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夢が叶った徒歩での国境超えは思ったよりおじさんの勢いがすごかったっていう思い出。

まえてぃーが初めて海外に行った時、

飛行機に乗って行った。

オーストラリアだった。

カナダからアメリカに行った時、

バスに乗って行った。

そして、ここギリシャから北のアルバニアへ。

歩いて行ってみることにした!

メテオラのある「カランバカ」という町からバスで1時間ちょっと。

「カカビラ」という町から行けるらしい。

カピバラじゃないよ。

メテオラの宿のおじさんがそりゃもう丁寧に行き方を教えてくれた。

何時に、どこから、どんな感じの、バスに乗って、だいたいいくらで、到着するよ。って。

が、これまで説明されて分かったつもりでも自分のリスニング力の無さで何度も間違いを起こしているまえてぃー。

いや本当ね、まえてぃーの英語のリスニング力ヤバいよ。

あ、こういうことね!と思ったやつ、たいがい間違ってるから笑。

隣で聞いてた見ず知らずの旅人に失笑されるのにも慣れました。

自分でも褒めたいくらい狂ってる私の耳。

あ、でも聴力はハンパなく良い。

聴力検査でもお医者さんに「え、これ聞こえるの!?」「ほとんどイルカだね」って言われたことあるくらい耳は良い。

ここまでよく来れたもんだ。

そこで。

ちゃんと最近学んだんです。

紙に書けばいいんだと。

特に数字ってスゴいんです。

英語ってスペルも分からなければ言葉にしても発音違ったら伝わらないけど、数字って見るだけでほとんどの人が理解できる万国共通マシーンなわけですよ。

本当作った人天才(*゚∀゚*)

ので、時間とお金とかもバッチリ。

いざ、出発。

で、ギリシャとアルバニアの国境に着きました。

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何も書いてないから本当謎。

役人みたいな人に聞いてみた。

「ここギリシャですか?」

「そうだよ」

「あっち、アルバニアですか?」

「そうだよ」

「行っていいですか?」

「いいよ。パスポートはあそこで見せてね」

と言われ、人が2人入ったら満員のカウンターにパスポートを提出。

そして、スタンプを押され出国完了!!

まっすぐ行ってね。と言われ100メートルほど直進。

ここでも2人入ったら満員のカウンターが。

アルバニアの入国カウンターだ。

車で来る人と同じレーンだから抜かされないように車の前に立つまえてぃー。

いや強くなったもんだ。

そして一言。

「入れてください」

今思うと何とも直球。

そう、英語片言人間は直球しか能がない。

「パスポート見せて」と言われ提出。

ここで事件。

まえてぃーのパスポートをガン見するのであるΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

そりゃもうちょっと見るとかじゃなく色んな角度から何ページにも渡り見まくっている。

挙句の果てには何かのライト当てたりどこかに電話したりしている💦

「え、なんで?徒歩だからですか??偽造じゃないですよ。そんなブラックルート持てるような人間じゃないんですが!!」

と心の中で必死に答える。

するともう一人の係りの人が一言。

「どこから来たの?」

「いや日本です!!」

パスポートお見せしてます!!

続けて。

「アルバニアは初めてかい?」

「とっても良いところだから楽しんでね」

と優しい言葉をかけてくれた。

なんか田舎のおじいちゃんに会いに来た感じがした。

そんな中チェック終了。

が、スタンプは無いらしい。

「ノースタンプなの?」と聞いたら

「うん。問題ない」と言ってくれた。

でも各国のスタンプってなんか“記念”みたいな気がして欲しかったなぁと思いながら後にした。

そして、

「町までのバスは近くにありますか?」

って聞くと今度は2人そろって丁寧に

「100メートル歩けばあるよ!」って教えてくれた。

ラオス以上の全くの事前情報なしでやって来たアルバニア。

ラオスはまだ聞いたことあったし、行った人もけっこう見たけど、アルバニアってほぼ聞いたことも無ければ世界史の授業でも出てこない。

そして、行った人にも出会ったことない未知の国。

なんだかとても穏やかで優しい国っぽいとワクワクしてきた。

が、そんな中で洗礼。

客待ちタクシー運ちゃんの嵐!

タクシーに乗れ。

こっちだ。

安いぞ。

色んなドライバーが声をかけてくる。

いやちょっと待って、アルバニアって国についてほんとまだ何も知らないんですよ。

物価とか通貨とかも何も知らなくて(ダメだろ)、今ユーロしかない。

バスが一回いくらでタクシーの相場も知らなければ宿もない!!

とにかく首都の「ティラナ」に行くしか決めてない。

「徒歩で国境超えたい!」ってことしか考えてなくて、その他のこと考えるの忘れていた。

迫りくるタクシー運ちゃん達を交わし100メートルちょっと歩くとミニバンらしきものが!!

そこにいたおっちゃん達がどこに行くんだ?と聞くので

「ティラナ(首都)」と答える。

すると。。。

「乗れ乗れーーーーー!!」とまえてぃーのバックパックを奪うように車に乗せる。勝手に乗せる。

いやちょっと待って本当に行くの∑(゚Д゚)?

そしていくらなのΣ(゚д゚lll)??

ここで気づいた。

“英語が通じない”

いや、ここで通じないのはまえてぃーが下手とかではなく、みんな英語を話さないのだ。

「これがアルバニア語かー」とか感心してる場合ではない。

ほぼ拉致状態で車に乗せられた。

「怖いから乗らない!」ともはや日本語で言いまくる。

も、意味なく撃墜で乗せられた。

強制乗車まえてぃー「ティラナ⁉ティラナ⁉」と連呼。

強制おじさんズ「ティラナティラナ」と連呼。

拉致されたらこんな気持ちになるのかと不安まくり。

半泣きで乗っていたその時!!

どうやら色んなバス停がありその都度バスは止まるらしい。

そこで1人のそりゃもうキレイな女性が乗って来た。

もう迷わず「ティラナ?」って聞いた。

そしたらお姉さんは英語が話せるみたいで、

「そうよ^_^」と。

神〜ヽ(´▽`)/

続けて。

「でも乗り換えが必要で、その街で私は降りるから一緒に降りましょう」とまで言ってくれた。

良かったーーーー!!

いくらなのかという心配はあるもののとりあえず拉致ではないらしい。

乗ってる間お姉さんはアルバニアのこと色々教えてくれた。

自然がとっても豊かきれいな景色が多いってこと。

遺跡や城跡とかの文化遺産も多くて観光にも最高よって。

でも毎日朝の6時から仕事ってのが辛いところね、とまで話してくれた。

お姉さんは会計士を国の機関でしているそう。

スーパーかしこじゃないか!!

乗り換えのバス停に着くと、おじさんズがまた怒涛の勢いでまえてぃーに向かって「ティラナティラナ」と言ってティラナ行きのバス停へ引っ張っていこうとする。

お姉さんも「ついていって大丈夫よ」というのでここでお別れ。

自分史上最高のハグをした。

そして、とあることに気づいた。

「おじさん、ここまでのバスマネー払ってないよ!!」

するとおじさん。

「は?マネー?」

「そう、マネーまだだよ!」

となぜかこっちがアピール。

「そうだっけ?2ユーロ」だよ。

や、安かった。。。

40分は乗ったであろうこの勢い半端ないバス。

ある程度の高さとぼったくられ感は覚悟していたがおじさんズはそんな様子のかけらもない。

お金に興味ないのですか?と聞きたいくらいサッパリしていた。

2ユーロ払い、おじさんが乗り換えの場所まで連れていてくれて無事にティラナ行(約2時間7ユーロ)に乗ることが出来ました。

昨日行こうと決めたアルバニア。

その理由。

“国旗がカッコ良い”

双頭の鷲に赤と黒だよ。

たったそれだけで決めたアルバニア。

不安ももちろんあったけれど、このたった1時間で色んな先入観がぶち壊された徒歩でのボーダー越えでした。

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