ニッチなキャラを確立できたら勝ち(読書メモ:幸福の資本論)
橘玲氏の「幸福の資本論」によると、幸福であるには、自由、自己実現、社会的な絆の3つが必要であり、その土台は金融資産、人的資本、社会資本の3つから成る。
金融資産は分散投資し、人的資本はすきなことに集中投資し、社会資本は小さな愛情空間と大きな貨幣空間ひ分散することで土台を築き、幸福を実現する。
特に面白かったのは、有史以来、ヒトは異性獲得競争の歴史を歩み、目立つことや他者から評価されることを強く求めてきた。キャラを目立たせることが必要であり、「好きなことに人的資本のすべてを投入する」ことでキャラが固定する、というもの。
また、人生100年時代、すべてのサラリーマンは定年退職で人的資本と社会資本の大半を失うため、年齢に関わらず弱いつながりを維持し、フリーエージェントとしてプロジェクト型の仕事をする生涯現役戦略が効果的、という。
弱者の3つの戦略は、①ニッチ・小さな土俵で勝負する、②小回り・機動力で勝負する、③変化を好む、の3つ。
好きなことに人的資本のすべてを投入し、好きなことをビジネス化できるニッチを見つけ、官僚化した組織との取引から収益を獲得できるようにしたい。人生後半の指針として非常に参考になった。
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