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ゲーミングPCにおける電源設定とはなにか?

 おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。少しブログ更新の時間が空いてしまい申し訳ありません。私は気圧変化に弱く少しの気圧変化により体調を崩してしまうことがあります。6月下旬から7月上旬までは気圧の乱高下が結構あったため、気圧になれるまでしばらく時間を要してしまいました。皆さんも大雨による気圧の変化や気温の変化によって体調を崩されないようお気をつけください。

 さて、前回のブログですが、なぜゲーミングPCにグラフィックボード(GPU)が必要なのかが簡単にですがおわかりいただけたかと思います。以前と違い今のゲーム環境は3DCGをリアルタイムに計算して素早く描画していく必要があります。それにはCPUの能力だけでは処理が難しいのです。しかし、ゲームによってはグラフィックボード不要なものもあります。が、それを判断するためにはコンピュータの基礎科学をしっかりと身に着けなければなりません。私の過去のブログをお読みいただければ、知識0からでも自分で判断してPCが買える、または使いたいソフトが今お持ちのPCで動作するかの判断ができるようになるはずですので、今一度お読みいただけると幸いです。

ゲーミングPCの定義とはなにか?

 では本題に入りましょう。今回はゲーミングPCにおける電源設定のお話です。が、その前にゲーミングPCと言うものに対しての認識をおさらいしておきましょう。
 ゲーミングPCとは「ゲームもできるPC」です。決して超高性能なゲーム機ではありません
 私もこのようなブログを書いているので、皆さんにできるだけ正確で正しい情報をお届けできるように日々勉強しています。一応、基本情報技術者試験という国家資格持ちですが、それに合格したのはかれこれ15年以上前のお話です。コンピュータの世界では変わるものと変わらないものがあり、前者はテクノロジーやそれによって新たに生み出されるデバイスだったりプログラム言語のトレンドだったりなどです。そして後者はコンピュータの世界は2進数、つまり0か1かでしか判断されないことであったり、プログラミングの手法の構築であったりと様々です。プログラム言語のトレンドは変わっていきますが、基本的なアルゴリズム、つまり計算手順は昔からほぼ変わっていません。いまいちピンとこないかもしれませんが、本格的にコンピュータの勉強を始めればわかってくると思います。
 少し話がそれましたが、要するにゲーミングPCは
超高性能であり普通の事務処理やウェブサイト閲覧、動画再生が可能で、さらにゲームのような長時間負荷のかかる作業を難なくこなせるPC」という意味です。
 有名な動画投稿サイトを見ているとゲーミングPCを特集してこれがオススメ!今買うべき!というものをたくさん見かけます。そしてそれらを見ている方は割りとコンピュータの知識や経験が浅く、やりたいゲームに対してどのくらいの性能のPCを買えばいいのかがわからない、または一人で判断できないという方がほとんどです。
 特段そのゲーミングPCを特集している動画が悪いというわけではないんですが、ほとんどの動画はハードウェアの性能の紹介と搭載OSの紹介で終わっています。私はこれがゲーミングPCを「超高性能なゲーム機である」と誤解させる一因になっているのかなと思っています。実際に動画の尺の問題もあり、動画投稿者様も注意事項として入れたいが、時間の都合上長くなりすぎると視聴者がダレてしまうという可能性を考慮して入れていない方もいらっしゃると思いますし、単純に動画投稿者様もPCに対しての知識や経験が浅い方である可能性もあります。動画を見る限りではそのあたりを察するのは非常に難しいものが多いです。

ゲーミングPCにおける乖離性(かいりせい)とはなにか?

 では私が感じているゲーミングPCの乖離性についてお話していきます。それは
ハードウェアの能力は高負荷に対応しているが、ソフトウェアの設定は高負荷に対応しているわけではない
この一言に尽きると思います。とはいってもPCの知識や経験が少ない方には想像がつきづらいかと思います。
 まずハードウェアの性能に関してですが、当然物理的に存在するものであり、様々なデータを入力したり計算したり記憶したり描画したりするものであることはだいたい想像がつくかと思います。家庭用ゲーム機で言えばPS4やPS5、ニンテンドースイッチなどが該当します。
 まずハードウェア、つまり物理的に計算する計算機の能力が高くないと大量のデータを瞬時に処理し切ることができません。大量のデータを瞬時に処理できるからこそ画面が綺麗にCGを描画できたり高いフレームレートを維持できて、CGアニメーションが円滑に動作するようになるというわけです。
 例えば現在のPCでは複数のウェブサイトを同時に閲覧したり、ゲーミングPCになればゲームをしつつウェブサイトを閲覧して攻略情報を見るという芸当が可能ですが、これらは超高性能なハードウェアを使っているからできる芸当です。並みの性能のPCでは複数のウェブサイトの同時閲覧は可能であってもゲームの起動はできないか、ゲームが起動してもすぐにゲームソフトまたはその他のソフトがフリーズして止まってしまいます
 ではソフトウェア、特に問題になってくるのがOSの初期設定がどうなっているのか?ということになってきます。私の過去のブログをお読みいただいていらっしゃる方はもうある程度ご存知でいらっしゃると思いますが、コンピュータはOSがなければただの金属を詰め合わせた箱でしかありません。
 が、実際には電源ボタンを押すとややあってPCが起動し、キーボードやマウスが使用可能な状態になります。それはOSというものがハードウェアを制御しているからにほかなりません。これは家庭用ゲーム機でもスマホでも同じです。
 しかしながら、このOSというものは基本的にゲームに特化した状態で初期設定が行われているわけではありません

なぜ乖離性が生まれるのか?

 ではなぜこのような乖離性が存在するのでしょうか?ここからは少し私の想像が入りますのでこのような考え方もあるのかくらいの感じで参考程度に聞いていただけると嬉しいです。
 まず、最初に申し上げたとおり
ゲーミングPCはゲームもできるPCである
という理由が挙げられます。つまりハードウェアはゲームのような高負荷に長時間耐えつつ、瞬時にたくさんの情報を計算する能力がありますが、OS側は
「なんでもそつなくこなすことができる状態」
として初期設定
されています。そもそもPCは様々なことに使用できます。事務処理・ウェブサイト閲覧・動画再生などの軽い処理はもちろんのこと、ゲームや動画編集などの長時間負荷がかかる作業まで実に様々です。ちなみに私の書いているブログは基本的に文字や写真データの使用が大半ですので事務処理に該当すると思っていただいて問題ありません。
 なんでもそつなくこなせるという例えが少し分かりづらいかと思いますので、こんな例を出してみます。
 皆さんは特撮はご覧になられることはありますか?特撮といえば子どもたちのヒーローであり、昔から存在しています。時代に合わせてストーリーが大人の視聴に耐えられるものになっていったり、ヒーローや敵の設定が徐々に増えていったりしていますね。
 その中でも1人のヒーローが状況に合わせてタイプを変えることによって危機を脱するという方法が最近は一般的になってきました。
 実はPCのOSもこれに近いものがあります。ヒーローも最初はそつなく何でもこなせるようなパワーとスピードが平均的に備わっているタイプで登場します。が、敵の力が強すぎてヒーローが太刀打ちできない場合、パワー特化型のタイプに変身し、見事にその敵のパワーを上回ることによって勝利を手にすることができるという展開を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 そうです。ゲーミングPCもPCである以上、初期設定は何でもそつなくこなせるバランス型になっている場合が多いのです。身体はバリバリのパワー型であっても制御する側のOSがパワーを抑えている状態でゲーミングPCは店頭販売されています。一応バランス型の設定でもゲームによっては起動・プレイが可能ですが、思わぬことが原因でゲーミングPCに高めの負荷がかかる場合があります。ゲームジャンルは問いませんが、こうなる傾向が高いのはオンラインでプレイ可能な協力するタイプのゲームや対戦するタイプのゲームに多い印象です。
 先ほどの特撮の例で行くとなんとか敵の攻撃をいなし続けていたものの、突然敵のパワーバランスが急上昇してヒーローがふっ飛ばされたり弾き飛ばされてしまうような状況です。これがPCで起きた場合、高負荷を与えていたソフトが落ちる場合、高負荷のソフトが低負荷のソフトの足を引っ張って低負荷のソフトも落ちてしまう場合、最悪OSごと落ちてしまう場合の3パターンが考えられると思います。
 つまりパワーバランスが崩されてしまい一気に情報の計算量が増えた結果、PCの処理能力を超えてしまってシステムダウンにつながるというわけですね。しかし、ハードウェア的にはこれらの負荷には耐えられるものを売っています。
 そこでOS側の設定をバランス型からパワー型に変更する必要があります。特撮ヒーローで言えばタイプチェンジやフォームチェンジ・2段変身などに当たる部分です。

OSをパワー型に設定変更した場合どうなるのか?

 ここまでのお話で皆さんはゲーミングPCのハードウェアはパワー特化型。しかしOSはバランス型に設定されていることが概ね把握できたかと思います。
 一応どのタイプのPCでもOSの電源周りの設定は変更可能なのですが、ビジネスやウェブサイト閲覧・動画再生などの低負荷の作業しかしないという方はそのままバランス型で使っていただいて問題ありません。ゲーミングPCやそれに準ずる能力を持つ自作PCなどでゲームや動画編集などをする際に長時間高負荷をかけても安定して動作させたいという方はOSの電源設定をパワー型に変更しなければなりません。
 極稀にいらっしゃるのですがゲーミングPCかそれに準ずる自作PCを持っているけれどもゲームや動画編集などのような高負荷を与える作業を一切しないという方もいらっしゃいます。その方も特に電源の設定をパワー型に変える必要はありません。要するに使用する用途が低負荷ならばどんな処理能力を持っているPCでも電源設定は変えなくて大丈夫です。高負荷の処理を長時間行う方は電源設定を変えなければなりません。
 最近は実に様々なPCでゲームがプレイ可能になっていますので、特定のOSの設定方法をここで書くことは控えます。今は調べれば簡単にやり方が出てきますので、ぜひご自身で検索してみてください。そうすることで検索能力が上がりますしPCスキルも上がります。逆にこれらを調べることが面倒だという方は残念ながらゲーミングPCは向いていません。ゲーミングPCを含め情報家電は購入後も常にアップデートをする必要があるからです。が、そのアップデートを適用するかどうかを決めるのはそのPCを使う皆さんご自身です。私はブログでああした方がいいこうした方がいいとお話することはできますが、それが皆さんのPC環境にいい影響を与えるかどうかはやってみないとわかりません
 例えば私が、
「このソフトやドライバがアップデートされたから適用するといいよ!」
とこのブログでお話したとします。そして皆さんが
「それはいいことを聞いた!」
とお思いになられて私がお話したアップデートを皆さんのPCに適用したとします。しかしその後私の環境では何事も起きていないのに皆さんの方では異常な現象が起こるという場合があります。私の情報がこの例えでは嘘偽りのないものであるとした場合、そのアップデートは皆さんの環境にとって良くなかったということになります。なので皆さんはそのアップデートを適用する前の状態にPC環境を戻すはずです。
 家庭用ゲーム機と違いPCではこのようなことが普通に起こります。使用目的や使っているソフト、周辺機器などが全員違うわけですから当然と言えば当然なのですが意外と盲点になりやすいところです。
 少し話がそれましたが電源周りの設定を行うのはOSとグラフィックボードの設定です。グラフィックボードは各ソフトに対してどの程度の力量で映像を描画するのかを分けることができます(メーカーによって差異があります)。ゲームや動画編集ソフトでグラフィックボードを使ったエンコーディングを行う場合は、それらのソフトをピックアップしてグラフィックボードが常に本気を出せる電源設定にしなければOS側のパワーバランスをパワー特化型に設定してもソフトが落ちる場合があります。必ず両方とも設定しておいてください。また最近のOSは「視覚効果」というものがあります。例えばタスクバーを透過したり文字を読みやすく見えるようにしたり、最小化ボタンを押したときに出るちょっとしたアニメーションのようなものですね。
 このちょっとした視覚効果が実はPCに対して一定の負荷をかけている場合があります。これらの視覚効果は初期設定ではだいたいの場合ONになっていることが多いです。最近のハードウェアは結構優秀なのでこれらの視覚効果を消さなくても電源周りを設定しておけば割りとカクつくことはないとは思うのですが、それでもMMORPGやFPS・TPSなどの不特定多数が1箇所に集まることが多い可能性のあるゲームでは切っておくことをオススメします。これらの視覚効果のせいで一瞬計算が遅れた場合、受けなくていいダメージを受けてしまいますそれが原因でチームの敗戦へつながる場合が出てきます。ゲームをクリアする実力はあってもこういう何気ないつまづきで負けてしまうと目も当てられません。電源周りの設定と同時にOSの視覚効果もある程度設定を変更してPCへの負荷を軽減しておくといいでしょう。

まとめ

 このようにゲーミングPCといえども電源周りの設定や視覚効果の設定をしないでいると結構な確率でゲームが安定動作しない場合があります。設定変更の仕方はネットや動画サイトを検索すればいくらでも引っかかります。オススメは動画を見ながら一緒に設定していく方法です。文章を読みながらだと分かりづらいですが動画の場合はやり方をそのままビデオとして見られるので非常にわかりやすいです。
 では次回ですが「サポート」についてのお話です。サポートセンターのことではなく、OSやブラウザなどの各ソフトに対してのサポートのお話をさせていただければと思います。皆さんがネットにつないでいるそのPC、使っているOSやブラウザはサポート期限内のものをちゃんとご利用されていますか?ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。


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