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【エッセイ】都市型スキーリゾート・札幌

転勤で来た札幌に居着いて、もう四半世紀。「私をスキーに連れてって」世代なので、来た当初はまだスキーを滑っていたのだけど、自分のスキー板が他と比べて長いこと(つまりは旧式ということ)に気付き、しばらく遠ざかっていた。

若いスキー友達ができて、スキー板もカービングのを新調して、また滑り始めたのは7年前。以来毎年滑っていて、去年の12月にはスキーブーツも新調した。

そんな風に札幌にいてスキーと付き合ってきたよそ者の目から見ると、札幌近郊は一大スキーエリアだ。周辺に大小いくつものスキー場があり、よく行くテイネハイランドへは、家から車で30分。もっと近いところもいくつかある。

もうそんなに本数、滑らないので、朝一番の9時から滑り始めて、昼食、お茶の時間をとって、15時には引き上げるという感じ。当然、帰ってからすすきので呑んだり、ディナーを楽しむのも十分に可能だ。

こんなに充実した歓楽街を持つ都市の近くに、こんなにもたくさんのスキー場があるエリアなんていうのは、アメリカのソルトレイクシティが近いみたいだけど、世界中探してもそうはない。札幌は、世界的に貴重な「都市型スキーリゾート」といってもいいんじゃないだろうか。

…とずっと思ってきたし、そんなネット記事を以前書いたこともあったのだけど、そこまでスキーに熱心な札幌のホテルはなかったと思う。しかし、今年から星野リゾートの札幌のホテル「OMO3札幌すすきの」で、スキーヤーに特化した宿泊プランを発売するそう。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/941523/

スキー場への無料送迎バスもいいけど、ワックスがけのスペースや乾燥室も完備するというのに、なんか本気度を感じる。この企画が大当たりして、他のホテルも追随、都市型スキーリゾート・札幌がもっと世界的に注目されるといいなぁと、思ったりするのだ。

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