【エッセイ】夢=職業じゃなくていい
子どもの頃に絶対聞かれること。
「あなたの夢は何ですか?」
ほとんどの子どもが職業を答えていく。
アイドル、ユーチューバー、サッカー選手、野球選手、お花屋さん。
私も同じように答えてた。
それが正解だと思ってたし、先生や親もそれで喜んでいたから。
ところが、高校生になって同じような夢を言うと、全く違う反応が返ってくるようになる。
「なれるわけない」
「いつまで幼いこと言ってんだ」
「現実を見ろ」
相手のためを思っている言葉なのかもしれない。
けれど、子どもの頃の夢は誰も真剣に聞いていないんだなぁともとれる。
職業を夢に持つこともすごく素敵だと思う。
若いうちから明確な目標があることは心底羨ましい。
ただ、こんなやり取りが必要になるなら、夢=職業じゃなくてもいいんではないかな、と最近は考える。
今の子どもたちもきっと、夢を聞かれたら職業を答える子が多いだろうけど、例えばこんなのはどうだろう。
「プリンをお腹いっぱい食べてみたい」
「カッコいい電車に乗ってみたい」
「悪者を退治したい」
これは職業ではない。
でも、立派な夢だ。
これを否定する大人でいたくない。
大人の夢だって同じだと思う。
「あなたの夢は何ですか?」
この質問に、もう年だからって答えてる人もよく見る。
夢は職業でなくてはいけないっていうのが、染み付いてしまっているせいだ。
私の今の夢。
それは
「老後元気でいたい」。
これがなかなか難しい。
まだ30代なのに身体はボロボロだし、生活習慣も健康とは程遠い。
夢っていうと、大層なものを思い描きがちだけど、そんなに深く考えなくたっていいと、私は思う。
「九州に旅行に行ってみたい」
「食べたことないものを食べてみたい」
「田舎に(都会に)住んでみたい」
「着たことない服に挑戦してみたい」
これだって立派な夢なんだ。
もっと身近に、もっと広げて、もっとおおらかに、夢というものが語れる世の中になればいいのに。
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