのない方は手動での導入はなかなかリスクがあります。導入できない原因が複数出る場合もあり原因の切り分けができなかったり、もし切り分けができても前のバージョンへ戻せなかったりする可能性もあるためです。私は運よく成功しましたが場合によっては1日作業になっていたと思います。

というわけで現時点でのWindows11が導入可能な環境と現行Windowsのサポート終了日に関してお話させていただきました。私なりの結論を申し上げるとまだ2025年まで時間があるためWindows10の方はあわててWindows11に乗り換える必要はありません。Windows8.1を使用している方は2022年12月末までにWindows10か場合によってはWindows11に乗り換えるといいでしょう。現在でもWindows10は無料で入手・インストールすることができます。やり方は検索すると出てきますので試してみるといいでしょう。どうしてもインストールが出来ない場合は購入するしかありませんが・・・。では次回のブログですが、自作PCについてお話していきたいと思います。まず自作PCとはいっても、自作するメリットがなければ意味がありません。自作するにあたってどんなメリットとデメリットがあるのか?ということに関してお話させていただく予定です。ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。

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