宝塚という枠を超えた銀ちゃんの恋〜その4〜

はい、それではサクサクと進めてまいりましょう。
えー、前回どこまで行きましたっけ。。
あ、ヤスのアパートに乗り込むところからですね。よし。

憎めないクズ男

小夏を連れてヤスのアパートへ乗り込む銀ちゃん。
登場の仕方もしびれます。勝手に持ち出した小道具のピストルでいきなりヤスを撃つ銀ちゃん、今なら通報されます。
（ここのサングラス姿は千葉真一様の大友勝利を思い出しました・・お好きな方だけわかる脱線）

ヤスの家財道具を窓から投げ捨てる銀ちゃん、不法投棄です。（大家さんもびっくりだろう）
はいはい、そっち持って、ほれ、ぽーい！
ついつい布団も捨てちゃったヤス、いっつもこんな感じで銀ちゃんのペースに乗せられて振り回されてるんだねぇ。

でね、みなみさん、ここの間とテンポがいいんですよ、軽快に次々とひどいことをやってのける。
あっけらかんとした顔で自分のテメェ勝手な理屈をとうとうと語り、四畳半のアパートを所狭しと飛び回りながら二人を巻き込みまくる。

段々と、銀ちゃんは自分たちのために身体張ってやってくれてる、だから銀ちゃんには成功してもらわなくちゃ！
なにより、この人が輝く姿を見たい！
そういう流れに持っていくのが実にうまい。
観客に眉をひそめさせては駄目なんですよ、観客をも巻き込んで、この人ならしょうがないなと思わせるその魅力。
けして詰まらない滑舌も含め、見事です。

そして柄オン柄オン柄のセンスがセンスしちゃってる、そこらの人が着ようもんなら病院紹介されるレベルのトンチキお衣装。
だがそれを着こなす我らが水美舞斗！
（え、どういうこと。ここはあまり深く考えまい）

ヤスにやった（恐ろしい）背広やスターブーツ（恐ろしい掟あり）もさぞやお似合いになるでしょうねぇ。お召しになったお姿を観たかった。

この場面のはけ際のグランジュテは必見です。
銀ちゃん、あなた実はめちゃくちゃ踊れますね？！

さーて、続きます。
次はいよいよみんな大好き、着流しが登場だよ！
（はぁ、、トメさんの恋、それゆけトメさん、トメさんの或る一日、いつになったら書けるんだろう。。）