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環境危機には、エコバックやマイボトル、電気自動車では不十分、ってやばいやん(読書メモ:人新世の資本論)

東大大学院齊藤幸平准教授の「人新生の資本論」によると、環境危機に対処するためには、脱成長コミュニズムへの転換が不可欠という。脱成長コミュニズムとは、経済成長を追求する従来の資本主義ではなく、生活に必要なものを共有し配分する社会への移行を目指すもの。

異常気象が年々世界各地で増加し、2100年までに産業革命以前と比べて平均気温の上昇を1.5度未満に抑える必要がある。そのためには2030年までにCO2排出量を半減し、2050年までに純排出量をゼロにしなければならない。
グリーンな技術革新も進んでいるが、電気自動車は生産過程まで含むと電気使用量は増大し、CO2削減効果は限定的で、グリーンな技術革新だけでは環境危機回避は難しいと考えられている。
資本主義の中で生まれた大量生産・大量消費の文化は、グローバルサウスにおける環境破壊を進めており、行き過ぎた資本主義の見直しの必要性が指摘されている。

バルセロナでは、水や電力、住宅に関する社会運動やプロジェクトが展開され、労働者協同組合による参加型社会が実現されている。この動きは、アフリカ、南米、アジアなどへ広がりを見せ、公共サービスの公営化など、脱成長コミュニズムの実践が進んでいる。

経済成長の追求は、グローバルな環境危機を悪化させるため、脱成長コミュニズムへの転換が喫緊の課題となっている。

私にとっては、環境危機の深刻さを再確認し、私が会社で取り組む内容が、よくよく全工程で考えるとグリーンウオッシュと一刀両断にされてしまう可能性があること気付かされた…環境危機に対しどんなアクションをとることが必要か、本質を見失わないように今後の取り組みを考えたい。


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