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#12 スポーツでも音楽でも…すなわち…

侍JAPANが14年ぶりの優勝という最高のシナリオで幕を閉じたWBC 2023ですが…
私も全試合観ました。

優勝後のオオタニサンの会見で気になった言葉を少し。
「先発の投手も中継ぎの投手も抑えの投手も、普段と違うポジションを与えられて、調整の仕方も違ったりと大変だったとは思いますが、誰ひとり文句を言わずチームのために戦って…」

「チームのために」

これに関してはスポーツに限ったことではなく音楽でも同じことなんですよね。

スポーツだってオーケストラだって吹奏楽だってアンサンブルだって。
さらにはスポーツ、音楽にも限ったことではなく、集団行動、集団活動する上で、その集団に対して自身はどのように行動すべきか。というのはとてもとても大切なこと。

私は音楽をする人間ですのでそれについて話しますが、バンドの中で、アンサンブルの中で、やはり「俺が俺が」は本当に必要がないことなわけですよ。
なぜそれが理解できずに自分の吹きたいように、やりたいようにしか出来ない人間が存在するのかが不思議でなりません。

それはオオタニサンがマウンドに上がったときの話です。
マウンド上にはピッチャーは自分ひとりしかいません。
すなわちSoloですよ。
それですら彼はチームのことを考えます。
自分がどういう投球をすればチームの勝利へと繋がるのか…

打撃にまわればイタリア戦で見せたバントのように、自分のプライドや欲のためにデカい一発を狙いにいってもおかしくはないのに、チームのチャンスを拡げるためにその選択をしてみたり…

世界中の誰しもが彼のその想いや行動に心を打たれたことと思います。

ホント、素晴らしい人間ですね。

バンドも然り。
コンクールでは確かに勝負ですが、コンサートもあります。
自分がどのようなパフォーマンスをすればそのバンドのためにいい結果をもたらすのか、演奏に対してどのような効果をもたらすのか。
それしか考えないと思うんですけどね。

これって「人それぞれ考え方もいろいろあるしねぇ…」の話ではないと思うんですよ。

プロだからそう思える、アマチュアはそんなことなんて考えられない。

これでもない。

プロだろうがアマチュアだろうが集団行動、集団活動において自身の信念だけで動く人間がいるとうまくいかないものです。

自身の信念を持つことはとても大切なことだと思います。
ですが、その信念を他人に押し売りするのは違います。
その集団の中で自身の信念を発揮するために、どのようにそのチームに貢献するか。まわりの人たちのために何が出来るか…

これを考えるだけだと思うんですけどね。

自己犠牲の精神がすべて正しいとは言いません。
すべて自分を押し殺して行動することが正しいとは言いません。
結局はまわりの人間への配慮がどこまで出来るかと言うこと。

だいぶ話は脱線してますが、でも脱線はしてません。

バンドの中で「俺が俺が」の人は、結局は技術がない人なわけです。
技術がないからまわりの人へ配慮するゆとりすらない人…という認識です。

「あの人楽器はあまり上手じゃないけど超いい人だよね」
という言葉があったとします。

「あの人楽器はうまいけどさぁ…」
これのあとには何が来るかはわかりますよね?

どちらがいいかは考えなくてもわかりますよね。

オオタニサンは野球も上手いし人間も素晴らしすぎるすごい人になった!ということです。まだ30歳にもなってないのに…
ま、だからああいう結果が出せてMVPにも選ばれてるわけですけど(笑)

ダルビッシュも素晴らしかったですね。
プロ野球選手になった頃はだいぶ尖ってましたし、正直あまり好きな選手ではありませんでしたが、年齢を重ね、経験を重ね、ものすごく頼り甲斐のある今回選出された中で最年長だった「アニキ」に成長していたわけです。
話し方や顔つきもだいぶ優しくなってましたし。
(白目がいつも充血気味だったのは気になりましたがw)

中高生のバンドではまだプレイヤーが若いですし、なにかあっても顧問の先生や指導者の先生がどうにか出来るはずです。

問題は大人のバンド。

オオタニサンやダルビッシュよりも年齢の高いプレイヤーなんて多数いるのに、そのような行動が出来ない人が多すぎて…

バンドの中でも、信頼できる「アニキ」が増えてゆくことを願ってやみません。

そうすればもっともっといいチームが出来上がってゆくと思います。

ちなみにここで言う「アニキ」というのは「男性のお兄さん」を言っているのではなく、年齢や経験を重ねているであろうオトナたちのことを言っています。
言うまでもなくご理解いただけるとは思いますが…

生きている以上、何らかの集団から逃れることは出来ないわけです。
バンド、チーム、家族、学校、クラス、会社、バイト先、地域、まだあります?あるよね(笑)

生きてるだけで「ひとり」ではないわけです。

だいぶ話のスケールが大きくなってしまいましたが、まわりの人への配慮を忘れず、楽しく楽器を吹いて、バンドのためにどこまで何が出来るかを常に考えながら、自身の音楽活動を充実させていってください。

…というお願いです。

そうすればもっと幸せになれると思います。

ではまた〜♪

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